「材料費は210円!」ツインブレードフックシステム自作術 SLJ用メタルジグへの装着に最適
ヴァンフックの「ブレードワークス システムパーツダブル」は、北九州ではSLJ用に人気で、釣具店でもよく売れている。他地域でもサワラキャスティングやSLJで注目されているようだ。筆者も購入したが値が張るため、複数ジグ用にパーツを買って自作してみることにした。
自作に必要な4パーツ
今回自作するにあたり使用したパーツは以下の通り。
・ツインフック
・ベアリングスイベル
・任意のブレード
・熱収縮チューブ
市販のツインフックの多くは、フック間がくっ付いていない為熱収縮チューブで固定する。探してみるとロウ付けしてある製品も存在はするようだが、ニッチなアイテムなので釣具屋で売っているのを見たことが無い。今回のベースとなる製品を再現するにはその製品を使えばより近いものに仕上がるだろう。
作り方解説
まずはツインフックの固定から。
熱収縮チューブは熱することで半分ほどに縮むので買ったツインフックに見合うサイズを購入する。丁度いい長さにカットして被せ、ライター等で炙る。火に近づけすぎるとチューブ自体が燃えるので注意。また、熱した直後のフックは短時間でも熱くなっているのでその点も注意だ。
あとは簡単、かっておいたベアリングにブレードとフックをつけるだけ。今回はブレードも手持ちの中から色々と組み合わせてみた。
左端だけベアリングにつける場所を間違えているが、意図したものではなくただのうっかりだ。ちなみに作っていてなんか見覚えがあるなと思ったら、これはサイズを落とせばそのままブリーデンのメタルマルのリアフックの変え針になる。
実釣とコストカットの結果
作成したものを実際に使用した感じとしては、全く問題なく使用できた。
単純にジグに後付けでブレードを付けた場合と異なり、巻いた時の直進性がかなり高まっていると感じる。フッキング能力も十分。アシストフック+後付けブレードとはアクションが異なるので、このアイテムを意識して付ける意義は有りそうだ。
そして気になるコスト面だが……(わかりやすくするため全て定価税抜き計算)
・既製品
2個入り 900円 一個当たり450円
・自作品
スティンガーダブルSD-33TN 480円 単価80円
ベアリング 300円 単価60円
ブレード 180円 単価60円
熱収縮チューブ 300円 単価10円(仮)
計 一個当たり210円
おおよそ半額で作成することが出来た。かなりコストカットは出来ているが、じゃあ全く同じものかというとそういうわけではない。ベースとなった製品は恐らく青物も想定した太軸ロウ付けツインフック仕様となっている。
また、ブレードの厚みや大きさでアクションは変わる。メーカーが様々なテストを重ねて最適解を導き出した商品を模倣しただけであり、あくまでも廉価版となる。
ちょっと高いがとてもいいアイテムなので気になる方は製品を試してみると良いだろう。追加するお小遣いが心もとない時は自作も視野に入れてみると良いだろう。
<檜垣修平/TSURINEWSライター>