【そうだったのか】『韓国っぽ文具』って何が魅力なの? 使ってみた結果 → 答えは「尻」だった … !!!
「韓国っぽ」という言葉があるっぽい。主に若者の間で使われる言葉で、使用法にはちょっとしたルールがありつつ、つまり、ざっくり言うと「韓国っぽい」の略っぽい。むしろ略っぽ。
「え、略したの『い』だけ? なら『韓国っぽい』でよくない!?」などと一瞬でも思った私は、すでに老害予備軍なのかもしれない。考えてみりゃ「っぽい」より「っぽ」のほうが明らかにポップだ。そして、そこはかとなくカワイイ。それで充分じゃないか。うん。
とか思っていた折、イオンで『韓国っぽ文具』の特設コーナーを見つけた。韓国っぽ文具。要するに韓国っぽい文具。それってつまり……どんな文具?
・韓国っぽ文具とは
『韓国っぽ文具』の存在を一旦認知してみると、実はいろんなところで韓国っぽ文具が売られていることに気がついた。
「新しい靴を買うと同じ靴を履いている人がやたら目につく」みたいなノリかな。
韓国っぽ文具を展開しているのは『ハイハイ』という日本のメーカー。そもそも “韓国っぽい文具 = 全て韓国っぽ文具” となるワケなので、「韓国っぽ文具を展開しているのは……」という文法はやや怪しいことになる。
よって正確には “概念として存在している『韓国っぽ文具』を大々的に名乗っているのが『ハイハイ』” と言うべきなのかもしれない。なおハイハイの韓国っぽ文具には「メイド イン チャイナ」とハッキリ明記されており、果たして韓国を経由したのかは不明だ。
「韓国っぽ」を言語化するのは結構難しいが、文具における「韓国っぽ」は“なんかよく分からんけど憎めない感じのキャラとカラフルな色使い”を特徴としている場合が多い気がする。
しかしながらハイハイの文具の中には、この特徴を兼ね備えていながら『韓国っぽ文具』として売られているもの・そうでないものが混在しており、これでなかなか「韓国っぽ」って繊細なワードなのかもしれない。素人がウカツに使用するとJKとかに笑われる可能性があるから気をつけよう。
・とりあえず買った
さて今回、多種多様な韓国っぽ文具の中から「特によく分からんかったもの」を3つ選んで購入してみた。
まずモンスターズインクみが強い『ゆらゆらゲルペン』(税込305円)。これ、文字を書くと……
振動で左右に揺れるのである! そんな気はしてた!
このペンについてマジレスすると、実用性の面ではかなりの低得点を叩き出すシロモノと言わざるをえない。キャップ着脱式のため、ちょっとだけ使う場面だと少々メンドくさい。しかし長時間使うと揺れによる疲労が蓄積される……そういう仕組みだ。
となると評価すべきは “カワイさ” と “面白さ” に絞られるのだが……
あえて振動させるのにも別の力が必要で、これまた疲労が蓄積されるネックが生じるのだった。でも上手くすれば気になる男子が「ペン、揺れてるね」とか話しかけてくれるかも?
つづいてはウインクするピザ『LED ゲルペン』(税込393円)。
これ、なんとスイッチを入れれば発光する仕組み!!!
……だから何? って気もしなくないのだが、時おりスイッチを入れると「光ってるぅ〜」という気持ちになれるぞ。暗闇でペンを使う機会がある人にオススメ。
・韓国っぽ文具の魅力、判明する
で、最後は個人的に今回ダントツ……というより「コイツしかいない」レベルでヒットだったコレ。
『お尻プニプニゲルペン』(税込305円)だ!
その名のとおり、いかにも韓国っぽなウサギのキャラクターのケツ部分に “立体のプニプニお尻” がくっついているもの。「なんてしょうもないんだ」……そう最初は思った。だがしかし!!!
これ、悔しいけどハマる。
書いては尻を撫で、また書いては尻を撫でる喜び……それは使った人にしか分からない。プニプニとした尻を撫でる束の間の時間、あなたはきっと穏やかな笑みを浮かべていることだろう。周囲からどう見えるかは一旦置いといて。
・軽いノリで買おう!
さいわい文具好きとして知られる御花畑記者も「この尻がイイね」との見解を示してくれた。
しかし残念ながら、彼女はこのテの「カワイイけど意味がない系文具」をとうの昔に卒業しているらしい。まぁ、普通はそうか。
なお、コレは御花畑記者が普段使いしている万年筆。値段は3万円近くするそうだ。アラフォー女子の持つ文具として、これほどふさわしいブツも他にない。
とはいえ韓国っぽ文具をついノリで買ってしまうようなアラフォーも、それはそれでカワイくてイイんじゃない? と個人的には思う次第だ。韓国っぽ文具って自由! みんなも見つけたらウカツに買ってみてくれ!
執筆:亀沢郁奈
Photo:RocketNews24.