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福岡・警固の「舩橋洋品店」のさらに奥にある新業態で和洋折衷なコース料理を、ライブ感たっぷりに堪能!

UMAGA

警固で毎夜賑わう人気店「舩橋洋品店」といえば、姉妹店の鶏焼肉「鶏や 久本」も以前「UMAGA」でご紹介しましたが、今年4月にオープンした新業態「奥の舩橋」も見逃せません。
場所は路地裏にある「舩橋洋品店」の前にある細い道を、その名の通りさらに“奥”に入ったところ。夜道にさりげなく灯るあかりに期待が高まります。

ドアを開けると、やや暗めでムーディーな照明と重厚感のあるカウンターが大人の隠れ家といった雰囲気。カウンターの端は、4人が向かいあって座れるテーブル席になっています。

カウンターには「舩橋洋品店」のオーナーである舩津佑介さんが立ち、イタリアンでの経験を生かした和と洋が融合する料理を、ライブ感たっぷりに提供します。メニューは日替わりのコースのみで8000円、12000円の2種があり、どちらも10品ほどの構成です。

今回は8000円のコースをお願いしました。
コースの幕開けは「一口サイズの中トロのタルタル」。2品目は「シャインマスカットとブラータチーズのサラダ」、3品目は魚料理と続きます。

そして4品目は「長芋のそうめん」です。細切りしたシャキシャキの山芋と土佐酢と合わせた喉越しがいい一品で、「最近暑いので酸をしっかり効かせました」と舩津さん。その言葉通り、暑さに疲れた体に心地よく酸味が染み渡ります。塩気がいい塩梅のウニ、やわらかな食感のアワビものって豪華! 赤穂紫蘇の風味も口の中を一気にリフレッシュしてくれ、また食欲が湧いてきます。

5品目は「蟹味噌の豆腐 パルジャミーノチーズをのせ」、6品目は「手羽餃子」、7品目は「甘鯛のおろし焼き」です。

8品目は、カウンター越しに上がる炭火の炎に目を奪われる「薩摩黒牛 ランプ 炭火焼き」。しっとりやわらかな薩摩黒牛の旨味を、醤油ベースのとろみのある鼈甲餡(べっこうあん)の黒いソースと甘酒を煮詰めた白いソースが引き立たせます。

今回、とくにお気に入りだったのが9品目の「和牛のしぐれ煮ととうもろこしのおこわ」です。せいろの蓋をあけると、湯気と一緒に新生姜の香りがふわっと広がり幸せな気分に包まれます。まずじっくり煮込んだ甘辛のしぐれ煮がたっぷり入って満足度大! さらに北海道産とうもろこしは、もろみで下味をつけ、甘すぎないよう焦がしバターを絡めた香ばしさがたまりません。「お祭りの屋台で買うとうもろこしをイメージしました」と舩津さんはにっこり。これらを口に入れると、もちもちとした佐賀県産のもち米・ひよくもちと具材が渾然一体となって、旨味が押し寄せてきます。

スイーツにも定評がある「舩橋」の気になる10品目は、桃のアイスとアールグレイのレアチーズケーキ。そして八女の上煎茶でフィナーレです。舩津さんが織りなす、季節を感じる至福のコースに大満足! 12000円のコースには蟹やウナギ、鮑などさらに素材がランクアップするのだとか。季節が変わる度に大切な人とゆっくり訪れたくなる、覚えておきたい一軒です。

奥の舩橋
福岡市中央区警固1-6-5
092-707-0322

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