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猫の『譲渡会』に参加するなら…守るべき5つのマナー 保護猫をお迎えするときの注意点も

ねこちゃんホンポ

猫の「譲渡会」とは

最近は、いろいろなメディアで動物保護団体の活動が取り上げられるようになり、「保護猫を家に迎えたい」と希望される飼い主さんが増えてきました。

しかし実際、お店に行って購入するような簡単な手順で保護猫の里親にはなれるわけではありません。

そこで、保護猫と出会いたい方に利用していただきたいのが、「譲渡会」です。

譲渡会とは、何らかの事情により保護された猫たちと、保護猫の里親になりたいと希望されている方とを繋ぐために設けられた場です。

譲渡会は、動物愛護団体や自治体の動物愛護センター、または個人の保護主さん達によって主催・運用されていることが多く、それぞれの主催者が定めたルールに基づいて運営されています。

譲渡会を利用することで、以下のようなメリットを享受できます。

✔保護主さんからその猫の性格や好みなどを詳しく教えてもらえる
✔飼育するためのアドバイスをもらえる
✔トライアル期間が設けられているケースが多い
✔購入するよりも安い費用で譲渡してもらえる

しかしその反面、希望する猫を譲渡してもらえない場合があったり、申し込んでから正式譲渡までにかなりの日数を要したり、というようなデメリットもあります。

とはいえ、譲渡会は、トラウマを抱えているような猫たちも人に慣れるようにトレーニングしたうえで里親希望者に引き合わせてくれる、とても貴重な場。「保護猫を迎えたい」と考えている方には、ぜひ譲渡会で運命のパートナーとなる猫に出会っていただきたいと思います。

猫の「譲渡会」に参加する際に守るべきマナー

では「いざ譲渡会へ!」という気持ちになったのは良いのですが、ひとつ気を付けなければならないことがあります。

譲渡会はペットショップではありません。「お客様は神様」の世界ではないのです。譲渡会に参加する側が知っておくべき、守るべきマナーが存在します。マナーを守ることができなければ、二度とその譲渡会に参加できない可能性も。

まずは「譲渡会」に参加する上で、どのようなマナーを守るべきかを知っておきましょう。

1.事前調査をしておく

譲渡会には、主催者ごとのルールや運営方法が決まっています。ある譲渡会ではOKなことでも、別の譲渡会ではNG、という例はたくさんあります。

例えば、見学目的の参加の可否、事前予約必須かどうか、年齢・人数等の入場制限の有無など、譲渡会によってそのルールや運営方法は異なります。

参加したい譲渡会が決まったら、その告知しているポスターや公式サイト、SNSなどに記載されている内容をしっかりと確認・理解した上で、適切な形で参加するようにしましょう。

不明な点があれば、事前に主催者や運営に質問して解決しておくことをおすすめします。「当日現地で聞けば…」などと考えていても、当日は対応してもらえない場合もありますので、事前に解決できることは当日までにクリアにしておきましょう。

2.会場ではスタッフの指示に従う

譲渡会をスムーズに運営するためには、決められた段取りを経ていく必要があります。

会場内ではスタッフの指示に従い、好き勝手な行動は慎みましょう。許可なく猫たちに触れようとしたり撮影をしたりするのも、もちろんマナー違反です。

3.猫への配慮が最優先

会場にいる猫たちは、皆保護猫です。それぞれトラウマを抱えていたり、まだ人馴れしていないなど、それぞれの事情を抱えています。そのため、猫たちのことを最優先に考えて行動しましょう。

しつこくしたり、目をじっと見つめたりすることは、保護猫を怖がらせてしまうため、やってはいけません。

4.会場で騒がない

猫は、大きな音や甲高い声、また予想外の動きに怯えてしまいます。

そのため、小さなお子さんを同伴する場合は、お子さんの行動や発声が猫を脅かさないように気を付けましょう。小さなお子様の参加を規制している場合もありますので、参加者の年齢制限も事前に確認しておきましょう。

5.正式譲渡に至らなくても文句を言わない

譲渡を希望した猫の人気が高かったり、主催者が規定している里親の条件を満たしていなかった場合は、正式譲渡にまで至らないこともあります。

特に、里親の条件については、保護団体によっては非常に厳しい規定の場合もあります。

万が一正式譲渡に至らなかった場合も、決して主催者を非難するようなことはやめましょう。

保護猫を迎えるときの注意点

保護猫に限らず、命あるものを家族の一員として迎え入れるのですから、その子が健康で幸せな生涯を送れるように責任を持つ必要があります。

そのために飼い主さんに必要なのは、猫と向き合うための「時間」と「経済力」です。自分の自由時間を削ってでも猫との時間を作る、獣医療費も含む必要な経済力を維持するという覚悟が必要です。

保護猫の場合、警戒心が強く臆病な子が多いです。人に対して大きなトラウマを持っている場合もあります。そのような子に慣れてもらい、絆を構築するためには、多くの時間を要します。飼い主さん本位ではなく、猫本位でじっくりと時間をかけて距離を縮めていきましょう。

多くの保護主さんは、里親となるための条件を設けています。中には、非常に厳しい内容が盛り込まれている場合も少なくありません。

例えば、下記のような内容です。

✔安定した経済力があり、健康であること
✔十分な飼育環境が整っていること
✔定期的に健康診断やワクチン接種を受けさせること
✔責任を持って終生飼養し、虐待や飼育放棄などをしないこと
✔一人暮らしではないこと
✔高齢者ではないこと
✔小さなお子さんがいないこと
✔日常的に長時間留守にしないこと 

お迎えした猫の幸せのためにも、このような条件を満たし、維持できるように努力を続けることも欠かせません。

まとめ

保護猫は、懐いてもらうまでに時間がかかったり、臆病な子が多かったりと、最初は苦労が絶えないかもしれません。

しかし、一旦信頼してもらえるようになったら、とても甘えるようになり、つらい生活をしていたとは思えないような無邪気でおおらかな姿を見せてくれるようになります。

ぜひ譲渡会を上手に利用して、運命のパートナーと出会えますように。そして、つらい過去を持つ猫たちが、1匹でも多く幸せな暮らしを手に入れられますように。

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