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【個性あふれる福岡の蕎麦店】 名店の二代目が打つ端正な蕎麦を赤坂けやき通りで

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赤坂むらたメイン

福岡の蕎麦文化を語る上で欠かせないのが「信州そば むらた」です。創業者の村田隆久さんが1991年に博多区須崎町で創業し、その後櫛田神社の参道に移転。福岡ではまだ少なかった手打ちの蕎麦と昼からお酒が飲める蕎麦前のスタイルを福岡に広めてきました。この店で修業した蕎麦職人が独立開業した蕎麦屋も数多く、福岡の蕎麦文化を確立した名店の2号店として2018年に開店したのが「赤坂けやき通り むらた」です。

店主の村田清久さんは隆久さんの長男で、大阪の調理師専門学校で和食を学んだ後、そのまま関西で数店舗を展開する蕎麦店「土山人」で修業。6年間にわたって経験を積んだ後福岡に戻り、数年後に2号店の立ち上げを任されました。

名前のとおり赤坂けやき通り沿いにある店は中央に10人掛けの大テーブルが置かれ、BGMにジャズが流れるスタイリッシュなな雰囲気。本店ゆずりの一品料理に加えて、清久さんが関西時代に学んだという多彩な酒肴が揃っています。定番の「蕎麦みそ」(700円)も関西の西京味噌に数種類の薬味を加え、熱した石の上に乗せて香ばしく焼いた独自のスタイル。のっけから、何とも酒が進んで仕方のない逸品です。

青ネギがたっぷり乗った「出し巻き玉子」(950円)も江戸前の甘辛い味付けでこんがり焼くのとは違って、関西風の昆布出汁ベースの薄味でふんわりとした焼き上がりが特徴です。箸で切って口にすればジュワッと出汁が溢れ出し、香り高い旨味がいっぱいに広がります。

全国の産地から取り寄せ、毎日石臼で挽く蕎麦はなんと4種類ものバリエーションがあります。喉ごしのいい細挽き十割の「もりそば」、玄蕎麦を荒く挽いた風味の高い「田舎そば」、季節の食材を練りこんだ「変わりそば」、そして温かい蕎麦用に国産小麦を加えた「二八そば」の4種類。産地ごとに異なる玄そばを吟味し、それぞれに打ち分けるのは相当高い技術が求められます。

今回はまず、基本のもりそばに海老天2尾、野菜天4種が添えられた「海老天そば」(1950円)を注文しました。この日は茨城産の新そばで、端正な細挽き蕎麦はツルリとした喉ごしに鮮烈な風味を感じることができました。天ぷらはあくまでもサクッと軽い仕上がりで、これまた酒のつまみとしても最高です。

温かい蕎麦は、二八の蕎麦に焼鴨、つくねの団子、焼きネギが入った「鴨南そば」(1850円)を注文。さらに薬味には柚子胡椒と粉山椒が添えられ、程よい蕎麦の歯ごたえと重層的な香りのハーモニーを楽しむことができました。

昼は太巻き寿司が付いたセットメニュー(1750円)や小鉢に天麩羅盛り合わせが付いた昼御膳(1950円)があり、夜のみの一品料理も用意されています。福岡で蕎麦を食べるなら、絶対に外せない名店の一軒です。

赤坂けやき通り むらた
福岡市中央区赤坂3-9-28大産赤坂ビル1F
092-731-5515

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