【心配】新宿御苑に新登場した10円パンの亜種『御苑(5円)パン』は名物になりえるのか? あと御苑は新大久保化してしまうのか…?
去る2024年12月、突如として『ジョンノ屋台村』が新宿御苑に出現した。以前はちょっと入りづらい雰囲気の古道具屋(?)があった場所だ。ジョンノ屋台村はハットグやらトッポギやらといった韓国の屋台グルメを扱うチェーン店。
ジョンノ屋台村といえば新大久保や大阪の鶴橋周辺といった韓国っぽい街、あるいは若年層が集うエリアに出店している印象が強い。むしろその印象しかないと言ってもいいだろう。さすがに新宿御苑は……違くない? まさか新大久保に吸収されかけている?
・10円パンの亜種
世界堂ビルの交差点を新宿御苑側へ曲がってすぐに、ジョンノ屋台村・新宿御苑店はある。
死ぬほど雑多な新宿2丁目・3丁目と隣接しているにも関わらず、この区画に足を踏み入れると一気に “ワンランク上の雰囲気” を感じるから不思議だ。ジョンノ屋台村の出現によって、御苑の平穏は今後どうなってしまうのでしょう?
「ジョンノ屋台村なら行ったことがある」という読者も多いと思うが、何と! ここ新宿御苑店には限定メニューがあるんだぞ! その名も『御苑パン』……これは一時期ブームになった『10円パン』の亜種で、お察しのとおり5円玉の形をしたパンだ。
そもそも私は10円パンを「パン」と認めていないのだが、問題を提起する前に御苑パンが登場してしまった。こうなっては一旦食べてみるより仕方がない。
ジョンノ屋台村・新宿御苑店はテイクアウト専門。メニューの豊富さがエグい。著名な韓国屋台グルメはほぼ揃っている認識でOK。
タッチパネルで注文し……
しばし待つ。店内からは少し心配になるボリュームのK-POPが流れている。これほどFANTASTIC BABYな新宿御苑は初めて。
・韓国グルメ楽しい
ジョンノ屋台村新宿御苑店からウチの事務所へは徒歩3分。御苑の平穏がどうのこうのと言いはしたが、韓国グルメが手軽に買えるようになり、結論として私のテンションは爆上がりである。この日購入したのは下記の5点。
・御苑パン(チーズ味)500円
・ハットグ(ポテトモッツァレラチーズ)500円
・ホットク(チーズ)350円
・カップチキン(ヤンニョム)750円
・御苑弁当(A)1100円
韓国グルメ不得意ネキなのでとりあえず「人気No.1」をチョイスし続けたらチーズだらけになってしまった。韓国料理ってチーズ入れときゃ大体OKみたいなとこあるよね!
で……
こちらが問題の御苑パン。
全く5円玉に見えないのは「中央に穴が空いていないせい」だろう。やはり穴を開けるには技術やコストがいるのだろうか? ならいっそ「五円」でなく「御苑」の字で型を作ったほうが良かった気もしなくないような?
なお味は10円パンとほぼ同じ。色々と謎は残るが、この絶妙にうさん臭いセンス、韓国グルメらしくて私は好きだな。話題性と映えはそこそこあるので、みんな、興味本位で新宿御苑店へ来てみてね!
・ハットグからのホットク
あとは根強い人気のハットグ。
ハットグ初体験だという編集部の古沢くんにあげたら「ポテトの存在感が強すぎて、結局ハットグが何なのか分かりませんでした」とクソリプを返された。彼にはまだ早かったらしい。
ホットク。ハットグは「グ」なのにホットクは「ク」なのがややこしい。モッチリとしてチーズの存在感は控えめ。御苑パン・ハットグ・ホットクともに原材料はほぼ同じなハズだが、アッチがスイーツなのに対してコッチは主食感がある。みんな違ってみんなイイ。
・御苑弁当とは
さて。続いて御苑店限定『御苑弁当』。一番安い「A」で1100円。弁当としては高め。
揚げ物ざんまいな日本の弁当と比べると、どこか地味な印象が否めない。が、しかし!
これ、実際に食べてみるとめちゃくちゃ計算された弁当だった。肉そぼろやカニカマが詰まったキンパは、日本の太巻きより味が濃くてジャンク。甘辛いトッポギで口内モッチャモチャになった後は、チーズボールとヤンニョムチキンで味変だ。
そして死ぬほど地味に思われた「すっぱい大根」が、実は箸休めとして絶対必要不可欠な存在だった。この弁当を、たとえばお花見なんかへ持って行ったら「センスがいい人」とみんなに絶賛されると思う。御苑弁当とは“新宿御苑で食べたらちょうどいい弁当”の略なのかもしれない(推測)。
ジョンノ屋台村の出現から1カ月が経過した今……幸い新宿御苑の治安の悪化も、新大久保に飲み込まれる心配も特に無さそうな感じである。「新大久保へ行かなくても韓国グルメが食べられるようになった」とシンプルに捉え、新宿へ来たら寄り道してみちゃおう!
参考リンク:ジョンノ屋台村
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.