動き続ける藤枝MYFC・FW松木駿之介 前半戦無得点の悔しさをバネに後半戦へ「これまでの倍以上貢献したい」
藤枝MYFCのFW松木駿之介選手はここ2試合、最前線でスタメン出場し、ハードワークを続けています。ただ、リーグ戦の前半戦は無得点。ストライカーとして、納得の成績を残せなかった悔しさを後半戦にぶつけます。
―富山戦の自身のパフォーマンスについて。
攻撃の起点になることはできていたと思います。ただ、FWとして得点を生むことができなかったので、ゴールという形でチームを助けられなかったのは残念です。
―運動量、献身性が際立っていると思うが。
自分は足元で受けて上手い選手ではないので、そこはある程度浅倉選手や中川風希選手に任せたい。その2人が自由にプレーできるスペースをつくりあげたいというところで、自分のモビリティを生かせればという意識はあります。
―チーム全体を考えたプレーはずっと続けてきているのか。
最終的に自分のところにいい形でボールが入るということがあるので、味方のスペースをあけながらチームとしてゴールに迫り、最終的にゴール前に自分が入っていくというのは、小さい頃からやってきたことです。
―青森山田高という強豪でやっていた時にも一貫していたか。
青森山田でも自分はすごく下手だったので、とにかくチームのために自分のできることは何か、この技量でチームの力に最大限なれることは何かを考えたときに、運動量やスプリント能力を生かすことが最良だと思ってきました。
―高校時代の戦績は。
数字として残せたのはインターハイでの4得点ぐらいです。僕らの次の代から今の青森山田のイメージが強くなっていきました。僕らの代がインターハイで9年ぶりぐらいにベスト4に入って、選手権は1回戦負けでした。ずっと全国で3回戦をこえられないチームだったのですが、僕たちの下の代からガッと強くなりました。
―慶応大出身でもある。勉強も得意だったか。
授業でやったところは(笑)。筆記で入学したわけではないのでガチな頭の良さではないのですが、成績は常にオール5でした。授業でやったことはできたタイプでした。
―自分のプレーで一番意識してることは。
動きを止めないというところです。常に動き続けることができていない時に、こぼれ球に反応できずにチャンスを逃しているので、10本あったら10本動き続けなければいけないと思っています。それが完璧にできるようになった時に得点が生まれると思っています。いきなり上手くなることはできないのですが、その部分はできると思うのでやっていきたいです。
―最近は自分の動き出しに対してパスが出る本数は増えているか。
前節も欲しいタイミングで、2本ぐらい出してもらえれば決定機というシーンもありました。もっと出してもらえるぐらい信頼を得られるように練習からやっていかなくてはいけないという思いの方が強いです。
―富山戦は後半開始早々で猛チャージをかけて相手のプレッシャーを与えた。
90分トータルで見たときに、チームを元気づけなくてはいけないタイミングがあると思います。チームを勇気づけるプレーは要所で意識しています。
―自分の一番のストロングな部分は。
動き出しの回数だと思います。味方のスペースもつくれますし、自分自身もよりゴールに向かっていくプレーを出せていると思います。その部分は藤枝のFWの中では自分の持ち味かなと思っています。
―次節は札幌戦。札幌は縁があるか。
今季初めてメンバー外になったのが前回の札幌戦でした。シーズン前から親が、この試合は旅行も兼ねて行くねと。その中で初めてメンバー外になってプレーを見せられず、悔しい思いをしました。
―連勝して、次に向けて大事になることは。
連勝している時は自信を持って戦いたいです。勝てない時期も、自分たちがここまで積み上げてきたものを信じてやり抜いて連勝してきているので、そこに自信を持って出し尽くすだけだと思います。
―個人的にどのようにプレーを。
走り負けない。競り負けないこと。その一つ一つができれば最前線でチームの力になれると思いますし、最終的にゴールという形につながると思っています。前半戦は0点で終わってしまったので、後半戦の初戦として自分の第一歩として頑張りたいです。チャンスはそう多くないと思っていますし、移籍期間もあって選手も入れ替わると思うので、ラストチャンスだと思って臨みたいです。
―大宮戦で人生初の退場。自分にどのように作用しているか。
やはりダメージはありましたし、軽率すぎたので自分の中で整理がつくまで時間もかかりました。でも須藤さんが日頃から日常的に言っている言葉がすごく自分の胸に刺さりました。「負けたら、その倍勝てば良い」「負け続けたら、勝ち続ければ良い」という言葉が響いていて、自分も取り返せば良いというマインドになっています。まだ全然チームの勝利に貢献できていないので、後半戦はこれまでの倍以上貢献できるように頑張りたいという思いで今はやっています。