キャンプで学んだ、諦めない気持ちがサッカーと勉強を頑張る日々の心の支えに 技術だけでなく心も成長するキャンプの魅力
座学で学ぶ「ライフスキル」は、サカイクキャンプの大きな特徴のひとつです。
自分で考えることを重視し、教え過ぎないという環境の中、実際に子どもたちに何か変化があるのかどうかは気になるところ。
今回、これまで通いキャンプやFC東京コラボキャンプを含めて5回参加をしているケイスケくん(小5)とお母さんに、キャンプの魅力や参加後にどんな変化があったか、お話しをうかがいました。
(取材・文 木村芽久美)
サッカー少年少女が自ら伸びる
親のかかわりかたLINEで配信中>>
<<コミュニケーション能力が上がり、自然と主体的に。「友だちが増えて楽しい」だけではないサッカーキャンプのリピート理由
■1回目のキャンプ参加から、感じられた成長
小学1年生からサッカーを始めたケイスケくん。地域チーム入団時にはコロナの真っ只中で活動があまりなく、もっとサッカーの練習がしたいと思い探していたところサカイクの活動を見つけて気になっていたそう。そこで、小学3年生の時にまずは通いキャンプから参加されたのだそうです。
友だちもいない状況ということもあり、ケイスケくんは最初こそ参加を渋っていたそうですが、「また行きたい!」と参加したい意思を示したのだそうです。
参加後、チームに帰ってから変化があったのだそうで、「試合の後、プレーを振り返ってノートに書いたり、ドリブルやパスについて、考えながら意識的にそれを実行するようになりました」とケイスケくんは言います。
「チームに戻ってからのパフォーマンスが良くなっているのを感じましたし、何回か参加する中で、自分で荷物の用意もできるようになりました」とお母さんも効果について話しています。
2回目の参加からは、持ち物チェックリストを使いながら自分で準備をするようになり、そこでも成長を感じたのだそうです。
サッカー少年少女が自ら伸びる
親のかかわりかたLINEで配信中>>
■参加者同士の楽しい経験を経て、自分からコミュニケーションが取れるように
取材中、質問に対して言葉を選び、ハキハキと話してくれるケイスケくんですが、意外にも引っ込み思案な性格だったのだそうです。
特に初めて宿泊参加した時はとても緊張したそうなのですが、同じ部屋の子が面白く、楽しく過ごせたたり、上級生が話しかけてくれたり、面倒を見てくれたのだとケイスケくんは言います。
その経験から「次の参加の時には結構自信が持てたから、部屋でおとなしい子がいたら、積極的に話しかけたり......、ということはありました」と話します。
また下級生にも自分から話しかけられるようになり、学校でも下級生との交流会などで、積極的に話せるようになったのだそうです。
■トラブルに建設的に対応、自分たちで問題を解決できた
また初めての参加時、部屋で友だちが自分の眼鏡を踏んでしまい、眼鏡が壊れてしまったことがあったのだそうです。すぐに電話でコーチが状況を教えてくれたこともあり、「すぐ連絡してくれたので安心できた」とお母さんも不安はなかったと話しています。
当時の様子について、柏瀬コーチは「どう解決しようか......」と考えていた矢先、まずケイスケくんが「これは僕がケースに入れてなかったのも良くないし」と話し始め、自分たちで冷静に解決しようとしたことを教えてくれました。
「ケイスケくんが話してくれたことで、部屋の子たちも口々に『俺がここからジャンプしたし』とか、『この2人で鬼ごっこしてたんです』って、皆が状況を正直に話してくれたんです」
友だちを責めたり、犯人探しをするのではなく、仲間を尊重し合いながら対応ができ、ケイスケくんも「学ぶことができた、いい経験だった」と話しています。
さらに「これからこういう風に生活をしようとか、自分たちの貴重品はしっかりしまっておこう」と解決策まで皆で話し合うことができたのだそうです。
起きてしまったことをマイナスに捉えるのではなく、仲間同士、自分たちで残りの生活をより良い方向に変えていこうとしたこと、「仲間とたくさんコミュニケーションを取っていました」とコーチも褒めていました。
■楽しかった思い出は、キャンプ3日目の試合と夏のバーベキュー
「キャンプの1番の思い出は?」と聞くと、ケイスケくんは3日目の試合が1番楽しいと答えてくれました。
総当たり戦で試合をして順位を決めるのですが、1試合目、2試合目......と進むにつれ、最初は点を決めるのが難しかったけれど、チームの仲間同士慣れ始め、「こっちに動いてくれない?」など、お互いに意見を言い合えるようになり、プレーがどんどん良くなっていくのが楽しいのだそうです。
また夏キャンプの時にはバーベキューがあり、仲間同士楽しむだけでなく、下級生にも目を配りして食事を配膳してあげられたこと、暑い中でのトレーニングを頑張った後ということもあり、リラックスできて楽しかったのだそうです。
コーチが作ってくれた小さいビニールプールもあって良かったと、楽しそうに当時を振り返ってくれました。
■ライフスキルが自然と行動の基盤に。モドリッチの話から学んだ、諦めない気持ち
ケイスケくんはリピート参加の理由について、「キャンプにまた行きたいなって思ったのは、1回目に参加してすごく成長したから。スキル面でももっと上手くなりたいと思ったのと、新しい学びがあった」と言います。
新しい学びとは何かと聞くと、「5つのライフスキルです」と即答。さらには「考える力、リーダーシップ、感謝の心、チャレンジ、コミュニケーション」と、内容をすらすらと口にし、普段の生活でも、その5つのライフスキルを基盤にした行動が、自然にできるようになったのだと教えてくれました。
ライフスキルの例として、サッカー選手の人間性などを紹介する中で、ケイスケくんは不遇から何度も這い上がり、偉大な選手へと成長したモドリッチ選手の話が強く印象に残ったそうです。
キャンプ参加後、例えばライン際で粘れるようになったり、 あと少しで試合終了という時に、どれだけ頑張れるかというところで諦めずに頑張れるようになったと、試合中での意識が変わったのだと言います。
■諦めない気持ちが、サッカーと勉強を頑張る支えに
今ケイスケくんは中学受験を考えているそうで、サッカーと勉強との両立の中、サッカーで上手くいかないことや悩みも出てきているのだと自身の心境を素直に教えてくれました。
ただ、その中でもモドリッチ選手の「諦めない気持ち」を思い出し、気持ちが揺らぐことなく自分のペースで頑張れている様子がうかがえます。
最後にどんな選手になりたいか聞いたところ、「どこのポジションでもキャプテンってできるから、どこにいてもチームを支えられる、頼られる存在になりたい」と話してくれました。
柏瀬コーチは「キャンプでは気づいて行動するまでが早くなり、周りの仲間へのサポートもできるようになったところが大きく成長したところ。私生活の中から気づいて、自発的に行動できるというのは、サッカーが伸びる選手の条件の一つでもあると思うので、楽しみにしている」とケイスケくんの今後に期待を寄せています。
「体だけじゃなく心も鍛えられてた」と、お母さんもおすすめのサカイクキャンプは、楽しいサッカーを通じて、成長するための貴重な経験ができそうです。
ぜひ一度体験してみてください。
サッカー少年少女が自ら伸びる
親のかかわりかたLINEで配信中>>