町田LC 結成60年「地域奉仕一番に」 障害者スポーツなど支援
町田市を拠点に活動する奉仕団体・東京町田ライオンズクラブ(町田LC)が結成60周年を迎える。障害者スポーツ大会の支援や薬物乱用防止活動に取り組むなど、地域の見過ごされがちな分野を長く支えてきた団体。矢沢きよみ会長は「今年度を60周年期としてきた。皆さんの支援、協力のおかげで節目を迎えられたと考えている」と話している。
ライオンズクラブは社会奉仕活動を目的として結成された国際的な団体で、町田LCは東京調布LCをスポンサーに1966年発足。数多くのライオンズクラブが結成された当時、日本で1020番目のクラブとして誕生した。
発起人の一人となったのは町田LCの初代幹事を務めることになる古泉源一さん。他エリアのライオンズクラブメンバーと偶然出会い、その活動状況を知り、魅了されたことが始まりだった。その魅力を古泉さんは知人らにぶつけ、賛同者が集まっていくと町田にLCが誕生することに。
そして、活動を始めた町田LCが当初から大切にしてきたのが地域。グローバルな視点をもって奉仕活動を進めるクラブもあるなか、町田を拠点に障害者スポーツ大会の開催に協力し薬物乱用防止活動、献血の呼びかけにあたるなど、見過ごされがちな分野の支援に力を入れてきたという。
矢沢会長は「私は知人に誘われて加入したがメンバーは尊敬する方ばかり。地域を大切にしてきました」と話す。
課題も
一方で60周年を迎え、課題も少なくない。地域を支えるNPOなどの団体が増えているなか、どのように存在感を示していくのか。また、メンバーの減少、高齢化など、取り組むべきことは多い。
矢沢会長は「他団体との交流をより進めていければと思う。若いメンバーに加わってもらうためにも広く奉仕活動のすばらしさを知ってもらう方法を考えていきたい」と話している。