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想像を絶する大きさの宇宙はいったいどんな構造になっているの?【図解プレミアム 宇宙の話】

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想像を絶する大きさの宇宙はいったいどんな構造になっているの?【図解プレミアム 宇宙の話】

宇宙は泡構造になっている

銀河は数十個集まって銀河群を形成し、また100個から1000個集まって銀河団を形成しています。そして、この銀河団が集まって形成しているのが超銀河団という大集団で、これも全宇宙のなかでは集団の一部となっていると考えられます。では、宇宙全体の構造はどのようになっているのでしょうか?

1980年代。数億光年のかなたには、約2億光年にわたって銀河がまったく観測されない空っぽの空洞が存在することが発見され、その後、同じような空洞がいくつか発見されていきました。こうした銀河の存在しない巨大空間を「超空洞」、あるいは英語で「ボイド」と呼んでいます。

この発見によって、宇宙では銀河はまんべんなく散らばっていないことが明らかになってきました。宇宙は、銀河が長い糸状につながった骨組のような「銀河フィラメント」と超空洞が入り組んだ大規模構造だということがわかってきたのです。これはあたかも、石鹸を泡立てたときにできる、幾重にも重なった泡のような構造に似ています。そして銀河は、泡の表面に集中するように存在しているのです。

これが、「宇宙の大規模構造」、もしくは「宇宙の泡構造」と呼ばれるものです。このような構造をつくったのもダークマターだと考えられています。ビッグバン直後の宇宙は、熱いガスとダークマターが広がっていました。このときに最初にダークマター同士でかたまりができ、それが大規模構造の基礎になったと考えられるのです。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解プレミアム 宇宙の話』

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