ONE N' ONLY『BLAST』インタビュー――日本武道館公演を終え、アップグレードされたONE N' ONLY
──メジャーデビューの決定、おめでとうございます! 先日行われた『LIVE TOUR 2025 ||:ONE N' ONLY:||』のツアーファイナルとなる日本武道館公演2Daysは、みなさんにとって一つの節目となるライブでしたが、念願のステージに立ってみていかがでしたか?
EIKU「“やっと来た”って感じでしたね。僕自身、音楽活動をやってきた中で日本武道館のステージに立ちたいとずっと思ってましたし、ワンエンとしてデビューして7年…その間、イベントでも立ったことがないステージだったので、本当に初めての日本武道館のステージにONE N’ONLYで立つことができてすごく嬉しかったです」
──NAOYAさんは初日のMCで“自分の殻を破れた”と話していましたね。
NAOYA「そうですね。初日の千葉 市川市文化会館を皮切りに始まったツアーだったんですけど、(日本武道館公演では)初日の自分とは、なにか違う…心情もですし、パフォーマンス面でもそうで。“全てを出し切ったな”と思ったのが、あの言葉になりました」
──ファイナル公演ではSWAGからのサプライズ(※会場に集まったSWAGが“SWAGはいつもONE N’ ONLYのそばにいるよ”と書かれたボードを掲げた)もありました。
TETTA「ああいうの、いつかやって欲しいと思っていたんですよ。僕が好きなアーティストとかも、ファンの方々がやってくれたサプライズで感動しているのをライブ映像で観たりしていたので。そしたら日本武道館でやってもらえたので、ほんとうにうれしくて。踊るパートだったんですけど踊れなかったです。 “踊らない設定にしとけばよかった…“って、すごく後悔しました(笑)」
──微塵も知らなかったんですか?
HAYATO「本当に知らなかったです」
TETTA「何も知らなくて。マジで感動しました。しかも、SWAGのみんなも号泣していたから。武道館って客席との距離が近くて、みんなの顔が鮮明に見えるんです。そういうの見ちゃうとやっぱり…ヤバかったです」
──REIさんは日本武道館のステージをどう噛み締めましたか? 足の怪我もあって、万全とは言えない状態だったかと思いますが…。
REI「そうですね。とにかくステージに立てたことがうれしかったです。当日まで、スタッフさんをはじめ、周りのみなさんが全力を尽くしてサポートしてくれたので、まずはそこに感謝の気持ちでいっぱいでした。ライブもツアータイトル通り、ONE N’ONLYのこれまでとこれから。メジャーデビュー前の自分たちというところで、1つの区切りをつけられた、最高のライブになりました」
──いまREIさんからもお話がありましたが、いよいよメジャーデビューシングル『BLAST』がリリースされました。選曲はこれまで通り、HAYATOさんが中心となって進めていったんですか?
HAYATO「そうですね。タイトル曲「BLAST」は(メジャー)1発目だったので大規模に楽曲を集めて、本当にいろんな曲を何回も何回も聴いて、その中から決めました」
──決め手としてはどういったところだったんですか?
HAYATO「最初はフックの部分の繰り返す感じやキャッチーさがすごく刺さりました。そこから自分たちのカラーに寄せて、トラックをいじったり、構成も作家さんと相談しながら変えたりして、この形に至るんですけど…かなりの回数のラリーを重ねながら完成しました」
──やりとりを重ねる中で、どうしても譲れなかった自分たちの想いというのは?
HAYATO「僕らとしても今までやってきた音楽性を引き継ぎつつ、さらにスケールアップした部分を見せたかったので、歌詞のメッセージ性やラテンの要素は譲れないと思っていました。あとはインパクトという点で、イントロの音色だったり、サウンド感だったりは、それこそ何度もやりとりをして、かなりこだわりました。この曲を聴いて、メジャー1発目に対する僕らの意気込みだったり、ONE N’ONLYの世界観が伝わるといいなって。「BLAST」というタイトルも、ワンエンの爆風を巻き起こしてエネルギーを発信していきたいという想いが込められているので、ワンエンらしさをグッと凝縮した1曲になっています」
──そういった楽曲に対するこだわりの共有って、メンバー間ではどう行っているんですか? 会ったときに話したり、グループチャットを使うとかですか?
HAYATO「僕たち、結構電話するんですよね。夜10時、11時くらいまで会っていたのに、家に帰ってから“電話いい?”ってみんなに電話して。“明日、こういう会議があるんだけど、どうしようか?”みたいなことを、グループ通話でよくやっています。それは、楽曲の方向性を決めるときもですし、レコーディングの前とかも電話して、“ここはこうしよう”とか作戦会議をしたりしています」
──今回の「BLAST」の作戦会議で話をしたことで、EIKUさんはどんなことが印象に残っていますか?
EIKU「…」
HAYATO「え、したよね?」
EIKU「…」
HAYATO「嘘みたいになるやん! 今、僕がした話が作り話みたいになるやん(笑)」
EIKU「(グループ通話を)やりすぎて、何を話したかまでは鮮明に覚えていない…。本当に会議があるたびにみんなで意見交換していましたし、ライブ前、日本武道館直前にもありましたね」
HAYATO「あったね」
TETTA「EIKUから長文のLINEが来たんですよ」
HAYATO「それもあった」
TETTA「かわいかったんですよ。言っちゃっていいの?」
EIKU「もう言ってんじゃん」
TETTA「いや、内容。内容がとてもかわいくて」
EIKU「覚えてないだろ」
TETTA「いや、覚えてる。“普段は照れくさくてあまり言えないけど、俺は本当、みんなのこと大好きだから”って。それをEIKUから送ってきたんですよ」
HAYATO「初めてじゃない?」
TETTA「あれは驚いた」
REI「僕もびっくりした」
HAYATO「EIKUが会話の一番上に来ること、ないんですよ」
TETTA「しかも内容が内容だったから、“かわいい!”って言っちゃいました(笑)。なんで急に送ろうと思ったの?」
EIKU「いや、なんか、リハの映像を観ていて、“やっぱりワンエンってかっこいいし、すげぇな”って考えていたら、普段、感謝を言ってなかったな…って思ったんです」
HAYATO「すごい。まっすぐだ!」
EIKU「なので、メンバーはもちろん、マネージャーとか、関わってくれている方にメッセージ…“明日(の日本武道館)はカマすんで、サポートお願いします”って送りました。よくわからないんですけど、あのときは“送らないと!”って思ったんです」
──メッセージを受け取ったみなさんはうれしかったでしょうね。
EIKU「今後あるかどうか…」
TETTA「もうないんだ(笑)」
──(笑)。
──では、再び「BLAST」の話に戻りまして、歌唱の部分で自分なりにこだわった点や挑戦したところなど、聴きどころを教えてください。
TETTA「冒頭はかなりラップが多い中、僕はメロのパートを歌わせてもらっていて、自分のパートから世界観が変わるんです。その変化を出すためにいろいろ試行錯誤したんですけど、自分なりに広く、壮大なイメージを持ちながら歌いました」
REI「僕は最初の入りのほうで低音のラップをやっていて、そこが新しい一面かな?と思っています。もともとBAD HOPのBarkさんや、Hideyoshiさん、JP THE WAVYさん、REIKOさんといった低音の声の人が好きで、少し前から自分でも練習じゃないですけど、やってみていたんです。その感じを今回出してみました」
EIKU「僕は今回ラップもするようになって、特にAメロの部分は普段やらない感じなので、より力を入れて歌わせてもらいました。そこではHAYATOとの対比を出したくて、自分のハスキーボイスを強めに出したり、<Wanna see a brand new show?>のところはあえて喉を詰まらせて、鼻にかけるというか…悪ガキみたいなイメージで歌ったり、いろいろ試してみました」
──NAOYAさんはどうですか?
NAOYA「僕は2番のラップで普段とは違う歌い方をしてみました。そこをHAYATOが“良かったよ!”って言ってくれたり…」
TETTA「NAOYAのパートの<白熱>のとことか、いいんですよ。歌い回しが普段と違う感じで、聴いた時、“こういう声、出るんだ!?”って思いました」
──そうなんですね。他に、意外な印象を受けたメンバーの歌い方やパートって他にありますか?
REI「EIKUの、僕のパートの前のラップとか、すごい印象に残っています。EIKUの声のこの質感、僕には出せなくて。キーがちょっと低いので僕だと上ずっちゃうんですけど、EIKUのミドルだとしっかりハマるんですよ。さらに、ナチュラルなハスキーさで世界観を作ってくれたのもあって、レコーディングでも歌いやすかったです」
──「BLAST」の振り付けはどんな感じになっているんですか?
HAYATO「今回もKAITAくんにお願いしました。だいたいいつも曲のバイブスだったり、テンション感、質感を感じ取って、思い浮かんだダンサーさんにお願いするんですけど、「BLAST」はすぐにEIKUと“KAITAくんだよね?”みたいな話になって」
EIKU「特徴がもうKAITAくんだった」
HAYATO「どんな振りをつけてくれるかまで思い浮かぶくらいでした。“こんな感じの振り付けきそうじゃない?”みたいな会話もしたよね」
EIKU「そしたら的中。“これだよね!”っていう感じで振り付けてくれました」
HAYATO「トラックに、ラテンのバイブスがあって、アグレッシブなパーティーチューンの雰囲気なので、実際にKAITAくんがつけてくれた振りもイントロからかなり激しめで、僕のラップのパートになると飛んだり跳ねたりして、本当にもう、序盤から盛り上げていく!って感じです。そして何より、フックの部分のダンスがすごくキャッチーで。<Run-down Run-down Run-down down down>って、同じワードを繰り返すところが、最初にこの曲を聴いて一番キャッチーというか、大事なキーとなる部分だと思ったので、そこの振りは注目して観てもらいたいです」
──続いてカップリングについてですが、まず「Bittersweet」。こちらはREIさんが出演するドラマ『子宮恋愛』のオープニング主題歌ですが、ドラマの反響というのも大きいのではないでしょうか? REIさん、いかがですか?
REI「(演じている苫田恭一は)難しい役で、後半にならないとなかなか理解されないキャラクターだと思うんですけど…(※取材時)。とはいえ、この「Bittersweet」はドラマとリンクしていて、メンバーもその世界観を大事にしてくれてるので、ありがたいです。でも、まずはやっぱりドラマのクレジットに“ONE N’ONLY”と出るのがすごくうれしいです」
──近年は役者として個人の活動も増えていますけど、お互いの作品をチェックして感想を伝えたりもするんですか?
REI「HAYATOはかなり早い段階で連絡くれます。ドラマの放送がツアーと重なっていたこともあって、会うと、“あれが良かった”、“これが良かった”って話をすごくしてくれて…」
HAYATO「メンバーが出ている作品は結構観ますね」
REI「そうそう。『ハッピー・オブ・ジ・エンド』(2024年放送)のときも、確か一番最初に感想をくれたのがHAYATOでした。それがすごい励みになるというか…俳優業もまだ始めてまだ日も浅いので、そういう身近な人の声が自分の糧になります。僕もHAYATOが出ていた舞台『聖剣伝説3 TRIAL of MANA』を観に行きましたし」
HAYATO「ありがとう。でも、結構みんな観に行ってるよね」
TETTA「舞台は絶対に観に行くよね。ナオくんの『猫と犬と約束の燈〜最終章〜』は日程的に厳しくて観に行けなかったけど、でもカツオ役で出演する『サザエさん』は絶対に観に行く!」
NAOYA「楽しみです。僕もメンバーの舞台やドラマは観るんですけど、感想はあまり言わないかも…(笑)。でも、みんなお互いの作品を見合ったりしていますし、それこそ自分が出演している舞台とかを観に来てくれるとやっぱりうれしいですね」
──個人の活動が増えて、ワンエンとして集まる機会が限られてしまうと思うと、グループ通話で話すっていうのも頷けます。
REI「あれはHAYATOがしたいだけなので」
HAYATO「そう言うと、俺がすごい寂しがりみたいになるやん(笑)。みんな結構“いいよー”って参加してくるから、絶対みんなも話したいはずです(笑)」
──(笑)。そして、もう1曲、春ツアーのテーマソングでもあった「BOOM BASH」も収録されています。ホールツアーでは本編ラスト、日本武道館では1曲目に披露するといったセットリストの変化もありました。
EIKU「そうですね。ホール公演のときは1番だけしか披露していなくて。今回は演出的にも“ループ”していく…うまくいっても最初に戻ってしまうみたいな、そういう感じがあって、それが日本武道館でようやく解放される。それで「BOOM BASH」からライブが始まるっていうのが、すごくインパクトがあると思いましたし、実際、あの登場感っていうか、もう帝王ですよね(笑)」──“降臨”って感じでした。
HAYATO「確かに、降臨していましたね(笑)」
EIKU「しかも照明もすごくて、レーザーもバシバシ飛んでいて」
NAOYA「あれはヤバかった!」
EIKU「僕らもリハのときに客席から見させてもらったんですけど、超かっこよくて。最高でしたね」
──今作はメジャーデビューに相応しい1枚になりましたね。
HAYATO「そうですね。1曲1曲にテーマや思い入れがあるので。表題曲の「BLAST」は、何より僕らの決意が表れていますし、「Bittersweet」はドラマのオープニング主題歌であり、僕たちがそういった俳優活動と連動しながら音楽を発信できていることを表しているとも思いますし、「BOOM BASH」は春ツアーのテーマ曲で、この曲を聴くだけでツアーの光景が浮かんでくれたらうれしいです。それだけでなく、3曲、それぞれジャンルも違っていて。それが一つになっているっていう意味でも、すごく大事な1枚になりました」
──さらに、秋には仙台・福岡を含めた6箇所14公演の『LIVE TOUR 2025 「LUMINA」』の開催が控えています。どんなツアーにしたいと考えていますか?
REI「日本武道館であの時点での僕たちのすべてを出しきったというか…すごくエモーショナルな部分を出したので、そこに厚みや説得力を増していくための…っていうのが次のツアーだと思うんです。もしここで僕たちが落ち着いてしまったら、やっぱりあのライブの意味というものが薄れてしまうと思うので。だからこそ、よりワンエンらしい、アツさとメッセージ性とSWAGとの一体感を出せるような、最高のライブにしたいと思っています」
NAOYA「日本武道館は僕たちの節目ではあったんですけど、今度のツアーはそうではなくて、ちゃんとコンセプトというか…“ワンエンのライブってこうだよね!”っていうのをしっかり見せていきたいです」
TETTA「タイトルの“LUMINA”はラテン語で「光」って意味なので。そういうテーマ、コンセプトを用いて、日本武道館とはまったく違う演出で見せたいと思います。それに、日本武道館は今までのワンエンの歴史が詰まったライブでしたけど、秋ツアーはメジャーデビュー後の最初のツアーですから。そういう意味でも、ここからさらに加速して、新たなスタートを切るぞ!って意味合いを込めたライブになるはずなので、日本武道館とは違う感動が生まれると思います。正直、それをどう演出やセットリストで魅せていくのかは、これから話し合っていくんですけど、その想いや意気込みは大事にやっていくので。今、このインタビューを読んでいる方々はぜひ来てください!」
──目指すは3年後、HAYATOさんが日本武道館のステージで宣言したドーム公演ですしね! HAYATOさんのドームという発言には驚きましたか?
REI「HAYATOが1人で立ちたいのかなぁ?って」
HAYATO「なわけねぇだろ!(笑)」
TETTA「観に行くね」
HAYATO「観に行くね、じゃないよ(笑)」
──ONE N’ ONLYでドームのステージに立つ日を楽しみにしています。
HAYATO「ありがとうございます。ここからさらに飛ばしていきます!」
(おわり)
取材・文/片貝久美子
写真/野﨑 慧嗣
RELEASE INFORMATION
2025年6月18日(水)発売
UPCH-7726/1,980 円(税込)
各種予約サイト >>>
ONE N’ ONLY『BLAST』
2025年6月18日(水)発売
UPCH-7727/1,980 円(税込)
各種予約サイト >>>
ONE N’ ONLY『BLAST』
2025年6月18日(水)発売
UPCH-7733/1,320 円(税込)
各種予約サイト >>>
ONE N’ ONLY『BLAST』
2025年6月18日(水)発売
初回限定メンバーソロ盤(CD)/各1,320円(税込)
TETTA Ver./UPCH-7728
REI Ver./UPCH-7729
EIKU Ver./UPCH-7730
HAYATO Ver./UPCH-7731
NAOYA Ver./UPCH-7732
各種予約サイト >>>
ONE N’ ONLY『BLAST』
LIVE INFORMATION
9月20日(土) 宮城 仙台サンプラザホール
<1部>開場13:00/開演14:00
<2部>開場17:30/開演18:30
10月11日(土) 東京 東京国際フォーラム ホールA
開場17:00/開演18:00
10月12日(日) 東京 東京国際フォーラム ホールA
<1部>開場13:00/開演14:00
<2部>開場17:30/開演18:30
10月16日(木) 大阪 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
開場18:00/開演19:00
10月17日(金) 大阪 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
<1部>開場13:00/開演14:00
<2部>開場17:30/開演18:30
11月3日(月・祝) 福岡 福岡サンパレス
開場17:00/開演18:00
11月8日(土) 愛知 愛知県芸術劇場 大ホール
開場17:00/開演18:00
11月9日(日) 愛知 愛知県芸術劇場 大ホール
<1部>開場13:00/開演14:00
<2部>開場17:30/開演18:30
11月29日(土) 神奈川 ぴあアリーナMM
開場17:00/開演18:00
11月30日(日) 神奈川 ぴあアリーナMM
開場17:00/開演18:00
LIVE TOUR 2025 「LUMINA」
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