「旧ジャニーズ問題を忘れてはいけない」カンニング竹山が今言いたいそのワケは?
野村邦丸アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『くにまる食堂』(文化放送・月曜日~金曜日9〜13時) 7月22日の放送では月曜レギュラーのカンニング竹山が、旧ジャニーズ事務所のジャニー喜多川氏による性加害問題を掘り下げた。
邦丸「今日、竹山さんが取り上げるのはどんな話ですか?」
竹山「旧ジャニーズ問題です。スポニチアネックスやほかの報道機関でも取り上げています。ジャニー喜多川元社長による性加害問題の補償を、今SMILE-UP.社がやっていて、申告者数が総勢で1001人になったそうです」
邦丸「1000人超えたんだ…」
竹山「細かく見ると、被害者救済委員会が補償内容の通知を行った人は512人。補償内容に合意した人は484人。現段階で補償金が支払われた人は466人。今は129人が在籍実績の確認や被害者救済委員会のヒアリングなどの手続き中だということです。また、在籍および被害のいずれの事実も確認できず、補償を行わない旨の連絡をした人が159人。連絡しても返信のない人が201名いるというんですね。
数字がいろいろ出てきましたけど、ざっと約1000人が申請して、約4割ぐらいが実際はどうなのか分からないということです。だからもしかしたら、中には全然関係もなく、性被害にも遭っていないのに申請した人もいるのかもしれない。もう一つ考えられるのは、旧ジャニーズ事務所に在籍はしていなかったけど被害に遭った人がいるかもしれない。こういう人の補償をどうするかという問題もありますよね。
そもそも、あれだけ世間を騒がせた大話題になって、事務所自体がなくなったり、芸能界の仕組みもちょっと変わったりして、ざっと600人ぐらいが被害にあって、これってとんでもないことじゃないですか。よく考えると、ちょっと異常でしょう。こんな異常なことが起こったんだけど、メディアも、我々も、僕個人も、補償しますということになった段階で、なんとなくこの事件がフェードアウトしているんじゃないかって感じがするんですよ。
でもこの事件って、フェードアウトさせていい事じゃないような気がするんですよね。まあ、一生やれってことじゃないです。被害者もいるので、やめてくれって人もいると思いますけど、忘れ去られていいような事ではないと思うんですよ。
補償の問題だけじゃなくて、なぜこういうことが起こってしまったのかとか、そういうことはちゃんと究明していかなきゃいけないような気もするんですよね。何年にも渡ってとんでもないことが行われたのに、補償します、事務的な処理をします、というだけで果たして本当にいいんだろうか? 僕的には負の遺産として、なぜこういうことが起こったのかとか、ちゃんとやっていかなきゃいけないんだろうと心に引っかかるんです。
この事件は、だんだんニュースにもならなくなってきているけども、問題の原因を追求するとか、なぜ元社長のジャニー喜多川氏がそういうことを行っていたのかとか、次の被害を防ぐためにも、そういうことはやった方がいいと思うんですよ。あまりにもニュースが少なくなってきて、解決したよね、終わったよね、みたいになっている感じもあるので、そこはちょっと考えていかなきゃいけないような気がするんですよ」