電車釣行可能な釣り場紹介:垂水漁港東側【兵庫】季節ごとに狙える魚を紹介
神戸国道二号線沿いに立ち並ぶいくつかの釣り場の中でも、垂水漁港は最大の良心といってもいい場所である。ファミリーにとっても、単独釣行のアングラーにとっても、エサでもルアーでも釣れるし、魚のストックも多い。港を大きく東西に分けて、今回はとりわけ釣り物に富む垂水の東側を紹介したい。
垂水漁港の広大な東側
三井アウトレットパークに隣接する垂水漁港。電車釣行も可能で、アクセスがいい。最寄り駅は山陽垂水駅またはJR垂水駅だ。
垂水漁港は東西に広く、特色も異なる。今回は、東側について紹介しよう。ここでの区別としては、港内にある駐車場から東西を分けたい。ちなみに駐車場は、利用料金600円。23時になると閉まってしまうので、時間の管理にはご注意を。
釣り物が幅広い
東側は、小型の舟が係留された港と、その先のいけすの方に分かれる。いけすの先には高い防波堤があり、ここは釣り禁止。なんとも怖い急傾斜の消波ブロックになっている。立ち入るのもやめておこう。
各エリアで釣り物に富む。いくつかポイントを紹介しよう。
港内での釣り物
舟が係留された港内では、小さな魚が多い。夏の日中でも反応するハゼ、カサゴ、メバルなど。
ただ、もちろんこのように舟が並ぶ釣り場は、基本的に漁業関係者のものだ。釣る際には、係留ロープにひっかけないなど、最大限の注意を払おう。
実は駐車場の表の方には、小さな食堂がある。その方向にも堤防があり、南の方から潮が流れ込んでくる。大潮の日ともなれば海面の力強いうねりが見えるほどだ。ここはエサ師の姿が多い。メタルジグを投げるにはうってつけの場所ともいえる。回遊魚が狙えるスポットだ。
ゴロタ底の根魚が面白い
垂水漁港全般に言えることだが、底は基本的にゴロタになっている。よって底をタイトに打っていると結構根がかりするので、底を微妙に切る釣り方を意識したい。
垂水漁港といえば、筆者としては何よりも、このようなゴロタの底物が名物だと思っている。長いこと根魚やその他ライトゲーム対象魚を釣っているが、垂水の根魚は圧倒的に引く。おそらくいい潮が当たるからだろう。小型でも力強い。エサでもルアーでも、ぜひゴロタの根魚を狙ってみよう。
春夏秋冬の釣り物
垂水漁港の東側は、春夏秋冬で入る魚も大きく様変わりする。シーズナルパターンを解説したい。
春
垂水の春といえば、まずはメバルだ。夜の表層を狙って打てば、高確率で釣れる。このポイントの特徴として、魚のレンジがコロコロかわる。表層といってもまさしく海面直下もあれば、海面から10カウント程度入れたところが主となることも。サーチウェイトとして、ジグヘッド0.8gを使って各レンジを巻いて様子見するといい。
アオリイカを狙うアングラーも多いようだが、春の垂水漁港には産卵期のアオリイカが入らない。またバチ抜けが起こりにくい条件でもあり、シーバスのスイッチも入らない。
夏
垂水の夏はロックフィッシュが熱くなる。日中から釣れるし、逆に、本来もっとよくなるはずの夜がダメな日もある。小さなメタルジグで足元を釣るもよし。少し投げたところでジャーキングさせて、回遊魚と共に狙うのもいい。
またこの時期から、「ザ・垂水名物」ともいえる居着きのコブダイの姿が見られる。エサで狙って釣るアングラーもいるようだが、まあ、パターン化するのは簡単ではないだろう。
秋
海釣りといえば秋で、この時期はあらゆる魚種が狙える。垂水漁港では、タチウオとアオリイカが賑わいを見せる。小型狙いならば、アジだ。いけす周りに、常夜灯のポイントがある。豆アジサイズがメインにはなるが、数釣りできる。
青物の回遊があるとすれば、秋から冬だ。
冬
12月1月までは、ほとんど秋と同じような釣れ方をする。しかし垂水漁港の冬は、釣り場では背面になる北から降りてくる風が非常に冷たく、体力が持たない。日没間際の出陣に抑えて、うまくメバルやカサゴ、または朝マヅメの青物を狙いたい。
東側では底をねちねち打て!
魚は底か表層につくものだが、垂水漁港では圧倒的に魚は底につく。日中に澄んだ水を見てみればわかるが、底は地形変化に富み、小エビなどもはねていて、明らかに魚好みの環境だ。東側は特に根魚や底物が出やすい。底をねちねち打って、魚種・釣果を伸ばしていこう。
<井上海生/TSURINEWSライター>