「こんなはずでは...」1歳娘に三輪車を買ってあげた結果、まさかの展開に爆笑【SNSで話題の漫画】
爆笑子育てコミックエッセイで人気の漫画家・まぼさん。
そんなまぼさんによる『しおさん1歳 令和ギャル爆誕の道のり』は、そこはかとなく人生の先輩っぽい"よいたん"と、彼の妹で令和生まれのギャル"しおさん"の日常を描いたコミックエッセイ。今回は本作から、まぼさんが体験した災厄「悪魔の三輪車」のエピソードをご紹介します。
「悪魔の三輪車」とはいったい...?
まぼさん家の駐輪場には〝悪魔の三輪車〟があるそう。まるでホラー漫画のような描写に、不穏な空気が漂います。
ことのはじまりは、兄・よいたんのキックバイク。
キックバイクで公園に行こうとするよいたんに、妹・しおちゃんは「これ、しおちゃんの」「しおちゃん のゆ(乗る)」と訴えます。
よいたんは「乗れないんじゃないかな」と冷静に応えますが、しおちゃんは「のゆ(乗る)!」と聞きません。お兄ちゃんと一緒に乗りたくて、号泣するしおちゃん...。けれどキックバイクは、まだ1歳のしおさんには乗りこなせません。
そこでまぼさんは、親がかじ取りできるタイプの三輪車を購入!さっそく公園で乗ってみることに。
しおさんの"かじ取り役"は、よいたんのお友達が交代で担当。「次ぼく押す」「ぼくもっと押してたい」と盛り上がるお友達を見てしおさんは、かじ取りの方が盛り上がってないか...?と感じたようです。
翌日、保育園に向かう兄妹。しおさんは、「三輪車で行きたい」と子乗せ自転車に乗ることを拒みます。
実はしおさん、三輪車に乗りたいのではなく、よいたんを乗せて自分がかじ取りハンドルを押してみたかったのです。
虚無の表情でつきあうよいたん。そんなとときに、よいたんの同級生と遭遇!慌てて「ぼくが乗りたいって言ったんじゃないよ!」と三輪車から離れるよいたんをみて、「いーたん だめぇぇぇ のってぇぇぇ」と泣き叫ぶしおさんでした。
三輪車が恥ずかしい兄・よいたんと、道端で泣きつづけるしおさん。本来、自転車で5分の道のりを〝悪魔の三輪車〟で40分以上を消費してしまい遅刻確定...。ついにまぼさんは、ある提案をします。「しおさん...それママ乗りたい」
三輪車が壊れないよう、腰を浮かせながらまたがるまぼさん。ごきげんで後ろから押すしおさんと、「ママ三輪車乗れて良かったね」と声をかけるよいたん。まぼさんは「早く着いて...」と心のなかで祈りながら、厄災を呼ぶ〝悪魔の三輪車〟を買ったことを後悔するのでした。
著者・まぼさんに聞きました!
──大変な思いをされたようですね...申し訳ないのですがこれは笑ってしまいました。このエピソードを書こうとしたきっかけはなんですか?
まぼさん:娘のためにと思って買った三輪車ですが、三輪車を買ってからやたらと疲れる事件が増え、「何も考えずに買ってしまった」と悔やむ一方、「せっかく買ったのだから、せめて漫画にして成仏させよう」という思いから生まれました。
──このエピソードを描いてみてよかったことなどはありますか?
まぼさん: 『悪魔の三輪車』は特に災いの多かった代表的なものなのですが、育児をしていると「良かれと思って」やった自分の行いで自分の首を絞めることがありますね。 息子と娘にそれぞれ違う味のグミを買い与えて大喧嘩になったり、今回のエピソードでいうと三輪車で保育園に向かったり。そんなちょっとしたサービスのような気持ちで行ったことが、次の日もまた次の日も同じサービスを求められて、「あぁーもう自分の考えたらず!!」と内省することが多いので、自戒のためにも漫画にできてよかったです(笑)
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何気ない日常の育児あるあるを描いているまぼさん。そんなまぼさんの奮闘と、兄妹のエピソードはどれも微笑ましいものばかりです。