スキー場といえば?旭川が奮闘中!ニセコに負けない魅力ポイント3つで日本人客も
北海道はスキーシーズン真っ盛りですが、外国人客らで賑わうのは、何も『ニセコ』だけではありません。
札幌市から車で約1時間半。北海道旭川市のスキー場『カムイスキーリンクス』ではインバウンドが増えてきているといいます。
“ニセコには負けられない!”外国人客の獲得に奮闘するスキー場を取材しました。
旭川市内のホテルや駅を回り、スキー場にやって来る路線バス。
降りてきたのは、ほとんどが外国人客です。
外国人で賑わうといえばニセコが注目されることが多いですが、旭川市内にある『カムイスキーリンクス』をはじめ、富良野市やトマムなど、北海道上川地方のスキー場でも、外国人の姿が増えてきました。
2024年度の冬に、上川地方に宿泊した外国人は延べ58万人を超え、コロナ禍前と比べても10万人以上増えました。
この冬は、それを上回る勢いです。
カムイスキーリンクス事業部の阿部純也営業課長は「来場者は前年比で120%くらいの入り込みを達成しています。例えば昨シーズンは200人くらいだったオーストラリアからの送客が、10倍くらいにはなっている」と話します。
なぜ上川地方の人気が上昇しているのか?
外国人客に、このスキー場を選んだ理由を聞くと…。
「雪質がすばらしくて騒々しくない」
「いい雪がたくさんあるし、温泉もある!」
そんな声を追い風に、スキー場側も新たな手を次々と打っています。
新企画続々でがっちり!
今シーズンから、スキー初心者の外国人向けに、直営のスキースクールを開設。
英語で指導できる外国人インストラクターも、3人雇いました。
さらに、自慢の雪質を生かした新企画が『アーリーモーニング・キャットツアー』。
後ろに人が乗れる圧雪車を使い、ゴンドラが運転されていない営業前の新雪のゲレンデをガイドと一緒に滑ることができます。
1日1組限定で、お値段は30万円!
ほかにも、上川地方の3つのスキー場をキャンピングカーでめぐるプランもあります。
共通リフト券付き、トマムのリゾート施設も利用できる4泊5日のプランが、4人で21万5300円からとなっています。
上川地方のスキー場がタッグを組み、富裕層の取り込みを狙います。
北海道上川地方も、雪質はニセコに負けていませんが、こんなに多様な国や地域の人が、旭川市でスキーを楽しんでいたというのは驚き!
それでも今も割合としてはスキー場を訪れる人の大半は、日本人客です。
というのも、カムイスキーリンクスはとにかくアクセスの良さが魅力。旭川内外から人が訪れます。
スキーが終わった後も、動物園などの観光も楽しめるところも人気の秘密のようです。
旭川市中心部からのアクセスの良さや、スキー以外の観光も楽しめるところが人気です。
最近は“スキー離れ”が進んでいると言われる中、上川地方の各スキー場では、地元客を呼び込む取り組みも進めています。
「カムイスキーリンクス」は、大人のリフト券を値上げした一方で、小学生料金は据え置きました。
スキー人口のすそ野を広げるため、子どもたちにたくさんスキーを楽しんで欲しいという考えからです。
また、札幌発着の直通バスを運行して。バス代は片道1000円と格安となっています。
ほかのスキー場でも、積極的な取り組みが進められています。
『富良野スキー場』は、小学生以下のリフトが無料。
『星野リゾートトマム』は、道民限定1日券が初回5000円、2回目以降4000円とお得です。
名寄や士別など、上川地方の5つのスキー場で『共通シーズン券』を限定発売したところ、1か月で完売したとのことなんです。
せっかくの雪国。ここでしか楽しめない、今しか楽しめないことを満喫していきたいですね。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年1月9日)の情報に基づきます。