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【倉敷市】26號読書室主催「書写クラブ」(2025年3月9日開催)〜 読んで、書いて、日常に心落ち着く時間を

倉敷とことこ

26號読書室主催「書写クラブ」(2025年3月9日開催)〜 読んで、書いて、日常に心落ち着く時間を

仕事や家事、やらなくてはいけないこと……。
忙しい日々のなかで、ほっと一息つく時間はとれていますか。

私自身、気持ちを切り替える時間が欲しくなるとカフェで本を読みます。
けれども忙しいとつい自分の時間を後回しにしてしまいます。

心を落ち着かせる時間が欲しいと思っていたタイミングで、私設図書室の「26號読書室(にじゅうろくごうどくしょしつ)」が、自由に読み書きできるイベント「書写クラブ」を開くと知りました。

26號読書室は本が並ぶ静かな空間です。
そこで開かれるイベントなら、ゆったりとした時間を過ごせそうです。

期待を胸に、2025年3月9日(日)に開催された書写クラブに参加してきました。

26號読書室の書写クラブとは

「書写クラブ」は、昔ながらの景色が残る玉島で、本を読んだり、日記や手紙を書いたりできる自由なイベントです。

書写クラブは不定期で開催されており、予約不要、手ぶらで参加できます

会場は岡山県倉敷市玉島にある「26號読書室」。
書写クラブの主催者でもある安原(やすはら)さんが開く私設図書室です。

26號読書室のようす

書写クラブは主催者の「日常のなかに読み書きの時間を取り入れてほしい」という想いから始まりました。

ゆったりと本を読むことが大好きな私にとって、非常に魅力的なイベントです。

書写クラブに参加しました

26號読書室のInstagramで2025年3月9日(日)に開催されると告知されていたので、さっそく参加してきました。

会場となる26號読書室の雰囲気

3月上旬、暖かくなってきた日差しのなか、玉島の町並みをながめつつ26號読書室を目指します。

住所を頼りに歩いていると、目印となる看板を見つけました。

26號読書室の看板

さっそく入ってみると、日本家屋らしい静かな部屋に、テーブルがひとつと、カウンター席がふたつ。

本棚には、地域に関する本や、安原さんの個人蔵書が並びます。
値札が付いた本は購入もできるそうです。

26號読書室のカウンター席
26號読書室の本棚

本に囲まれた空間に入ると、ほっと落ち着くのは私だけでしょうか。

主催者に書写クラブへ参加する旨を伝え、簡単にイベントの趣旨を説明してもらいました。

紙セットの紹介

書写クラブは参加者が自由に読み書きするイベントです。
会場へお気に入りのノートを持ち込むことも、当日に紙セット(税込み300円)の購入もできます。

書くものはボールペンや万年筆、筆ペンを借りられるため、手ぶらで参加可能です。

私は書く時間を過ごしたいと思っていたので、紙セットをひとつ購入しました。

購入した紙セットはこちら。

購入した紙セット

紙セットには、和紙や、フリーペーパー風の用紙、楽譜、なぞり書き原稿用紙などが入っています

紙セットのなかでも特に気になったのがなぞり書き原稿用紙
原稿用紙に薄い文字で小説の一節が印刷されています。

この文字をなぞって使うことから、なぞり書き原稿用紙と呼んでいるそうです。

自由に書いていいよと言われても、何を書いたらいいかわからない……

そういった不安があったとしても、なぞり書きであればとっかかりやすそうです。

なぞり書き原稿用紙

印字されているのは岡本かの子さんの「桃のある風景」です。

作品を選ぶときには、季節感や、今に通じる景色や思いを大事にしているのだそう。

今回は桃の花の景色が描かれており、近所にも似ている景色があると教えていただきました。

昔も今も、見えている景色は似ているのかもしれない。
そのようなことを考えると、作品がより身近なものに感じられます。

紙セットの説明を聞いたあとは、さっそく書く時間です。

実際に書いてみる

私はなぞり書き原稿用紙に、持参したボールペンで書くことにしました。

お手本をなぞるなんて小学生ぶりでしょうか。

気を抜くと字がずれてしまうので、意外に集中力が求められます。

なぞり書きのようす

書いているあいだに聞こえるのは、静かに流れる音楽や、ストーブの上のポットから蒸気が漏れる音。

読書室前の道は車通りも少なく、心静かに書くことができました
安原さんも黒板に看板を書いたり、筆ペンで源氏物語の一節をなぞり書きしたりしていました。

「26號読書室」という名前は、読書室から見える蔵の名前からとったそうです。

読書室がある玉島は、港として栄えた町であり、昔は蔵も数多くあったのだとか。

26號読書室の看板
入口から見える蔵

ときおり何気ない会話が始まっては、またもくもくと書いて……、なぞり書き原稿用紙を書き終えるころには1時間が経っていました

1時間も経ったとは感じなかったのは、集中していた証拠でしょうか。
せわしない日常から離れて、ゆっくりと文字を書くことでおだやかな時間を過ごせました。

なぞり書きをやり切ったという達成感もあり、良い時間だったと感じています。

書き終わったら読書やおしゃべりの時間

なぞり書き原稿用紙を書き終えたあとは、26號読書室にある本を読みつつ、安原さんから倉敷市玉島の歴史などを教えてもらいました。

過去に開催した書写クラブでも、1時間ほど書いたあとは読書やおしゃべりをしていたようです。

途中、近所のかたがふらりと立ち寄って、安原さんと親しげに話していました。
会う約束がなくても、ふらっと立ち寄って、話せる場所があるなんてすてきですね。

書写クラブが開催されていない日でも、26號読書室が開いている時間は自由に立ち寄れます

読書室が開いている日は不定期なためInstagramでのお知らせを確認してみてください。

おわりに

書写クラブでは、慌ただしい日常から離れて、ゆったりとした時間を過ごせました。
静かな空間で、目の前の文字を書くことだけに集中する時間は心地良かったです。

また、なぞり書き原稿用紙があれば、何を書いたらいいかわからないという人も安心して取り組めます

26號読書室では、今後も書写クラブや本にまつわるイベントが開催されます。
書くこと、読むことが好きな人はぜひ参加してみてください。

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