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【衝撃のトゥルーエンド】鳥取県の『ポケふた』全20カ所、丸2日で制覇できるのか? 結論 → もはや “運” である / 鳥取ポケふたRTA 後編

ロケットニュース24

我が国には『ポケふた』というものがあって、うち20枚が鳥取県内にあって、鳥取は私の生まれ故郷である……といった詳細は前編をご覧いただきたい。ともかく「鳥取県内のポケふたを丸2日で全部巡ろう」と思い立った私は、初日で11枚のポケふたを制覇した。悪くないペースである。

かくして勝負の2日目(8月18日)……きっかり7時に目覚めた私と友人は、身支度をととのえ本日最初の目的地「境港市のポケふた」へ向かった。果たして残り12時間で9個のポケふたを巡り、鳥取を制することはできるのだろうか?

鳥取出身だけどマジで分かりませんッ!!!

鳥取県のポケふたマップ

・鬼太郎そしてダム

ってことで、この旅12カ所目『境港(さかいみなと)市』のポケふた。

境港は「カニの水揚げ日本一」である。たぶん、そういう事情で『クラブ(さわがにポケモン)』をドーンと配置してくださっているのであろうな。

さて。張り切って早朝に宿を飛び出したはいいが、私のウッカリにより、ポケふたスタンプの置かれた施設の開館時間まで、あと1時間あることが判明した。せっかくなのでこの時間を活用し、鳥取屈指の観光地『水木しげるロード』にちょっとだけ立ち寄ろう。

早朝すぎてお店は1軒も開いていなかったが、気分だけは味わえたと友人も喜んでいた。『水木しげるロード』はけっこう見どころが多いので、読者の皆様におかれてはぜひ時間に余裕を持ってお越しいただきたいです。

13カ所目『米子(よなご)市』

14カ所目『日吉津(ひえづ)村』

さあ……ここから正念場である。この先に待ち受ける県南西部は、私がマジのガチで足を踏み入れたことが一度もないエリア。土地勘も距離感も全然つかめないけど大丈夫だろうか?

……と! 2時間ばかり車を走らせたところに巨大なダムが出現した。ダムというものが立ち寄り可能な場所だということを初めて知ったのだが、友人がダム有識者であったため「ちょっと寄ってみようぜ」ということになった。

そこで『ダムカード』なるものをもらった。1ミリも知らなかったのだが、全国各地のダムではダムカードが無銭で配布されており、ダムマニアたちがこぞって集めているのだそうな。ダムの世界……面白そうすぎやしないか!? 次の機会に深掘りしてみたい。

・ゲームオーバー寸前展開

日本昔ばなしみたいな山道を抜け、ようやくポケふたに到着した。これは鳥取より東側から来る人間にとっては最も遠くに位置し、この旅で最も到達難易度が高いポケふたである。

15カ所目『日南(にちなん)町』

16カ所目『日野(ひの)町』

この段階で時刻は正午をまわった。残るポケふたは5つ。真っ当にいけば間に合うタイムだが、だからといってのんびりカフェに入るほどハートの強い我々ではない。食事は適当にコンビニで済ませ、次の目的地へ急ぐ。

17カ所目『江府(こうふ)町』

なおスマホゲーム『ポケモンGO』アプリ内の “ARモード” 機能を駆使して、ポケモンとポケふたのコラボ画像が撮影できる件については前編でお伝えしたが、私はポケモンGO内において、肝心のサンドとアローラサンド(鳥取のご当地ポケモン)を所持していなかった。

サンドとアローラサンドは、どちらもレアとは程遠いポケモン(ポケモンGOでは)。よって私は1匹も残さず “博士送り” にしてしまっていたのである。ポケふた巡りをする際は事前にご当地ポケモンを準備しておくこと! 仕方がないので今回は色違いを出動させました。

ここ江府町では肝を冷やす出来事があった。なんとポケふたスタンプの設置された道の駅が休館日だったのだ。幸い、本来なら道の駅内に置かれているであろうスタンプが建物内に移動されていたため(道の駅の人ありがとうございます)ことなきをえたが……

デジタルスタンプのQRコードに関しては移動できなかったらしく、私は薄暗い店内をうらめしそうに見つめるほかないのであった。

デジタルスタンプとはその名のとおり、スマホで現場のQRコードを読み込みデジタルでスタンプを集める方式のこと。私がデジタルスタンプ目的だったとしたら、旅はこの時点でゲームオーバーだったことになる。危ないとこやで……!

とはいえ、場合によっては道の駅がガチ閉まりしていることもあるだろう。そのときは……潔く諦める覚悟も必要なのかもしれない。

・そして伝説へ

さてさて。ようやく土地勘のあるエリアに戻ってきた。ここから一気にラストスパートである。

18カ所目『南部(なんぶ)町』

ここは『とっとり花回廊』の敷地内にある。私は花回廊へ入場したことがないが、なかなか楽しいところだと伝え聞きます。

19カ所目『伯耆(ほうき)町』

向こうに見えるのは中国地方の最高峰・大山(だいせん)。このあたりはとてもよいところなので、読者の皆様におかれては時間に余裕があるときに、ぜひ。

そして……

20カ所目『大山(だいせん)町』

時刻は14時30分。鳥取県内のポケふた20カ所、これにて完全制覇となりましたァ〜〜〜〜!!!!!

いやぁ、余裕だったな!?!?

道の駅の『ほうじ茶ソフトクリーム』で祝杯。「余裕だったね?」と友人に問いかけたところ「亀ちゃんの土地勘がなければ絶対に無理だった。車があったとしても、県外者には相当難しいと思う」とのことだった。

う〜む。たしかに何かとラッキーに恵まれた、というのはある。よって一概に「丸2日あれば鳥取県のポケふたを制覇できる」とは断言できないかもしれない。あと私が県外者だったとすれば「もう少し余裕のある旅がしたかった」と思ったかもしれない。

だがしかし「とにかくポケふたを回収できればなんでもいい。メシも食わなくていい」というポケふたガチ勢に対しては「丸2日あれば鳥取県のポケふたを制覇できる可能性が高い」とご報告しておこう。ともかく我々はやり遂げた……感慨深いものがある。

・ラストは大どんでん返し

なんだかんだ時間が余ったので、我々は『鳥取砂丘こどもの国』(鳥取市浜坂のポケふたがあるところ)に戻ることにした。こどもの国では現在レールトレイン『サンド号』が走っているらしい。「時間があったら乗りたいね」と話していたのである。

ところが…………

トンネル内でトンでもない渋滞に巻き込まれてしまったァ!!!!!

10分が経過したころ、私は「おかしい」と思い始めた。なぜなら鳥取県の道路で車が完全停車するクラスの渋滞が起きること自体、ほとんどありえないからである。これは……事故か? 鳥取県の道路に渋滞を知らせる電子掲示板などあるはずもなく、サッパリ状況が分からない。

30分が経過したころ、「友人のバスの時間に間に合うのか?」という問題が現実味を帯びてきた。彼女は大阪からの遠征組。このバスを逃したら車で大阪まで送り届けなくてはならない。もはやサンド号どころの騒ぎじゃなくなっていた。

そして1時間が経過したころ、ようやく渋滞は解消。原因は、やはり事故であった。先ほど「今回は何かとラッキーに恵まれた」とお伝えしたばかりでアレなのだが、やはり旅にアクシデントはつきものなのである。

間に合ったから言えることだけど……これだから旅って楽しいよな。

そんなこんなでサンド号にはお目にかかれなかったものの、まぁポケふた全回収したうえバスに間に合ったんだからオールOKだ。友人を鳥取駅に送り届け、私は帰路についた。

2日間の総移動距離は約600km。ポケふたを制覇したことももちろんだが、何より「自分の生まれ育った鳥取県を概ね把握した」という達成感は異常である。ポケふたは単なるキッカケに過ぎない……そんな当たり前だけど大切なことを教えてくれた全てのポケふたに、ありがとう。

参考リンク:ポケふた
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.

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