肥薩おれんじ鉄道、10月運賃改定 初乗り230円
肥薩おれんじ鉄道（本社：熊本県八代市）はこのほど、2024年7月24日付で国土交通省九州運輸局に鉄道事業の旅客運賃上限変更に関する認可申請を提出したと発表しました。認可されれば10月1日に運賃改定を実施する予定です。
普通旅客運賃の平均値上げ率は9.98％で、40～140円の値上げ。10kmまで20％、10～20kmは15％、21～50kmは10％、51km以上は5％と段階値上げを実施し、10キロ区間の特定運賃は廃止。初乗り運賃は現行の190円から230円となり、入場券の料金も160円から200円に変更されます。
定期運賃の割引率は、通勤定期（1ヶ月）が現行の52.33％から42.64％、通学定期（1ヶ月）が76.08％から70.59％に変更されます。
新しいお得な切符や企画列車については、今後ホームページやSNSで紹介するとしています。
肥薩おれんじ鉄道は2004年の九州新幹線 新八代～鹿児島中央駅間開業に伴い、鹿児島本線の一部を継承して開業。これまで消費税率引き上げ分を除き運賃改定を実施せずに列車の運行を続けていましたが、沿線の人口減少やコロナ禍の影響、資材価格や燃料費の高騰、人件費アップなど厳しい状況が続くことから運賃改定を実施することとなりました。