引越し、入院、痛かった無痛分娩！最後には医師も驚く「臍帯真結節」で出産
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夫と息子の3人暮らしのママライター“なつ”です。初めての妊娠の予定日は3月末。妊娠後の経過は順調で、出産に向けてのんびり過ごす毎日でした。
出産予定日＝転勤辞令日!? のんびり妊婦から一転！
埼玉の実家での里帰り出産を予定していたのですが、なんと、夫に東京への転勤辞令が！しかも日付は4月1日付。引越しと出産が見事に重なってしまいました。大きなおなかで新幹線に乗り、新居を内覧したものの、引越しは業者さんと夫に任せ、私は一足先に実家へ向かいました。これでやっと出産に専念できる！と思ったのもつかの間、産婦人科の健診で「週末土曜日から、入院です」と言われてしまいます。
2度目のまさかがやってきたのです。おなかの張りが強く、羊水も少ないため安静を言い渡され、24時間点滴生活となりました。人生で初めての入院とおいしいごはん。どこか楽しさが勝り、不安がありながらも楽天的な気持ちでした。
退院準備の日に陣痛が！案外痛かった無痛分娩
ようやく妊娠37週をむかえ、退院のために点滴をはずしました。ところがその日の晩に陣痛がきてしまったのです。「点滴をはずして3日で出産とかよくあるらしい」という話を耳にすることはありました。でもその日のうちに陣痛がくるなんて、まったくの予定外です。何度目かのまさかに頭を抱えましたが、産むしかない！と覚悟を決めました。希望していた無痛分娩の麻酔も打ちましたが、麻酔が効いたと思っても、すぐに痛くなってしまいます。「これ以上、麻酔をたすと、陣痛があと1時間長くなります」といわれ、「それはイヤですー！」と、麻酔の追加をあきらめました。ひょっとすると私は麻酔がききにくい体質だったのかもしれません。出産後の胃カメラで麻酔を打ったとき、「まだ意識あるの?!」と言われたこともありました。
無事出産！それは自覚のない「奇跡の出産」だった！
陣痛開始から28時間後、ようやく息子に会うことができました。小さな泣き声が聞こえてほっとしたときのことです。先生が落ち着いた声で「非常に珍しい、臍帯真結節（さいたいしんけっせつ）です。へその緒に結び目があります」と話をしてくれました。助産師さんも「とても運のいい子かもしれませんよ」とぽつりと。結び目が固く結んでしまうと、赤ちゃんに空気が届かなくなり、最悪の事態もあり得たということを後から知りました。ある情報では何千人に1人の症状だそうです。そんな状態でも無事に出産させてくださった先生や助産師さんに、あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。
息子を残しての退院！実家の両親が大きな支えに
小さく生まれた息子は、私の退院日が来ても、規定の2500グラムをこえることができません。私だけ一足先に退院となりました。実家から電車で数駅の産院まで、授乳のために毎日通いました。1週間ほどで息子も無事に退院し、その後は実家で1ヶ月ほど過ごしました。引越しを済ませた夫も、週末ごとに実家を訪れてくれました。息子の夜泣きがおさまらず、私の限界がきたときは母が代わってくれたのを思い出します。本当にありがたかったです。出産後は、夫や両親、特に母からのサポートには本当に助けられました。ふとしたときに、出産前にはわからなかった気遣いや愛情が感じられ、家族の意外な一面を多く見ることができました。新居は実家から電車で1時間弱。何かと両親がわが家に遊びにきて、息子の面倒を見てくれています。
私は幼いころから、病気もせず健康そのもの。まわりの親戚に話を聞いても安産ばかりで、なんとなく「無事に生まれるだろう」と根拠のない自信がありました。でもいざ妊娠、出産してみると、本当にたくさんの出来事がありました。母体の何かが影響したのか、それともまったく関係ないのかはわかりません。でも自分の体のエネルギーを大きく使った出産は、自分の「健康」を強く意識する、とても良い機会となりました。
[なつ ＊ プロフィール]
なつです！
夫と息子の3人暮らしで、毎日楽しく過ごしています。
おいしいものとお酒が大好き。
自然豊かな滋賀に引っ越してきたので、大きな遊具のある公園をめぐりながら、私も酒蔵めぐりを楽しんでいます。
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。
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