「釣りで地域を盛り上げる!」上天草市が【釣りに特化した地域おこし協力隊】を募集中
熊本県上天草市では現在、「釣りを軸にしたブルーツーリズム推進コーディネーター」として地域おこし協力隊を募集しています。釣りに特化した地域おこし協力隊の募集は、全国的に珍しいケースです。
釣りのメッカ「上天草市」
上天草市は、釣りを地域資源ととらえ、釣りによる地域振興を「ブルーツーリズム事業」として進めています。市民による釣りを活用した地域振興の取り組みはすでに始まっており、この取り組みをさらに推進するため、市及び民間団体等と連携し、事業を進めているのです。
また、多くの釣り客が訪れる「釣りのメッカ」として県内外に認知されており、風光明媚な環境と美味しい海の幸・山の幸に恵まれているのも魅力。過去には「釣りライター養成講座」が話題になるなど、釣りをテーマにしたユニークな取り組みも注目を集めています。
一方で、釣り客の多くが日帰りで訪れることによる経済波及効果の低さや、一部のマナーの悪い釣り客によるゴミの放置といった課題も。これらの課題を解決し、地域の釣り文化を活かした持続可能な地域振興を目指して、上天草市はブルーツーリズムの推進に力を入れています。
地域おこし協力隊の活動内容
地域おこし協力隊として募集されている「ブルーツーリズム推進コーディネーター」には、以下のような活動が求められます。
天草つろう旅実行委員会の関連業務
「天草つろう旅」は、遊漁船での釣り、釣った魚をその場で楽しむ食事、現地での宿泊を組み合わせたオールインワンの体験型サービスです。この実行委員会の運営に関わります。
釣りメディアの撮影コーディネート
メディアを通じて、上天草市の釣りの魅力を発信するため、撮影や取材の調整を行います。
関係団体と連携したイベントの実施
「パールライン釣り大会」など、地域の釣り文化を活用したイベントを企画・運営します。
これらの活動を通じて、釣りをキーワードにした交流人口の拡大や地域経済への波及効果を目指します。
地域おこし協力隊の募集要件
地域おこし協力隊の募集人数は1人。令和7年4月1日から活動を予定しています。また、以下の条件を満たす必要があります。
1. 心身ともに健康で、地域住民と協力しながら意欲的に活動できる方
2. パソコン操作が可能で、SNSを活用した情報発信ができる方
3. 上天草市に住民票を移すことができる方(総務省の地域要件に基づく)
4. 普通自動車免許を有する方
5. 旅行業務取扱管理者の資格を有している、または任期中に取得する意思がある方
6. 活動終了後も上天草市に定住する意思がある方
「意欲」と「移住の意思」が重要なポイントです。釣りが好きで地方移住を考えている方にとっては、背中を押してくれる絶好の機会といえるでしょう。
気になる待遇・福利厚生は?
地域おこし協力隊員としての待遇は以下の通りです。
・活動報償費:月額266,000円を支給
・経費支給:活動に要する経費は年間最大200万円を上限に支給
・社会保険等:健康保険や国民年金への加入は個人負担となり、雇用保険や労災保険の適用はありません。
・住居の支援:市が住居を斡旋し、家賃は活動経費に含まれるため負担が軽減されます。
・生活費等:転居費用や光熱費などはすべて個人負担
隊員は「上天草市地域おこし協力隊設置要綱」に基づき市長が委嘱する形で、市と雇用契約は結びません。
健康保険、国民年金等は個人で加入する必要があり、雇用保険、労災保険はありません。民間企業で言う業務委託契約に近い形となります。
これらは地域おこし協力隊の特性を踏まえたものですが、釣り好きの方にとっては、好きなことを仕事にできる大きな魅力があるといえるでしょう。
応募方法
応募を希望される方は、以下の書類を上天草市企画政策課に提出してください。
・上天草市地域おこし協力隊応募用紙
・住民票の写し
・運転免許証の写し
・旅行業務取扱管理者の資格証明書(該当者のみ)
提出方法は郵送または持参で、締切は令和7年1月31日(金)17時までです。
選考は第1次選考(書類選考)、第2次選考(面接)の2段階で行われます。書類選考の結果は応募者全員に文書で通知され、面接は上天草市役所にて実施予定です。
釣りを通して上天草を盛り上げよう
釣りを軸にしたブルーツーリズムの推進は、上天草市が持つポテンシャルを最大限に活かした取り組みです。
この地域おこし協力隊の募集は、釣りが好きで地域振興に貢献したい方にとってまたとないチャンスといえるでしょう。興味がある方は、上天草市HPをご確認の上、ぜひ応募をご検討ください。
<TSURINEWS編集部>