「ケチるとそういう人材しか来ない」最低賃金の全国平均1055円に
8月30日(金) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。金曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介氏と、最低賃金について意見を交わした。
寺島アナ「最低賃金の今年度の改定で、徳島県の地方審議会は現行の896円から過去最大の84円引き上げて980円にすると決めました。これで全都道府県分が出そろい、全国加重平均は過去最高の51円引き上がり、1055円になっています。物価高や人手不足に伴う人材獲得競争を背景に。27県で国側が示した引き上げ額の目安を上回りました。最低賃金の引き上げ額は、厚生労働省の中央審議会が都道府県を経済情勢に応じてAからCランクに分けて示す目安を参考に、各地方審議会が決めます。今年度の目安は一律50円で、目安だと、全国平均1054円になる計算でしたが、目安への上乗せが相次ぎ、平均はさらに1円あがりました。1000円超えは16都道府県に倍増しています。最低賃金の全国平均が1055円になったということですが、内藤さんこれはどうご覧になってますか?」
内藤「やっぱり人を雇いたかったらお金出さないと。ケチっちゃうと、そういう人材しか来ないですから。出せるところは出さないと、考えなきゃいけないですよね。1055円ということは、基本的には多分1000円とか1200円というところが多いと思うんですけど、やっぱり1000円じゃなかなか来てくれないですよね、今。1日日払いで、交通費込みで1万円ぐらいっていうのが相場ですから。学生さん使うにしても」
寺島アナ「そうですよねえ。出せないのはしょうがないんですけれども、より良い人材を求めるんだったら上げていかないと」
内藤「労働者の給料についても思うんですけど、学校の先生が足りないということで、やりがいだとかいろいろ言っていますけど、そうじゃなくて給料を上げろよと。民間企業はやってますけど、国の方がちゃんとやらないとそういう人たちに払ってあげないと、人も来ないですよ」
〈出典〉
最低賃金、徳島が過去最大の84円引き上げ 全国平均1055円に:朝日新聞デジタル