想像と違った【出産の現実】 浣腸していなかったことが、まさかの事態に?!
AGrigorjeva/gettyimages10歳と2歳になる姉妹を育てるママライターの天野つばさです。10年前初めて体験した妊娠・出産は、想像していたものとはかけ離れていました。出産当日、陣痛間隔が10分以下になり、午前11時頃に病院に到着。もう子宮口は開いていて「今日赤ちゃんに会えますよ!」と先生に言われて陣痛室に行きました。
これが陣痛?「なんだか違う、よく知る感覚」
陣痛室に行くと、助産師さんから「生まれるのは、夜の20時頃になるでしょう」と言われ、陣痛間隔がこんなに短くなっているのに、まだそんなにかかるのか!と愕然としました。陣痛で苦しんでいる最中の事、おなかにイヤぁ~な感覚が…。
「この感覚知っている…、絶対、”赤ちゃんを産み出す”感覚とは違う!!時間もまだ夕方の16時、出産するだろうといわれた時間にしては早すぎる」。頭の中は、病院に来てからのやりとりを思い出していました。
出てきそうなのは赤ちゃん?それとも…!?
助産師さんに「今日は排便がありましたか?」と聞かれて、具合が悪く朝から何も食べられなかったので、排便もなかったことを伝えると「じゃ、昼食後に浣腸をしましょう。便を出さないと、圧迫されて赤ちゃんが出てこられないから」と言われ、ハッと気づく私。
「浣腸してないよー!便たまっているよー!赤ちゃん出てこられないよ。というか今出てきそうなのって…、”第一子誕生、運子352g”?!イヤーーーー!」出産時によくあるってネットで読んだけど、この事態だけは絶対避けたかったのにっ!!
「トイレに行く時には、必ず呼んでください」と言われたのでナースコール。「もう限界!」私は駆けつけてきた助産師さんにしがみつき「ト、トイレ行きたいんです!!!出そうなんです!!!」
助産師さんは子宮口を確認して「便じゃないわよ、赤ちゃんだわ。分娩室に移りましょう」「運子ちゃんじゃなくて?言っていた時間より早くない?」陣痛室にいる先客の妊婦さんたちを尻目に、あれよあれよという間に”舞台”は分娩室に移りました。
エイリアン?!生まれたての赤ちゃんは、紫色…
「陣痛の波がきたら、いきんでくださいねー」「大きい便を出すように、いきんで!」 (ホントにそう言っていた)。その後も出産中、何が気がかりだったかと聞かれると、もう”運子ちゃん”を一緒に出産しないか心配で…。
私も聞かなかったし、助産師さんからも言われなかったし(言えないだろうし)、におっていなかった(と思う)し。だから出ていなかったと思いたい!が、実際の所は闇の中…。そして自分の赤ちゃんだけは、生まれてきた時からかわいく見えるものかと思っていましたが…、むくんで紫色で血もついていて、かなりエイリアンちっくでした。
出産してみて思ったのは、「生まれてきた時って、赤ちゃんって紫色なのねぇ~」ということ。テレビドラマみたいな肌の色が白い赤ちゃんじゃない事にビックリ。生まれた直後は紫色なのか!!
テレビドラマと違う?出産した子は”ガッツな子?!“
自分の赤ちゃんだけは、生まれてキレイに洗ってもらったら、かわいく見えるものかと思っていましたが…。今度はかなり猿ぽかったです「に、人間の先祖は猿だもんね…」。えっと女の子なのですが、ガッツ石松の子どもか?生まれ変わりか?くらいにガッツ似でした…。
「女の子なのに…」
マタニティー雑誌でハーフのかわいい~赤ちゃんばかり見ていた私には、かなり衝撃的でした。私の赤ちゃんガッツだよ、ガッツ…。分娩台でグッタリしながらも、頭の中だけはグルグルと回転して、私が思うことはこれから先の事。
用意していた名前が、かなり字面がキレイな名前だったので、「名前負けしてしまう…」→結局付けましたが。
用意していた退院のドレスが、お花がついたフリフリのピンクのドレスだったので「似合わねぇ…」→結局着せましたが。
「こんなガッツな女の子じゃ将来恨まれてしまうかも…。ごめんよぉ~~~っ!!」。
でも、日に日に人間らしい表情やしぐさも出てくると、ガッツくささは抜けて、すぐにかわいらしい女の赤ちゃんになりました!(親目線)。そんなこんなで、昨日の事の様に鮮明に覚えている初産でしたが、その時授かった娘も先日10歳を迎えて、あれから10年も経ったことに驚きです。”光陰矢の如し!”
※この記事は個人の体験記です。記事に掲載の画像はイメージです。
[天野つばさ* プロフィール]
10歳と、もうすぐ2歳になる8歳差の姉妹を育児中。娘達が好きなものに一緒になって、全力でハマって育児を楽しんでいます。現在は、ディズニーとアンパンマンLOVEな毎日です。
※この記事は、過去にたまひよONLINEで公開されたものです。