とろ~り濃厚な黒蜜だれ&むにゅっと食感 富山市名物あやめ団子【立山堂餅店】
富山市の名物として知られる「あやめ団子」。
見た目はみたらし団子に似ていますが、黒糖を使った濃厚な黒蜜だれが特徴でみたらし団子とはまったく異なる味わい。主に富山市内の餅店や和菓子店で売られているため、県内のほかの地域では食べたことがないという人も少なくないかもしれません。
富山市の名物「あやめ団子」
そんな「あやめ団子」ですが、春の彼岸に食べられるおはぎや花見シーズンの桜餅、うぐいす餅などの需要がひと通り終わり、餅店が比較的暇になる6~8月においしいものを提供できないかということで開発されたと言われています。
なぜ「あやめ」かと言うと、黒蜜だれの濃い色がこの時期に咲くアヤメの色に似ているからなんだとか。
あやめ団子は富山市内の餅店や和菓子店を中心に販売されていますが、今回ご紹介するのはそのひとつ、富山地方鉄道の市内電車と上滝線が乗り入れる南富山駅の目の前、南外山商店街にある「立山堂餅店」です。
昔から変わらない商店街の並び、店先には大きな「あやめだんご」ののぼりがかかっています。
店頭のショーケースを覗いてみると…
草餅やおはぎ、白い角餅などが並んでいます。
あやめ団子はと言うと…見当たりません。が、ご安心を。
あやめ団子は、注文してから黒蜜だれをかけて、できたてを提供してもらえます。
同じ味の店は1店もない!
黒蜜だれとむにゅっと食感の団子
できたてのあやめ団子は、あたたかい黒蜜だれとむにゅっとした独特な食感がたまりません。
立山堂餅店で使われている黒糖は、沖縄県宮古列島の多良間島産のもの。黒糖の産地によってたれの味が大きく変わるそうで、食べ比べをするという人もいるんだとか。立山堂餅店のたれは色が薄めで味も濃すぎず、黒糖の奥深い甘みを楽しむことができます。
独特なむにゅっとした食感を出しているのはもち粉です。一般的に団子には米粉が使われますが、立山堂餅店ではコシヒカリに富山県産の新大正という糯米を加えたもち粉を使っています。そのため、餅のように伸びる、むにゅっと食感が特徴です。
立山道餅店であやめ団子と同じくらい人気なのは、「ささぎもち」。
こちらも富山や北陸地方で好んで食べられる名物です。
餅の周りに小豆ではなく砂糖で煮たささげ豆(黒目豆)をつけたもので、小豆よりも煮崩れしにくく、豆の歯ごたえがしっかりしているのが特徴。
甘さは控えめでほんのり塩気を感じる味わいと小ぶりで手ごろな価格が人気の秘訣。おやつに買い求めていく人も多いそうですよ。
店舗情報
【立山堂餅店】
住 所 富山市大町282
電 話 076-413-7703
営 業 9:00~18:00(なくなり次第終了)
定休日 火曜
記事編集:nan-nan編集部