【信濃錦】宮島酒店‐長野県 土着の蔵
地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と和酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画。今回は、長野県伊那市(いなし)の宮島酒店(みやじまさけてん)を特集します。
契約栽培と持続可能な酒造り
―酒蔵の歴史や地域について教えて下さい。
「土着の蔵」として、信州 伊那谷の風土に根差した味わい豊かな純米醸造酒のみを醸しています。
使用する原料米を全て「契約栽培」とし、素材にこだわった酒造りをしております。
循環型農業を取り入れる等、持続可能な酒造りを目指す蔵として2020年に「エコプロアワード」財務大臣賞を受賞。
「ラベル・レス」デザインの採用や、原料米を出来る限り削らずに仕込む純米酒を展開し、伊那谷の風土を感じる酒を醸しております。
―代表銘柄は?
「信濃錦「超玄」火入酒」
このお酒の味わいは、一旦開栓した後に再度栓をしていただき、敢えて上下に11回振っていただきますと完成いたします。
振る前後の違いに、誰しもきっと驚かれると思います。お米の香りを感じる穏やかな余韻が心地よく、食中酒としても季節の旬菜を引き立てます。
熱燗では、蔵元こだわりの素材を感じる芳醇な穀物の香りとふくよかな旨味が口いっぱいに広がります。
心に沁みる味わいは、自然豊かな伊那谷の風土を感じさせてくれます。
信州味噌を使った料理はもちろん、チーズやジビエ料理と相性抜群です。
地元農家と育むこだわりの純米酒
―酒造りで心がけていることは?
自然豊かな伊那谷を支える地元農家と共に育てたこだわりの原料米だからこそ、伊那谷の風土を感じるような、「素材感」のある純米酒を皆様に味わって戴けるよう心掛けています。
―酒蔵や地域、観光などでオススメポイントや盛り上がっている話題を教えて下さい。
近年、次世代の新たな「たんぱく質」として注目される「昆虫食」ですが、伊那谷では古くから郷土料理として、イナゴに蜂の子、ざざ虫などの甘露煮が親しまれてきました。同じ水、同じ環境の中で自然共生をしながら育つ「米」と「虫」ですので、日本酒との相性も抜群です。
是非、伊那谷ならではの「おつまみ」で信濃錦の純米酒を味わってみてはいかがでしょうか。
―最後に、読者へのメッセージをお願いします!
信濃錦の純米酒が、中央アルプスと南アルプスに抱かれ、河岸段丘が生み出す雄大な景色の伊那谷を知り、伊那谷に訪れるきっかけになれば幸いです。
今回ご紹介した酒蔵について
【長野県】
合資会社宮島酒店
長野県伊那市荒井3629番地1
https://www.miyajima.net/
地域で愛される酒蔵をご紹介!
【キラリと光る、地域で愛される酒蔵の銘酒】全国にある様々な酒蔵の歴史と文化、オススメの商品や地域の観光をご紹介!
地域で愛される酒蔵の銘酒に着目し、酒蔵からの生の声と日本酒情報を読者の皆様にお届けする連載企画がスタートしました! 日本には約1400の酒蔵があり、地域の蔵人たちは日々情熱を注いで酒造りをしています …
続きを見る