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産後の抜け毛! ハゲる?病院探ししたほど不安だった日々

たまひよONLINE

3人の子ども達とにぎやかに暮らしているライターの“あしださき”です。私は26歳のときに長女を出産しました。周りに知人・友人のいない孤独な子育ては想像以上につらく、黄昏泣きする娘を抱えて自分も「うわーん!」と泣いたなぁと、当時を思い返します。産後は自分のことなど忘れるほど多忙でしたが、アレには本当に驚きました。それは、「このままハゲてしまう」と本気で心配するほどの“抜け毛”。今回は、第1子のプレママさん必見の“リアルな体験談”をお話できればと思います。

なぜ経験者はもっと早く教えてくれなかったのだろう


こんなことが産後に起こるなら、もっと早く教えておいて欲しかった! 出産を経験している母も、お産のプロの助産師さんですら、私に“産後の抜け毛”について詳しい情報をくれませんでした。

第1子の産後、私が会話する相手は夫のみ。夫も当時、不規則な時間帯の仕事でハードな日々を送っていたので、会話というより連絡事項を伝え合う状態でした。

何となくモヤモヤと悩む時間が増え、正直、子育てを楽しめていなかったある日、排水口に溜まった大量の髪の毛に気がついたのです。私は、「ストレスで髪が抜けてしまった!」と完全に勘違い。その場でフリーズし青ざめてしまいました。

産後の抜け毛?! そんなの聞いたことないですけど…


産後、私は髪型をショートボブにしていました。夏を涼しく乗り切るためと、赤ちゃんとお風呂に入る時は短いほうが便利だったからです。「こんなに短いのに、この量の抜け毛は深刻」と本気で焦り、早速病院を探すことにしました。

ストレス由来なら「心療内科?」それとも「皮膚科?」と、パソコンでいろいろな可能性を考えながら検索をしていた時です。

キーワードに「産後 髪が抜けた」と入れると、そこには同じ悩みを抱えて相談をしている全国のママたちの書き込みが! 

さらには、詳しく産婦人科のドクターが解説している記事まで発見しました。私はそれらを食い入るように読みあさりました。

髪を洗う回数を減らすなどの努力も虚しい1年間…


記事をじっくり読んで、はじめて自分の抜け毛が“産後だから”だとわかりました。しかし残念ながら、原因が分かっても対処法はなく、病的な量の毛髪が毎日抜けるのには本当に困ってしまいました。

そのうち、おでこが後退しはじめました。あまりに気になるので、髪を洗うのを1日おきにし、シャンプーを低刺激のものに変える、という努力はしたものの徒労に終わりました。

徒労といえば子育てもそう。赤ちゃんのお世話に慣れず、空回りばかりでした。鏡に映る自分は出産前に想像していた「幸せいっぱいなママ」とは程遠い姿。

こんなにもみすぼらしく、貧相な頭をした自分がだんだん哀れになり、ついに産後はじめて、子どもを夫に預けて美容室に行くことにしました。外に出かけるのだって、スーパーマーケットと小児科以外ほとんどなく、久々の遠出です。すると、気持ちが少し上向いてくるのを感じました。

プロによる助言、大人と会話する喜び。ビバ!美容室


美容室で帽子を取る時「産後たくさん髪が抜けて…」と言うと美容師をしている友人が、「大丈夫! この量ならいたって普通だし、髪型でうまくカバーするからね」と言ってくれました。

ああ、良かった!

分け目を変え、ショートカットにしてもらうと、新しい自分がそこにいました。友人は、産後の抜け毛に悩む女性たちの声を多く聞いていたそうです。その知識をいかして、私にもブローの方法やスタイリングについて助言をしてくれました。

そして、「抜け毛は必ずおさまってくるから、安心して!」という何よりも嬉しい言葉で見送ってくれたのです。

産後3ヶ月ころから始まった抜け毛は1年ほど続きました。しかし、ピーク時のような毎日「ゴッソリ」ではなく、徐々にペースダウンしていきながら、収束へと向かいました。私は産後の抜け毛についての予備知識がゼロで、自分が病気であると本気で悩みました。第2子では前の経験があったので、抜け始めても余裕でした。もし周りに初めての妊娠という友人がいたら、ぜひお祝いついでにこの「抜け毛」について語って聞かせ、予備知識を授けてあげてほしい。真剣に悩んだ自分の経験から、本当に切に願います。

[あしださき*プロフィール]
在宅ライター歴3年。怪獣ハウスで記事を書く日々。分かりやすく、読みやすい記事を心がけています。自身の子育ての悩みは尽きず、今は4歳の次男の猛獣っぷりに1日数回心が折れています。最近気になるワードは「アンガーマネジメント」。怒らずに過せる日はいつ来るのか。

※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。

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