公開9日間で興行収入1,000万円を突破! 異例の大ヒット記録したホラー『SKINAMARINK/スキナマリンク』
北米で異例の大ヒットを記録した、内なる最も深い恐怖が目覚めるイマジネーション・ホラー『SKINAMARINK/スキナマリンク』が、ヒューマントラストシネマ渋谷・新宿シネマカリテ・池袋HUMAXシネマズほか全国公開中。公開9日間で、興行収入1,000万円を突破した。
小規模公開ながら、公開9日間で興行収入1,000万円を突破!
2月21日(金)に公開された『SKINAMARINK/スキナマリンク』は、公開館数が22館というミニシアター規模での上映体系にも関わらず、3月2日(日)時点で動員7,224名、興行収入が10,658,560万円を記録した。カルト的ホラーファンを中心に、老若男女問わず幅広い層が映画館に足を運んでおり、SNSでは「地獄の100分」「想像力を刺激するトラウマ級の映画」「評価不能の怪作」など、超低予算ホラーならではの実験的な映像表現に絶賛と酷評の嵐が巻き起こり話題となっている。「物議を醸す問題作」としての立ち位置を確保した本作ついて、監督が楽しめるポイントを紐解いてくれた。
SNSで話題「リミナルスペース」を彷彿とさせる悪夢を映した本編映像も到着!
今回到着した本編映像で映るのは、異質な空間に閉ざされてしまった主人公の子供たちが、不可思議な出来事に惑わされる様子が描かれている。目の前に広がるのは暗闇と隙間の開いたドア、誰もいない階段。ただ静寂が続く中、突然、階段を見ていた子供が「隠れているの?」とゾクっとする一言を口にする。どうやら子供には“何か”が見えているようだ。だが、その問いかけには何の反応もない。このシーンは、謎が多くも想像力を掻き立てる、恐ろしい一場面となっている。
観客が感じた未体験な恐怖について、カイル・エドワード・ボール監督が本作に影響を与えた“リミナルスペース”との繋がりを教えてくれた。「“リミナルスペース”の定義は簡単で、例えば誰もいない暗闇の廊下、階段、部屋の一室、学校、廃墟などで、独特な雰囲気を醸し出す異質な空間を指しています。北米で公開された時は、特に廊下のシーンで恐怖を感じたという感想が多かった印象です。インターネットカルチャーが発展したことにより、形がない、定義がない、不気味な場所といった要素が増えているので、面白い展開になっていると思います」と恐怖の根源を明かしつつ、見る人によって感じ方が変わるので、自分の想像を働かせながら感じてほしいと呼びかけていた。
次回作でも、A24が手掛けるホラー映画に携わるカイル・エドワード・ボール監督だが、まだ来日経験がないと明かしており「いつか樹海に行ってみたいです。ただ夜に行くのが怖いので、昼間に伺いたいと思います(笑)」と茶目っ気のあるコメントを残してくれた。
大規模なリミナルスペース施設ともいうべき映画館で、異質な恐怖体験を味わっていただきたい。