注目の新刊『ポルシェ ボクスター&ケイマン──新たなるブランドの誕生とその軌跡』
時代が変わろうとも、本物のスポーツカーに対する憧れは色褪せない。そんな「走り」への純粋な情熱を体現する2台──ボクスターとケイマンの軌跡を丹念に辿ったのが、本書『ポルシェ ボクスター&ケイマン──新たなるブランドの誕生とその軌跡』(¥8,800、著者:相原俊樹/発行:三樹書房)である。
ポルシェ911の弟分として登場しながらも、いまや独自のポジションを確立したボクスター&ケイマン。ポルシェジャパンの全面協力のもと、貴重なプレス資料とオフィシャル写真をもとに、誕生から現在に至るまでの進化を克明に記録。あの官能的なサウンドと正確無比なハンドリングを紙面上に再現すべく、国内外の試乗記、著者自身のリアルなドライブ体験を収録している。
ボクスター誕生の背景には、ポルシェ社が直面した技術的・経営的試練と、それを乗り越えて「911以外のポルシェ」という悲願を生み出した開発陣の気概があった。単なる車種解説を超え、ブランド哲学と革新の系譜を浮かび上がらせた一冊となっている。
ボクスターとケイマンは、あなたが本物のクルマ好きであるのなら──その手でステアリングを握るに値する存在である。本書は、その証明でもある。
text:the rake