世界の3Dプリント技術の現在地 │ TECHBLITZが選ぶスタートアップ5選
ゴルフの米男子ツアーで優勝したスター選手のリッキー・ファウラーが使用していたアイアンは3Dプリント製だったーー。そんな話題もさほどめずらしく感じないほど、3Dプリンター業界では今、「試用から実用へ」と製品用途が年々拡大している。トレンドを牽引するのは、金属3Dプリンターの台頭、新素材の開発、AIとの融合といった新たなテクノロジーで、ユニークな製品に特化したスタートアップの活躍も目立っている。
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Nourished3Dプリンターで自分だけのサプリグミ02
Divergent3Dプリント技術を利用したスーパーカーも開発03
4D Biomaterials再生医療の発展を促進させる最新3D印刷樹脂インク04
Scrona電子機器を印刷できる金属3Dプリンティング05
NEMATX部品製造時に材料性能を更に強化する3Dプリンター
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<font size=5>目次
・3Dプリンターの概念、考案者は日本人
・3Dプリンター業界、最近のトレンドは?
・眼鏡からグミまで、海外の3Dプリンター活用事例
・TECHBLITZが選ぶ、3Dプリンター関連スタートアップ5選
3Dプリンターの概念、考案者は日本人
3Dプリンターの概念は1980年代に日本人研究者によって考案されたが、当初は高価で主に大企業の試作品製作に限定されていた。2010年代前半に基本特許が切れたことで、安価な個人向け3Dプリンターが登場した。
第1次ブームが起こり、2013年のオバマ大統領の一般教書演説で3Dプリンターが取り上げられたことを契機に、世界的に注目を集めるように。その後、装置の進化や印刷材料の多様化により、試作品製作から最終製品の製造へと用途が拡大してきたという背景がある。
3Dプリンター業界、最近のトレンドは?
3Dプリントの最近の主なトレンドとしては、3次元CADデータを基に金属材料を使って立体物を造形する「金属3Dプリンターの台頭」、非常に小さな部品や、反対に航空部品など大きな部品を製造する「マイクロ化と大型化」、3Dプリンティングと従来のCNC加工などを組み合わせた「ハイブリッド製造技術」、異なる特性を持つ複数の材料を1つのオブジェクトに組み込む「マルチマテリアルプリント」などが挙げられる。
他にも、以下のようなトピックが業界の技術で注目を集めているようだ。 <div align=left>大規模な金属積層造形の応用
海外の展示会などでは、船舶用プロペラやバルブ、さらにはロケット全体など、大規模な金属積層造形の応用が紹介されている。こうした技術は、従来の鋳造や射出成形といった製造プロセスと競合する可能性がある。 <div align=left>プリントファーム技術
「プリントファーム・イン・ア・ボックス」という3Dプリンティング業界における新しいコンセプトで、1つの大型のボックスの中で複数の高速3Dプリンターを統合し、生産能力を大幅に向上させることができる。比較的少ない初期投資で大量生産体制を整えることができる点がメリット。 <div align=left>AIと有限要素解析(FEA)
AIとFEAの統合により、強力で機能的な部品を作成するためのシミュレーションソフトウェアも注目されている。MIT出身の技術者たちが創業した米国の3Dプリント用ソフト開発会社Markforgedのソフトウェアは、エンジニアが部品設計を検証し最適化することで材料効率を高めている。 <div align=left>デザイン最適化ソフトウェア
米国のスタートアップであるnTopologyなどのソフトウェアソリューションは、設計プロセスを最適化し、デザイナーから推測作業を取り除くことで、より効率的な部品生産とコスト削減を実現している。
眼鏡からグミまで、海外の3Dプリンター活用事例
3Dプリンターはカスタマイズ製が大きな特徴で、アイデア次第でさまざまな製品をアウトプットできるのが魅力の1つ。機械の部品だけでなく、ユニークな発想で3Dプリンターをビジネスに活用している海外のスタートアップをいくつか見てみよう。 <div align=left>Luxexcel
オランダのLuxexcelは、3Dプリント技術を用いて眼鏡用のレンズを製造する。初期は自動車、工業用光学機器、航空宇宙産業向けの3Dプリントレンズに注力していたが、ピボット後は眼鏡市場向けの度付きレンズの製造にシフトした。AR光学系に使用する複雑なガラスレンズの作成が可能で、ARグラス開発に力を入れるMetaに2022年に買収された。 <div align=left>Nourished
Nourishedは、3Dプリント技術を活用してパーソナライズされたサプリメントグミを製造している。この技術は、低温で栄養素をカプセル化しながら高速で成形することが可能で、栄養素同士が干渉しないように設計されている。 <div align=left>Xilloc
Xillocは、患者ごとにカスタマイズされたインプラントを3Dプリントで製造するオランダのスタートアップ。チタン製の頭蓋骨インプラントや顎インプラントなど世界的にもめずらしい技術を開発している。
image : Luxexcel
image : Nourished
TECHBLITZが選ぶ、3Dプリンター関連スタートアップ5選
3Dプリンター業界のスタートアップに注目するなら、実際に製品をアウトプットする企業だけでなく医療用品用のインク樹脂のようなインクソリューションもチェックは欠かせない。TECHBLITZ編集部が選ぶ、3Dプリンター関連のスタートアップ5社はこちら。
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1. Nourished
Nourished3Dプリンターで自分だけのサプリグミ設立年2019年所在地イギリス バーミンガム Nourishedは、3Dプリンター出力のカスタムメイドサプリメントを製造・販売する。ユーザーに生活習慣などについての質問をし、28種類の栄養素から各ユーザーに最も適した7つの栄養素を特定。特許取得済の3Dプリント技術を使い、7つの各栄養素が層状に重なったグミを出力し、届けてくれる。image : Nourished
2. Divergent
Divergent3Dプリント技術を利用したスーパーカーも開発設立年2013年所在地米国 カリフォルニア州 トーランス Divergentは、AIや3Dプリント技術を用いたデジタル製造システムを手がける。AIや機械学習を用いたジェネレーティブデザインで設計を行い、その設計に基づいたパーツを3Dプリントで製造、産業ロボットを使って組み立てる。自動車分野の顧客には、Aston MartinやMercedesが含まれる。また、航空宇宙、防衛分野の顧客としては米政府と契約関係にある複数社に様々な活用方法を提供している。image : Divergent
3. 4D Biomaterials
4D Biomaterials再生医療の発展を促進させる最新3D印刷樹脂インク設立年2018年所在地イギリス ノッティンガム 4D Biomaterialsは、生分解性を持ち、特徴や形を調整できるバイオ医療用3D印刷樹脂インク素材を開発。がん治療や再建手術など、外科手術後の患部の治癒・回復の促進に寄与する。2024年7月、シリーズAで£3.4Mを調達。image : 4D Biomaterials
4. Scrona
Scrona電子機器を印刷できる金属3Dプリンティング設立年2014年所在地スイス チューリッヒ Scronaは、電子機器を印刷できる金属3Dプリンティング技術を開発。静電気を使い、ごくわずかなインク素材をプリントヘッドから引き出すことで、従来のジェットプリンターと比べて100倍もの解像度と、積層可能なアディティブマニュファクチャリング (積層造形) を実現。image : Scrona
5. NEMATX
NEMATX部品製造時に材料性能を更に強化する3Dプリンター設立年2020年所在地スイス チューリッヒ NEMATXは、液晶ポリマー (LCP) を使用したプリント材料と高精度産業用3Dプリンターを開発。耐熱温度が250℃、機械的性質がPEEK (高機能熱可塑性樹脂) の10倍で、過酷な化学的環境や生物学的環境での使用に適する。2024年7月、日本のダイセルグループ子会社でエンジニアリング熱可塑性プラスチックの大手グローバルサプライヤーであるポリプラスチックスとの戦略的提携を締結。image : NEMATX
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