劇的ビフォーアフター!80余年を経て甦った美しい”廃墟” 本庄郵便局隣の『廃墟カフェ RUINS(ルーインズ)』でスフレのオムライスを実食 三田市
昭和の初めに公共診療所として建てられたのち、長い間放置されていた”廃墟”を再生したカフェ『RUINS(ルーインズ』(三田市)。市街地より国道176号線を丹波篠山方面に向かって20分ほど走ったところ、本庄地区の派出所と郵便局に挟まれた場所にあります。
ツタが這い朽ち果てた”美しい”外観はまさに廃墟そのもので、「OPEN」の看板が出ていなければ見過ごしてしまいそう。
現在の入り口は正面から向かって左手にあり、駐車スペースはその奥に3台、正面右手から道路を入って裏側にも用意されています。
外観からのイメージとは裏腹に、店内はキレイにリノベーションされていて光が差し込み開放的な印象ですが、どこかしら昭和の匂いを残した趣のある雰囲気が漂います。
お店では「ゆっくり寛いでほしい」から、全てがソファ席仕様(一席除く)。
マスターの安田さんは一般家庭や店舗のリノベを手がける建築のプロ。和洋折衷の雰囲気を残すこの旧い建物がずっと気になっていたそうで、このままではもったいない!と一念発起してお店をオープン。内装にはプロならではのこだわりが随所に散りばめられています。
床板には足場板を削って使用。壁面は基礎パネルをわざと裏面(文字側)を剥き出しにすることで完成途中をイメージしているのだとか。ここはリノベのモデルハウスも兼ねており、言わば安田さんの「建築作品」。アイデアを提案しつつ、コスト削減も兼ねているそうです。
内部見学も終わったところで、さっそくメニューを実食。
運ばれてきたのは、ふっわふわのスフレ卵がのっかかったオムライス。誰もが好きで馴染み深いメニューを驚きの見た目と味付けで表現したい!と考案したのだそう。
大興奮していたら「しぼんじゃうから早めに食べてねー!」とお声がけいただいたので、助言に忠実にいきたいと思います。
ピリッとしっかりした味のトマトソース。ふわふわのスフレをそぉっとかきわけながら進むと、微塵切りした玉ねぎをしっかり炒めたバターライスが姿を現します。
プリっとした小エビがいくつも!ひときわ美味しく感じたのは野菜で、いい感じにソースと絡まっています。歯応えがしっかりあって新鮮さを感じたので聞くと、地場産にこだわって農家さんや直売所から仕入れをしているそう。
いい意味で期待を裏切られました。
他にどうしても気になっていたこちら。テイクアウトもできるとのことで熱々の出来立てを包んでもらいます。
「幻のタマゴサンド」は名物メニューで、珍しい三田産の平飼い卵などを4個も使用しているとか。厚みがあってほんのり甘く、一切れでもしっかり食べごたえがありますヨ!とってもやわらか〜でしっとり軽い食パンを使っています。
取材中にもお客さんが出たり入ったりと大忙しのマスター。学生からシニアまで広く愛されている”廃墟”でサプライズなメニューを試してみては。
場所
廃墟カフェ RUINS(ルーインズ)
(三田市四ツ辻620-5)
営業時間
昼営業11:00~17:00
※16:00で来客がない場合、閉店することがあります
夜営業18:00~22:00(完全予約制)
定休日
木曜日
※不定休あり。インスタなどをご確認ください
TEL
080-3112-6205
アクセス
JR宝塚線 三田駅から車で17分
JR宝塚線 相野駅から徒歩27分
駐車場
あり
店舗敷地内(3台)
店舗裏側 (5台)
備考
現在、スタッフ1人体制で営業しているため提供までお時間をいただく場合があります