[A-2]の着回し術を「ジャンキースペシャル」の名物マネージャー・カルロス西が伝授!
「ジャンキースペシャル」の名物マネージャー・カルロス西さんがテーマに合わせて一歩先ゆくコーディネイトを指南する同連載。今回は定番の[A-2]に合わせた着回し術を伝授してもらおう!
【スタイル①】カモ柄パンツで武骨にまとめる。
西さんが[A-2]を着用する際の定番のスタイル。武骨なフライトジャケットに対して、同じく武骨なダックハンターカモのパンツを合わせている。「個人的にこの組み合わせは間違いないと思っています。足元はスニーカーでも良いのですが、ミリタリーテイストのブーツを選び、キャップもブラウンレザーにすることで統一感を出しつつ、インナーはシンプルなヘンリーネックTシャツを選んで、“足しすぎず”を意識しています」
ジャケット24万2000円、パンツ3万7400円、Tシャツ1万780円、ブーツ8万6900円/すべてバズリクソンズ、キャップ/ミスター ファットマン、ネックレス/ヴィンテージ
[A-2]に合わせて、キャップもブラウンレザーのものを着用。レザーのキャップは難易度が高そうに見えるが、同色のジャケットと合わせることで統一感が出る。
足元にはスウェードのM-43ミリタリーブーツを選択。ジャケットと靴の色を合わせるのも良いが、同色のなかで少しトーンをズラすことで程よい抜けが生まれる。西さんらしい一歩先ゆくテクニックだ。
【スタイル②】タイドアップで品よく纏める。
アメカジとドレスをミックスしたような上品なスタイル。シャツ、タイ、パンツをブルー系のワントーンにまとめているのもポイントだ。「アメリカのオフィサーのようなスタイルに、テーラードジャケットの代わりに[A-2]を羽織る、といったイメージです。フライトジャケットを品よく着たいのであれば、タイドアップに挑戦するのはかなりおすすめですよ」
ジャケット24万2000円、デニムパンツ、ブーツ/ともにバズリクソンズ、シャツ、タイ/ともにシュガーケーン、キャスケットハット/ミスター ファットマン
デニムのワークシャツにネイビーのニットタイを合わせてブルー系のVゾーンを構成。ブラウンとブルーの相性は言わずもがなだ。
足元はブラックのワークブーツをチョイス。ジャケットと革靴の色は、合わせるのがセオリーだが、意外にも難しく考える必要はない。
【スタイル③】アロハシャツを合わせて程よい抜け感を。
重厚感のある[A-2]を軽やかに着こなしたいのであれば、インナーにはアロハシャツがオススメ。武骨さと抜け感がミックスされた等身大のコーディネイトだ。「[A-2]がブラウンなので、シャツを赤系にすると上手く纏まります。軽快なアロハシャツに合わせて帽子はカンカン帽、足元はスニーカーを選ぶなど、小物のテイストを合わせています」
ジャケット24万2000円、パンツ1万7380円/ともにバズリクソンズ、ハワイアンシャツ/サンサーフ、スニーカー/コンバース、ハット/ミスター ファットマン、メガネ/レイバン
ハワイアンシャツのリーゾーティな雰囲気に合わせてカンカン帽を選択。インナーに合わせた帽子選びも着こなしのポイントだ。
“抜け感”を意識し、足元にはスニーカーを。ハワイアンシャツのカラーと同系色を選ぶことでコーディネイト全体にまとまりが生まれる。
【スタイル4】スウェットセットアップもお手のもの。
ラフなスウェットのセットアップに[A-2]は、意外にも相性が良い。ポイントは“ラフになりすぎない”を意識することだ。「武骨な[A-2]とラフなスウェット。これだけだとカジュアルすぎるので、インナーにシャツを入れるだけで“上品さ”が加わります。帽子もキャップ、足元もスニーカーという肩肘張らないスタイルに[A-2]を落とし込んでみました」
ジャケット24万2000円、パーカ1万8480円、パンツ1万6500円/すべてバズリクソンズ、シャツ/シュガーケーン、スニーカー/コンバース、キャップ/ミスター ファットマン
[A-2]のシャツ型の襟とパーカのレイヤードという上級者テクニック。フードが重なることで、首元にポイントができ、アクセントに。
スウェットのセットアップだけではラフすぎるため、中にシャツを着用。裾はタックインしても良いが、これくらい抜け感があっても◎。
【今回着まわしたアイテムはコチラ】BUZZ RICKSON’S/TYPE A-2 ROUGH WEAR CLOTHING CO. Lot No. BR80593
[A-2]のコントラクターのなかでも計5度の納入実績を誇るラフウェア社の1942年製造のモデル。イタリア産の原皮をタンニン槽に漬け置きし、濃度を変えながらじっくりと鞣され、職人の手仕事によってアニリン染料で仕上げられたホースハイドには独特の色ムラがあり、着用を重ねるたびに風合いを増す逸品だ。24万2000円