《リアル年収》技術職の30歳。将来を考えると不安……。いくら貯金があれば大丈夫?【FPが解説】
読者から寄せられた「年収の額」を大公開。はたしてこの年代・業種で年収が多いのか少ないのか、質問内容から、改善できるポイントがあるのか、ファイナンシャルプランナーが解説します。【30歳 技術職】
【年収いくら?】30歳、技術職の場合
プロフィール
30歳、男性
IT系技術職(正社員)
▼現状
年収:766万円
ボーナス:年間170万円
労働時間:月168時間、残業は40時間程度
家族構成:妻(30代、会社員)と2人暮らし
世帯年収:約1,300万円
【相談内容】いくら貯金すれば良いのか分からず不安です……
「業務内容に対して額が見合っていないと感じており、お給料には不満があります。ライフステージごとにどの程度貯金があれば良いのか分からず不安です」
現在の年収は平均と比べると高い?低い?
質問者さんの現在の年収は、766万円です。
一方、厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、30〜34歳の技術者の平均年収は約499万円*。
質問者さんはお給料額と業務内容が見合わないと感じていらっしゃいますが、現在のお勤め先は平均よりもかなり高い水準と言えそうです。
*……参考:厚生労働省「令和5年賃金構造基本統計調査」
何歳までにいくら必要?ライフプラン表で資産計画をスッキリ整理
質問者さんは、今後どの程度の貯金が必要なのか分からずご不安なのですね。
安心して将来に備えるためには、今後必要になるお金を時系列に記載した「ライフプラン表」を作成し、お金の流れを可視化することをおすすめします。
ライフプラン表を作るメリット
ライフステージごとにかかるお金を把握することで、「どのタイミングでどれくらい貯蓄が必要か」が明確になります。
例えば、以下のようにイベントごとに必要な資金を整理してみましょう。
イベント項目はご自身に沿った内容に変更してプランニングしてみてくださいね。
・30代:マイホーム購入の頭金、車の買い替え
・40代:子どもの教育費、住宅ローン返済
・50代:子どもの大学資金、老後資金の本格的な準備
・60代以降:定年、老後生活費の確保
収入アップの対策も考えよう
給与に不満がある場合、ライフプラン表に沿って「いつまでにどの程度収入を増やしておけば安心できるか」も見えてきます。
スキルアップや転職・副業など、収入を増やす方法も含めて検討すると、より安心感を持って資産形成を進められますよ。
同年代の年収平均は……
国税庁の「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、30〜34歳の平均年収は約492万円*です。
質問者さんの年収は約766万円と、年齢別の平均と比べると高い水準になっています。
*……参考:国税庁「令和5年分民間給与実態統計調査」
まとめ
・ライフプラン表を作成することで「いつどのくらいの貯蓄が必要か」が明確になります。
・給与に不満がある場合、ライフプラン表に沿った収入アップ対策も検討しましょう。
※この記事では媒体で募集した情報を掲載しています。
◆sino
ファイナンシャル・プランニング技能検定3級 日商簿記検定3級
資産形成や節約に関するアドバイスを得意とし、普段はライターとして活動しています。