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水族館で一番人気のジンベイザメ、ロボットと判明し来園客が返金要求(中国)

Techinsight

中国・深セン市で最大の水族館「小梅沙海洋世界」。目玉であるジンベイザメがロボットと判明し、苦情が相次ぐ(『星島日報 「深圳海洋馆展人造鲸鲨 游客喊退票」(资料图)』より)

中国で改修工事を経て再オープンした水族館が、多くの来場客から激しい批判を浴びた。その原因は、水族館の目玉となっているジンベイザメにあった。大きな水槽で優雅に泳ぐジンベイザメが、実際にはロボットであることが判明し、来場客からは入館料の払い戻しを求める声があがっている。香港のニュースメディア『星島日報』などが報じた。

【動画】“ロボット”のジンベイザメが優雅に泳ぐ様子。「偽物を展示するくらいなら、ないほうがマシ」という声も

中国・深セン市で最大の水族館として知られる「小梅沙海洋世界」が、5年の改修工事を経て中国の祝日「国慶節」の大型連休の初日に合わせて今月1日、試験営業を開始した。総面積6万平方メートルを超え、5つの展示エリアには200種以上の希少な生物が展示されており、中でも大きな目玉となっているのが巨大な円筒形の水槽で泳ぐジンベイザメだった。その迫力ある姿を見るために、オープン後の7日間で約10万人が訪れた。

ところが、水槽のガラス越しにジンベイザメを見た来場客たちは違和感を覚えた。そのジンベイザメは、人工的に作られたロボットであった。ジンベイザメの体はパーツの接合部分に隙間があり、明らかに本物ではないことが簡単に分かる代物だった。

中国のニュースメディア『自由時報』が伝えたところによると、同水族館の大人の入場料は通常280人民元(約5600円)のところ、試験営業期間中は240人民元(約4800円)と割引価格だった。それでも通常の水族館に比べて割高であるため、多くの来場客から不満の声があがった。「偽物を見るために高い入場料を払った」と返金を求める者もいて、ネット上では辛辣なコメントが続出した。

「ジンベイザメと聞いて期待に胸を膨らませて行ってみたら、メカニック・ジンベイザメだったよ。」
「動物愛護のためだっていうけど、偽物を展示するくらいならいないほうがまだマシだ。」
「館内はそんなに広くないし、ジンベイザメでさえ人工物だ。」

一方、批判を受けた同水族館は次のように述べている。

「生きたジンベイザメの取引が禁じられて以来、それでも来場客にジンベイザメについて理解を深めてもらいたいという思いと、海洋保護を支援したいという意図から、数百万元を費やしてロボットジンベイザメを製作しました。」

画像は『星島日報 「深圳海洋馆展人造鲸鲨 游客喊退票」(资料图)』『自由時報 「中國水族館展示「機器假鯨鯊」!遊客花逾千元入場傻眼」(圖翻攝自微博)』より
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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