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<父がいない18年>不倫の末、離婚した両親。突然の連絡……「悲しみ」より「驚き」【まんが】

ママスタセレクト

写真:ママスタセレクト

幼いころの私は、喧嘩をする両親の怒鳴り合いの声を布団の中で聞いていた記憶があります。

私と母がマンションに残り、父が出て行くことに。最後に父に会ったのは、マンションを出て行く日でした。別れたきり、父と会うことはありませんでした。母は私を育てるために一生懸命働いてくれ、父と暮らしていたころよりも笑顔が増えていました。私も母を必死で支えようと、家の手伝いをしたり勉強を頑張ったりと、二人三脚で必死に暮らしてきたのです。

突然の訃報でした。父と母が離婚して以来18年間、父と会うことはありませんでした。なので父の訃報を聞いても「悲しみ」よりも「驚き」の方が勝ってしまったのでした。こんな気持ちになった私は薄情でしょうか……。

少なくとも私の記憶の中では「大好きなお父さん」でした。離婚してから会わなくなって、私も母に悪くて「会いたい」って言えなくて。10歳までの私にとってはいいお父さんだった……。そう思うと、涙が溢れて止まりませんでした。

母の手前、なんとなく自分から言い出すことはできず、結局父と会わないまま18年が過ぎていました。しかしその間も、父は金銭的援助はしてくれていた……。「お金」でしか父親としての役割を果たさなかった父のことを、許すべきか否か、私には分かりませんでした。ただ最後に顔だけは見に行こう……そう決めたのです。

親しげに私に話しけてくる父の奥さんは、もとは父の不倫相手だった女性です。しかもその子どもたち、特に一番上の子どもは、離婚時に不倫相手のお腹の中にいた子ども……。その人たちから「お姉ちゃん」と呼ばれることに、ものすごい気持ち悪さを感じてしまったのでした。

はじめはなにも言わずに立ち去ろうと思っていました。しかし、あまりに自分たちのしてきたことを「過去」にして話す父の今の家族に、怒りを感じてしまった私。母への想いも募って、つい父の葬儀を台無しにしてしまうようなことを言ってしまったのです。

もう二度と、父の今の家族と会うことはないでしょう。けれど父が離婚しても私のことを気にかけてくれていたということを忘れずに、これからも前を向いて暮らしていこうと思います。「離婚」も「不倫」も当人にしか分からない事情があり、簡単に否定も肯定もできないのは事実です。しかしその背景に子どもがいるということを、大人たちは忘れてはいけないのだと思った出来事でした。


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