ネイティブスピーカーが最もよく使う英語フレーズって? ランキングTOP5を紹介! 【英会話フィーリングリッシュ】
ネイティブスピーカーが実際によく使っている英語フレーズを順に覚えれば、実践的な英会話力をつける近道になります。
そこで今回は、ネイティブスピーカーの話し言葉を収集した1億語のビッグデータと500億語のwebデータを解析して導き出された、頻出フレーズランキングの上位5つのフレーズと、そのフレーズを使用するときのキモチを『音声DL BOOK NHK英会話フィーリングリッシュ ネイティブの会話がわかる! ビッグデータで選んだ超頻出フレーズ100』より一部抜粋してご紹介します。
これぞ究極!超頻出ランキング 5位~3位
第5位 I know!
キモチ1 相手に同意したいとき
Paul:It’s so cold today! It’s like Alaska.
Emily:I know!What’s going on?
ポール : 今日はすごく寒い! まるでアラスカみたいだ。
エミリー: ホントだよね! どうしちゃったんだろ。
ワンポイント♡キモチ解説
I know! の直訳は「わかっています」ですが、直前に言われたことを受けて、「ホントにね」「まったくだよ」のような意味になります。
キモチ2 「あ、ひらめいた!」と言いたいとき
Shawn:We don’t have that much time.
Thelma:I know!Let’s order in!
ショーン: そんなに時間ないぞ。
テルマ : あ、そうだ! 配達してもらおうよ!
ワンポイント♡キモチ解説
何かいいアイデアがひらめいたときなどに、「あ、そうだ!」というキモチでI know!と言うことができます。
第4位 kind of ...
キモチ1 「なんとなくちょっと」と言いたいとき
Thelma:I’mkind oftired. Can we stay home tonight?
Emily:Come on. There will be pizza.
Thelma:Pizza? I amkind ofhungry. Let’s go!
テルマ : なんかちょっと疲れてるんだ。今晩は家にいない?
エミリー: ちょっとぉ。ピザが出るよ。
テルマ : ピザ? ちょっと小腹すいてるかも。行こう!
ワンポイント♡キモチ解説
I’m tired.と断言せずにkind of tiredと表現すると、「はっきりとは言えないけれども、なんとなくちょっとそんな感じ」というニュアンスを出すことができます。
キモチ2 言葉を濁したいとき
Emily:She’skind of… rude. She had a lot of opinions about my outfit.
エミリー:彼女、なんか……失礼な人だよね。私の服装についてあれこれ言ってきた。
ワンポイント♡キモチ解説
いきなりrudeと言うとキツいので、kind of ... と少し間を置くことで、言葉を濁している、つまり聞く側に配慮してあまり断定しすぎないようにしています。
第3位 I don’t know ...
キモチ1 時間を稼ぎたいとき
Paul:What do you think of this hat?
Emily:I don’t know …It’s nice, but …
ポール : この帽子、どう思う?
エミリー: えーなんだろう……。いいんだけど……。
ワンポイント♡キモチ解説
意見を聞かれて、なんとコメントしたものか迷ったときに、I don’t know ... と言えば、「わかんない」「なんて言うかな」などと時間を稼ぐ表現になります。
キモチ2 反対の意見をやわらかく言いたいとき
Shawn:That presentation was so boring!
Thelma:I don’t know.I thought it was interesting.
ショーン: プレゼンすっごく退屈だった!
テルマ : そうかなぁ。私はおもしろかったよ。
ワンポイント♡キモチ解説
I don’t know. には、相手の意見に反対する場合でもいったんクッション代わりに使うことで、反対意見を言いやすくする機能があります。
気になる超頻出ランキング 2位と1位は?
第2位 I think ...
キモチ1 断定はしたくないとき
Emily:Hurry up and choose!
Thelma:Okay …I thinkI’ll get this one.
エミリー: 早く選んでよ〜!
テルマ : わかった……。これにしようかなぁ。
ワンポイント♡キモチ解説
I think ... を少し考えながら添えると、「これにしようかなぁ」とまだ悩み中の感じが出ます。
キモチ2 「私の考え」を強調したいとき
Olivia:He’s so strange.
Emily:Really?I thinkhe’s funny.
オリビア: 彼って超変わってるよね。
エミリー: そう? 私は彼、おもしろいと思うけどな。
ワンポイント♡キモチ解説
「彼はすごく変な人」と言うのを聞いて、「そんなことない。私は彼、おもしろいと思うけど」と自分のキモチを強調したい場合、I think ... の I を強く発音します。
第1位 you know
キモチ1 「…だよね」と相手の共感を引き出すとき
Emily:I love my job, but I’m just so tired,you know?
エミリー: 仕事大好きだけど、もうとにかくヘトヘトなんだよね。
ワンポイント♡キモチ解説
「長い一日だった?」と聞かれて、自分のヘトヘト具合を相手にわかってもらいたいというキモチでyou know を添えています。日本語の「…だよね」に近く、相手の共感・同情を求める使い方です。
キモチ2 「あのう、そのう…」と言葉を探すとき
Emily:He’s a UI developer.
Paul:Is it an IT thing?
Emily:Yeah, but it’s like …you know… more complicated.
エミリー: 彼はUIデベロッパーなの。
ポール : IT関係?
エミリー: うん、でもなんかさぁ……あの……もう少し複雑なんだ。
ワンポイント♡キモチ解説
you know は、自分がよくわからなくて言葉を探しているようなときのフィラー(filler、言いよどみを埋める言葉)としても使えます。
使ったことのあるフレーズはいくつありましたか? 一見簡単なフレーズでも、気持ちは1つではありません。場面や状況に応じて、実はいろんなキモチを乗せられることがおわかりいただけたと思います。本書に収録された100のフレーズを使いこなせるようになると、あなたの英会話力は断然違ってきます!
『音声DL BOOK NHK英会話フィーリングリッシュ ネイティブの会話がわかる! ビッグデータで選んだ超頻出フレーズ100』では、ダイアログをさらに充実した形で掲載。100個のフレーズをマスターして、ネイティブスピーカーとの会話を楽しみましょう。
ご購入はこちら
著者
投野由紀夫(とうの・ゆきお)
東京外国語大学大学院教授。言語学博士(英国ランカスター大学)。専門はコーパス言語学を応用した英語教育、英語辞書学、第2言語習得。アジア辞書学会会長、英語コーパス学会会長を歴任。日本における代表的なCan-DoリストであるCEFR-Jの開発代表者。2003~2005年度NHKテレビ「100語でスタート!英会話」ほかで番組講師を歴任。2023~2024年度NHKテレビ「英会話フィーリングリッシュ」講師。
Chris Nelson(クリス・ネルソン)
ナレーター・声優。ミネソタ大学を卒業後、神田外語大学に留学し、日本語と日本文学を学ぶ。2016年度よりNHKラジオ「基礎英語2」、2018年度より「基礎英語1」、2021年度より「中学生の基礎英語レベル1」の各講座にパートナーとして出演するほか、国内外の企業映像や各種CMにナレーター・声優として多数出演。NHK語学番組の英語監修も行う。2023~2024年度テレビ「英会話フィーリングリッシュ」ダイアログ執筆者。
■『音声DL BOOK NHK英会話フィーリングリッシュ ネイティブの会話がわかる! ビッグデータで選んだ超頻出フレーズ100』より
■イラストレーション:HONGAMA