猫が『飼い主に隠れてこっそりやりたいこと』3選 イタズラは見てないところでやりがち?
1.ティッシュ釣り
ひとつ目に挙げたいのは、ティッシュ釣りです。
飼い主さんが留守中、あるいは、別の部屋へ移動したスキに、まるでパンドラの箱を開けるかのように、ティッシュの箱に手を掛けます。
中身を1枚引っぱり出したら、あとはまさに入れ食い状態です。次から次へとティッシュを釣り上げていきます。その勇壮な姿は、カツオ一本釣りの名人漁師。リビングには釣れたてのティッシュがピチピチ飛び跳ねています。
猫がティッシュで遊びたがるのは、面白くてしかたがないからです。ペラペラのティッシュは感触も柔らかく、ヒラヒラと豊かな表情を見せます。特に、ハンター気質の強い子にとっては、気軽に遊べるオモチャのようなものです。野性本能の血が騒ぎます。
イタズラ心以外にも、単なる気晴らしやストレス解消、好奇心なども、ティッシュ遊びのきっかけになります。
イタズラ対策としては、フタつきのティッシュケースを使用する、壁に掛ける、ティッシュそのものを隠す、などが有効です。いずれにしても、飼い主さんにとっては涙ぐましい自衛手段かもしれません。
さらに、飼い主さんの不在中、「トイレットペーパー・フェス」が開催されると、大盛り上がりは必至です。場合によっては、ティッシュの悲劇以上に強烈な事件現場になる恐れもあります。外出する際は、トイレのドアをちゃんと閉めたかどうか、今一度ご確認ください。
2.観葉植物倒し
観葉植物もまた、イタズラっ子な猫にはうってつけのターゲットです。
たとえば、飼い主さんがおうちに戻った直後のことです。いつもと違う気配を感じ、リビングを見ると、散らばった土。気づけば、棚に置いたはずの観葉植物が植木鉢ごと床に転がっています。戸締りはちゃんとしたのに、ドロボーが侵入したのか…。
見守りペットカメラが犯人および犯行の一部始終を目撃しています。
何者かが棚の植木鉢に飛び乗る→かわいらしい前脚で葉っぱをチョイチョイ&カミカミ→バランスを崩した拍子に、植木鉢が棚から落下→物音に驚いた何者かが別室へ移動→惨劇をもろともせず、ソファーで爆睡―そう、事件の犯人は、ほかならぬ愛猫です。
上記のイタズラではおさまらず、土をホリホリする園芸派やおしっこやうんちをたしなむ自然派な猫もいます。人間と暮らす以前は、猫はもともと野外で生活していました。観葉植物を見ると、その頃の遠い記憶が刺激されるのでしょうか。
観葉植物へのイタズラ防止策には、プランツテーブル(カバー&テーブルの機能をあわせ持つ)や100均などで手に入る猫除けシート(トゲトゲのもの)の設置が効果的です。また、愛猫の生活スペースと観葉植物の部屋を分けると、よりいっそう平和な状況が保たれます。
おうちに観葉植物を取り入れたい飼い主さんは、猫にとって安全な種類かどうか、事前にチェックしたうえで、最適なものを飾ってみてください。
3.障子穴開け遊び
3つ目は、鬼のいぬ間の障子遊びです。いつもは飼い主さんの厳しい監視体制があるので、愛猫も気を遣って、悪事に手を染めることはありません。しかし、飼い主さんが外出すれば、自由の王国です。禁じられた障子遊びをひと通り堪能します。
障子紙の感触や音は、猫の好奇心&野生本能を刺激してやまないものです。障子を前にした猫の心理を実況中継すれば、以下のようになるかもしれません。
「ぐっと押してみたらどうなるだろう?」→「穴が開いた!」→「コイツは、おもしれぇ!」→「今度は、顔を突っ込んでみよう!」→「出入りが自由になった!」→「コイツは、最高だぜ!」
楽しい戯れの結果、障子は穴だらけでボロボロ、まるでおどろおどろしいお化け屋敷のような状況です。
障子の張り替えはそれなりに手間がかかるもので、留守のたびにイタズラで破られてしまうと、飼い主さんの日常生活にも影響が出ます。愛猫のイタズラから大切な障子を守るために、以下の4点を心掛けてみてください。
✔障子の前に爪研ぎを置いて、愛猫の関心を逸らす
✔障子を布張りにする、もしくはプラスティック製の障子紙を活用する
✔障子にしつけ用のスプレーをかける
✔障子は破られてナンボと開き直る
猫は、障子だけでなく、襖(ふすま)も大好きです。ひとたび爪研ぎされてしまうと、障子以上の悲惨な結果に…。襖被害を未然に防ぐためにも、飼い主さんは、こまめな爪切り、日頃のおもちゃ遊びを欠かさないようにしましょう。
まとめ
猫は、微笑ましいものから思わずゾッとしてしまうものまで、いろいろとイタズラを仕掛けてくれます。今回は、代表例として、3つのイタズラを取り上げました。
紹介した以外にも、それぞれの愛猫ならではの個性的なイタズラもあるはずです。笑って許せるものは温かく見守り、シビアなものは適切なやり方で対処してみてください。