久里浜に複合型商業施設 26年11月頃、開業へ
横須賀市神明町にあるJVCケンウッド久里浜事業所跡地の一角(約3・7ha)に進出する大型商業施設について、スーパーマーケット・飲食店・ホームセンターの3棟から成る複合型商業施設の建設が計画されていることがこのほど分かった。昨年8月に同地を取得した不動産開発大手の(株)日本エスコン(東京都港区)が手掛け、2026年11月頃の開業を目指す。
同地は京急久里浜駅から約1Kmに立地。周辺には、くりはま花の国や家電量販店、住宅地などがある。建築される予定の3棟は鉄骨造の1〜2階建て。延床面積はA棟約5657平方メートル、B棟約404平方メートル、C棟約9506平方メートル。敷地内には屋上・平置き合わせて740台ほどの駐車スペースも設ける予定という。
同社の関連会社である(株)エスコンプロパティが「tonarie」の名称で大型商業施設を全国で運営しているが、今回の出店形態に関しては協議中。各棟のテナントに関しても検討段階だが、同社担当者は「横須賀らしさのある飲食店の出店を見込んでいる」としている。
都市機能が集約
2023年にはサッカー・J1リーグ「横浜F・マリノス」の練習拠点が久里浜1丁目に誕生した。地域住民を呼びこむイベントなどが行われ、スポーツによるにぎわいを創出しつつある。京急久里浜駅前の再開発や今年3月には神明町に「市立総合医療センター」の開院を控えるなど、暮らしに身近な公共施設や都市機能の集約化が久里浜地区一帯で進んでいる。
一方で大型商業施設の誕生に地元商店街からは、まち全体の活性化に理解を示しつつも中心市街地の空洞化などを懸念する声も挙がる。
同施設は今後、建築確認申請などを済ませた後、今年の11月頃から着工していく見通しだ。