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湯河原町長選 内藤氏が初当選 「町民の代表として町政を」

タウンニュース

支援者らと当選を喜ぶ内藤氏

湯河原町の冨田幸宏町長の死去に伴う町長選が6月23日に投開票され、元同町参事で新人の内藤喜文氏(64・無所属新人)が元町議で新人の土屋由希子氏(41・無所属新人)を破り初当選した。

町職員として40年以上勤務してきた内藤氏は、実質的には冨田町政の継承者として多くの町議などの支援を受けて組織選を展開。町の活性化策として、温泉場のにぎわいの創出、「宿泊税」の導入などを主張した。

6月23日午後10時50分頃、過半数を獲得し当選確実となった内藤氏は、檀上で支援者を前に「応援していただいたみなさんの力で、無名だった私が選挙を戦うことができた。私が町長ということでなく、町民の代表として町政を進めていきたい」と話した。最終的には7284票を獲得。土屋氏に対し3300票以上の大差をつけて新人同士の戦いを制した。

一方、前回(23年)の町長選に落選するも、24年の町議選で復活した土屋氏。「立候補者の中に自分が町長になってもらいたい人がいない」と町議を自動失職し町長選に挑んだ。「町の存続は子どもが生まれない限りできない」と助産院開院の支援、待機児童解消などを挙げたが叶わなかった。

敗戦が決まると土屋氏は、「前回(4570票)より上乗せできると思っていたが、掲げた未来が受け入れてもらえなかった。政治家を続けるにしても4年後。選挙へ出る出ないに関わらず町のために自分を使っていきたい」と話した。

当日有権者数は2万493人(男9553人、女1万940人)。投票率は55・50%で、52・58%だった前回の町長選を2・92ポイント上回った。

敗戦の弁を述べる土屋氏

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