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兵庫県尼崎市は再開発で進化した街!住民が実際の住みやすさを紹介

LIFE

尼崎市は、兵庫県の南東部に位置しており阪神電鉄・阪急電鉄・JRで、大阪や神戸などの関西主要都市へアクセスしやすい地域です。再現された尼崎城や魚釣り公園が市内にあるだけでなく、近隣の神戸市にある日本三大夜景の一つ「摩耶山 掬星台」へもアクセス良好です。

昭和時代、工業が盛んだった尼崎市は、煙や排気ガス問題に直面していました。そのため、地元民のなかでは、「大阪から見た尼崎は空が黒い」と環境問題を問題視していたことも事実です。しかし、近年は歴史と産業を誇り、環境と共生する街へ生まれ変わりつつあります。
そこで、今回は生まれも育ちも「あまっこ」の私が、再開発で新しく変化しつつある尼崎市での暮らしを紹介します。尼崎市の住みやすさが気になる方は、ぜひ参考にしてくださいね。

尼崎市はどんなところ?基本情報

再開発が行われている尼崎市は、昔から近隣都市へのアクセスが良いため、多くの世代に愛されてきた街です。

まずは、尼崎市の基本情報を見ていきましょう。

尼崎市の概況

尼崎市は、兵庫県の南東部に位置し、電話番号が大阪市と同じ市外局番「06」から始まる不思議な街です。町村統合を重ねた尼崎市は、電話交換手がいた時代に、大阪との電話による利便性向上のため市街局番を統一したといわれています。

また、尼崎市の人口は、環境問題や治安への不安から、長く減少傾向だったことも事実です。しかし令和に入り、尼崎市の転入世帯数は超過状態が続いています。直近5年のデータによると、2024年の世帯数は、2020年の約1.03倍となる24万2,851世帯が集まる中核都市です。

産業と都市機能が充実したコンパクトシティである尼崎市は、南北の地域でイメージが大きく異なります。

・北部:自然や田園風景が残る「閑静な住宅街」
・南部:最先端の技術を持つ大手・中小企業が立地する「臨海工業地域」

尼崎市の東西南北を見渡すと、どこも平坦な地形で大きな坂道がなく住みやすい環境です。また、河川に囲まれていることも特徴で、東には猪名川、西には武庫川が流れています。

尼崎市内を行き来しやすい国道や県道、名神高速・阪神高速(神戸線・湾岸線)があり、幹線道路も整備されています。日常生活の利便性だけでなく、車移動や公共交通機関が充実していることも、近年における尼崎市の世帯増加につながっているといっても過言ではないでしょう。

尼崎市の住みやすさ

尼崎市の住みやすさといえば、世代を問わずそれぞれが充実した生活を送れることです。親世代から住み続けている私には当たり前のことのように感じていました。しかし私も子どもから親になり、社会人として働くいま、尼崎市の「住み心地のよさ」をより実感しています。充実した公共交通機関や、すさまじい再開発によって生まれ変わった尼崎市は、さらに住みやすい街となりました。

具体的にどのような点が住みやすいと感じるのか、私の体験談を交えて詳しく紹介します。公共交通機関が充実

尼崎市にある駅と乗り入れ路線は以下のとおりです。

〈尼崎市内の駅と乗り入れ路線〉
・尼崎駅(JR):東海道本線、福知山線、東西線
・立花駅:東海道本線
・塚口駅:福知山線、阪急神戸本線、阪急伊丹線
・猪名寺駅:福知山線
・尼崎駅(阪神):阪神本線、阪神なんば線
・大物駅:阪神本線、阪神なんば線
・尼崎センタープール前駅:阪神本線
・杭瀬駅:阪神本線
・出屋敷駅:阪神本線
・武庫川駅:阪神本線、阪神武庫川線
・園田駅:阪急神戸本線
・武庫之荘駅:阪急神戸本線

阪神本線が乗り入れる「尼崎駅」は、大阪や神戸、ユニバーサルスタジオへの移動が便利です。主要都市部へのアクセスが良いため、「阪尼(はんあま)」や「中央」などの愛称で呼ばれています。

〈阪神尼崎駅から主要駅へのアクセス情報〉
・大阪梅田駅:8分(特急利用時)
・神戸三宮駅:23分(快速急行または特急利用時)
・ユニバーサルシティ駅:16分(乗り換え1回)

また、JR尼崎駅は、「神戸線」「東西線」「宝塚線」の3路線があり、都市部だけでなく兵庫県や大阪府の往来が盛んです。JR尼崎は「J尼(ジェイあま)」と呼ばれ、阪神尼崎駅とは呼び名が異なります。

〈JR尼崎駅から主要駅へのアクセス情報〉
・神戸駅:19分
・大阪駅:5分
・北新地駅:12分
・京都駅:36分
・宝塚駅:36分
・三田駅:36分

尼崎市は、南から阪神・JR・阪急の各路線が東西に走っており、交通網が充実しています。さらに、市バスの路線も主要駅を起点に、市内を縦横無尽に運行しています。

自動車がなくても、市バスで駅まで移動すれば、短時間で都市部や地方へアクセスできる点が、尼崎市の魅力です。尼崎市は再開発周辺でどう変わった?

令和に入り、尼崎市は再開発によって阪神・JRの各駅周辺が変わりました。

JR尼崎駅の様子

JR尼崎駅周辺は、大企業のキリンビール工場を筆頭に、町工場を中心に栄えてきた地域です。ひと昔前には駅の南側には、癒やしスポットとして「あま湯」と呼ばれるスーパー銭湯がありました。

しかし、キリンビール工場の移転後は次々と開発され、「あまがさきキューズモール」や「アミング潮江プラストいきいき館」などのショッピング施設が立ち並んでいます。映画館やラウンドワンなどのアミューズメント施設も充実しているので、ファミリーでも住みやすいエリアです。

JR尼崎から少し北側に足を延ばすと、買い物に便利な施設も多数あります。

・イオンスタイル尼崎
・コストコホールセール尼崎倉庫店
・島忠ホームズ尼崎店

JR尼崎駅の南側には町工場が残るものの、北側はショッピングが楽しめる街に姿を変えました。2018年には、「本当に住みやすい街大賞2018in関西」で1位となり、注目を集めています。

一方、阪神尼崎駅周辺は、重化学工業地帯として発展してきました。国道43号線や阪神高速神戸線が東西を結び、排気ガスによる環境汚染が心配された土地としても有名でした。
しかし、近年の再開発により阪神尼崎駅周辺は、環境を整備し住みやすい下町として栄えています。

阪神尼崎駅の様子

阪神尼崎駅前の広場は、2025年3月にリニューアルされ、芝生広場やデッキテラスなど、憩いの場が設けられました。また、駅の南側には、約400年前の尼崎城が現代によみがえり、さまざまなイベントが催されています。

特に阪神尼崎駅は、「日本一早いマジック点灯」として野球ファンの中で有名です。「尼崎中央商店街」には開幕と同時に阪神タイガースのマジックが点灯するマジックボードがあります。このボードもアナログなものから電光掲示板へと進化しました。

尼崎の東西南北を結ぶ尼崎市バスや阪神バスのロータリーが整備され、南側からは関西空港のリムジンバスに乗車可能です。国道43号線より南側の埋立地に建つ工場は、阪神尼崎駅と送迎バスでアクセスしており、通勤にも便利な地域となっています。

エリア全体の住まい情報

尼崎市ではマンションの建設が相次ぎ、ワンルームやファミリー向けの物件が増えました。再開発された尼崎市の住まい情報として、ここからは尼崎市周辺の家賃相場を近隣エリアと比較して紹介します。

尼崎市で一人暮らし向け物件の家賃相場

一人暮らし向け物件(ワンルーム~1DK)の家賃相場を見てみましょう。

〈ワンルーム~1DKの家賃相場〉
・尼崎市:5.99万円
・西宮市:6.16万円
・宝塚市:6.05万円
・伊丹市:5.72万円
・豊中市:6.01万円
・大阪市淀川区:6.72万円

近隣エリアと比較すると、そこまで大幅な差はありませんが、尼崎市の家賃相場は伊丹市に次いで2番目に安いことがわかります。
家賃は毎月のランニングコストであり、生活費に大きく影響します。大阪や神戸へのアクセスが良い尼崎なら、通勤・通学にも便利で、家賃の負担が減らせるメリットがあります。そのため、交通利便性は重要視したいけど家賃は抑えたいという方に、尼崎市はおすすめです。

尼崎市の間取り別家賃相場は以下のとおりです。
・ワンルーム:5.65万円
・1K:5.81万円
・1DK:7.02万円

尼崎市のファミリー向け物件の家賃相場

次に、ファミリー向け物件(2LDK~3DK)の家賃相場を見てみましょう。

〈2LDK~3DKの家賃相場〉
・尼崎市:12.40万円
・西宮市:14.14万円
・宝塚市:14.69万円
・伊丹市:11.33万円
・豊中市:12.34万円
・大阪市淀川区:13.79万円

ファミリー向け物件でも、3番目に家賃相場が安いです。
そんな家賃相場が低めの尼崎市ですが、阪神・JR・阪急の3路線が東西を結び、奈良や京都などへのアクセスが良好です。車を利用する場合でも、市内から名神高速や阪神高速を利用できるため、目的地の範囲を広めやすいことも魅力の一つです。

また、市内の学校関係も統廃合や補修が進んだことから、比較的新しい環境で子育てもしやすいでしょう。子育て環境が整い、家賃を抑えて暮らしたいというファミリーは、尼崎市がおすすめです。

尼崎市の間取り別家賃相場は以下のとおりです。
・2LDK:12.46万円
・3K:--万円
・3DK:7.88万円

尼崎市の住みやすいエリアの特徴と魅力

尼崎市で住みやすいエリアを探すなら、ライフスタイルに合わせた選び方がおすすめです。

尼崎で生まれ育った私が、これまでの経験をもとに5つのライフスタイルに分けて、各エリアの特徴や魅力を紹介します。

子育て世帯ならJR尼崎駅エリア

JR尼崎駅周辺は病院やショッピングセンターがそろう

尼崎市で子育てをしてきた私がおすすめする、子育て世帯へのおすすめエリアは「JR尼崎駅エリア」です。子育てに必要な環境が、すべてそろっているといっても過言ではありません。

・AL.PLAZA(ショッピングモール)
・あまがさき阪神(阪神百貨店)
・尼崎市役所 JR尼崎サービスセンター
・子育て交流施設 あみんぐステーション
・潮江緑地遊公園
・幼稚園やスイミングスクールの送迎バスが多数流入
・塾

JR尼崎駅周辺には、500m圏内に認定こども園や保育園、私立幼稚園などがあります。住民登録や市民税の交付などの行政サービスも、駅から直結したアミング潮江で利用可能です。
私自身、子育て中は尼崎の北部に住んでいましたが、高い評判を誇る小児科へ通うため、何度もこのエリアまで車で通ったものです。

通勤にも便利なJR尼崎駅は、共働きやひとり親の子育て世帯にとって、非常に便利なエリアとなっています。

外食好きな人には阪神尼崎駅エリア

尼崎中央商店街の様子

週に一度は外食したくなる私が、外食好きな人におすすめするエリアは、阪神尼崎駅エリアです。

尼崎中央商店街は、隣の出屋敷駅近くまで延びており、東西にわたって約1kmも続く商店街です。一番街から五番街に分かれていて、飲食店が多いのは一番街と三番街です。下町ならではの立ち飲みや居酒屋、焼き肉やラーメン屋など、さまざまな店舗が並びます。

また、中央商店街と交差し、南北に延びる三和本通商店街では、安くておいしいホルモン焼きやお好み焼きも有名です。
SNSで注目され、全国各地から足を運ぶ人が増えたてっちゃん鍋のお店も、中央商店街からすぐ近くです。阪神電車の高架下にあり、以前はふらっと立ち寄れたお店でしたが、今は予約待ち状態になるほど大人気となっています。

ほかにも宴会や飲み会、同窓会などでも利用できるお店も豊富です。阪神尼崎駅周辺には、サイゼリアやマクドナルドなど、子どもが好きな店舗も多数あります。独身だけでなくファミリー世帯も外食が楽しめるエリアだといえるでしょう。

野球好きな人には阪神大物駅エリア

阪神大物駅の様子

阪神タイガースをこよなく愛する尼崎に、阪神タイガースのファーム施設が2025年3月に誕生しました。ファーム施設は、阪神尼崎駅の東隣となる大物(だいもつ)駅の近くに位置しています。日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎では、ファーム試合の観戦や、選手が練習に励む姿を身近に見ることができます。

日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎の様子

阪神甲子園球場と同じ形状・仕様で作られた日鉄鋼板SGLスタジアム尼崎は、最大4,400人を収容できる広さです。グッズショップも新設され、今後さらなる周辺開発が気になるエリアだといえます。

主婦にも便利な阪急塚口駅エリア

阪急塚口駅の様子

駅前の雰囲気がガラリと変わった阪急塚口駅エリアは、周辺の施設が充実しているため、主婦に便利な地域です。

阪急塚口エリアは、大規模な開発によって大きく生まれ変わりました。実際、私の息子も塚口駅エリアに住んでおり、通勤・生活ともに便利で離れる気はまったくないようです。

実は、阪急塚口駅の南側は再々開発地域になっており、中でも塚口さんさんタウンの老朽化が危惧されていました。最初の再開発で建設された塚口さんさんタウンは、屋上の観覧車が特徴的で、買い物や外食に便利な施設でした。

しかし、現在の阪急塚口駅は、南側のバスロータリーを中心に大きく変化しています。
塚口駅の南側には、イオンフードスタイルを中心に、100円ショップや映画館、スーパーや行政サービスセンターがあります。駅の北側には、高級スーパー「いかり」の1号店、カラオケやマクドナルド、メガバンクの支店窓口も集まっており生活に便利です。

また、塚口駅から少し離れた北側には、大型ショッピング施設「グンゼタウンセンターつかしん」があります。AL.PLAZAと約150もの専門店があり、グンゼスポーツで子どもから大人まで、体を動かす楽しみもあります。

阪急塚口駅周辺には閑静な住宅街も多く、南東700m先の「上坂部西公園」は子どもに人気の公園です。都市緑化公園として位置づけられており、バラ園や四季の花を楽しめます。

安く自炊したい人なら阪神尼崎駅エリア

阪神尼崎駅の様子

阪神尼崎駅エリアには、お手頃価格でお買い物ができるスポットがあります。
たとえば、尼崎中央商店街の四番街や三和本通商店街には、安くて新鮮な野菜・肉・魚が販売されています。一般的なスーパーでは、白菜1/2玉が税込み320円のときでも、商店街なら1/2玉が税込み190円で購入できました。もちろん、新鮮できれいな状態でありながら、中身もしっかり詰まった白菜です。
肉・魚・野菜の専門店だけでなく、業務スーパーや生鮮館もあります。自炊に欠かせない安い買い物には阪神尼崎エリアがおすすめです。

進化した尼崎市は住民が住みやすい街へと生まれ変わった

大阪や神戸など、都市部への移動がわずか10分前後でアクセスできる尼崎市は、住民が暮らしやすい街になりました。再開発によって沿線ごとの魅力が高まり、尼崎市の転入世帯は増加傾向です。

公共交通機関だけでなく、幹線道路も整備され充実していることから、お出かけや旅行にも便利な街です。老若男女が住みやすく、交流を持てる場が存在していることも、尼崎市の魅力です。

お引越しをご検討される際は、ぜひこの記事を参考に尼崎市での暮らしを考えてみてください。

この記事では画像に一部PIXTA提供画像を使用しています。

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