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「女性、命、自由」がテーマの作品を展示 尼崎『A-LAB』で井上裕加里さんの個展が開催中 尼崎市

Kiss

尼崎市にある『A-LAB』で第2回白髪一雄現代美術賞受賞者個展「JIN JIYAN AZADÎ 女性、命、自由」が3月30日まで開催されています。入場無料。

白髪一雄現代美術賞を受賞した井上裕加里さんは国内外でリサーチを行い「世界の女性の地位の問題」などをテーマに制作をされている作家さんで、今回はイランでの滞在経験をもとに製作した作品を中心に展示されます。

作品名「Shadow workers」(2022年製作)

いろいろな作品が展示される中、筆者が気になったのはこの「Shadow workers」。この作品を見た瞬間、共感というかなぜか「そうなんだよな」と納得してしまう自分がいました。料理をしながらも掃除や洗濯はもちらん名もなき家事といわれることは山ほどあるのでそれを表しているように感じました。

こちらの作品では中東限定で販売されているイスラム版のバービー風着せ替え人形”fulla(フッラ)”を使用されています。”fulla”は褐色がかった肌、黒い目、長い黒髪の見た目をした「アラブ美人」をステレオタイプ的に表現されていて、使用された理由は”中東地域の女性の問題をテーマに作品を制作したい”という考えに最適な素材だと思ったからだそうです。

下の掃除機や洗濯機などはイラン製の幼児用おもちゃで実際にテヘランで複数のおもちゃ屋さんに足を運び選ばれたもの。店内は、ピンク色と青や黒のおもちゃに別れていて、ピンク色のコーナーには冷蔵庫やアイロン、ミシンなど家庭用電化製品を模したままごとセットが並び、幼少期から女性に性的役割を強要されている現実を実感されたそうです。

同テーマの作品を2019年から制作し続け一堂に展示するのは今回が初めてで、自分の目でみていろいろなことを考えるきっかけにしたいですね。


開催期間
2025年2月1日(土)~3月30日(日)

場所
A-LAB
(尼崎市西長洲町2丁目33-1)

開館時間
10:00~18:00

休館日
火曜日 ※2月11日(火・祝)は開館、2月12日(水)は休館

入場料
無料

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