昇格争い生き残りへ!ジュビロ磐田のハッチンソン監督が語るFC今治戦のポイント「切り替えの局面とペナ内での守備はすごく大事になる」
ジュビロ磐田は9月13日、磐田市のヤマハスタジアムでFC今治と対戦します。J1昇格プレーオフ圏(3~6位)入りを目指すチーム同士の対戦で、6位ベガルタ仙台が勝ち点47に対し、7位の磐田は勝ち点45、8位の今治は勝ち点43と混戦になっています。生き残りを懸けた一戦ともいうべき試合を前に、ジョン・ハッチンソン監督に話を聞きました。
ジョン・ハッチンソン監督「自分たちのことをもっと対策してくれれば」
-9月6日の静岡県J4クラブ強化トレーニングマッチの清水エスパルス戦を振り返って。
まず非常にいい相手といい試合ができたということは非常に良かったです。メンバーを入れ替えながらやったんですけど、今後の10試合の中でもしかしたら必要になってくることもあるかと思って違う組み合わせで試合に臨みました。
また学んだこととしてはボールを失った瞬間であったり、その前後で良い予測と良いリアクションができなければしっかりとボールをキープし続けることはできないということ。相手コートにしっかり押し込んだ時にはマイボールを維持し続けるというところはできたと思うので、そこに関しては良い学び、収穫があったなと思っています。
試合全体を通して言えばいくつか収穫もあったのと、またほぼ全員の選手が45分プレーできたこと、またけがなく全員が終えたということはよかったと思います。
-結果は0−3でしたが、内容は満足しているということですね。
もちろん勝利というのが大事ですし、ダービーだということもわかっているんですが、トレーニングマッチではあるので、ヤマハ(スタジアム)でやったルヴァンカップのような公式戦の方がよっぽど大事なので、当然結果に関しては真剣に受け止める必要はあるんですが内容が重要で、何を意識して試合に入るか、そして試合が終わったところでどこを改善できたのかというところが最も重要だと思っています。例えばもし清水に勝って今治に負けたら皆さん怒ると思うんですよね。なので清水に負けても今治に勝った方がいいと思います。
-絶対今治には勝ってください。
オフコース。どの試合も結果は大事になるんですが、というのも勝利というのはいい習慣になっていくのでもちろん重要なんですが、内容であったりプロセス、これまで取り組んできたことというのがすごく大事。
ラスト10試合で必要とされるであろう組み合わせというところも試したかった。結果だけ見れば非常に残念な結果ではありましたが、プロセスに目を向ければ成長できているところもあったと思います。
-その組み合わせですが、中村駿選手が実戦復帰し、ダブルボランチの組み合わせは面白くなってきそうだと思うんですけど、その辺りの考えは。
非常にいい質問だと思います。今シーズンの大部分を大毅(金子選手)と力也(上原選手)が組んできまして、清水戦に関しては潮音(井上選手)と大毅も組みました。なので非常に難しい質問で、難しい問題でもあって、全員が非常に調子がいいということと、またそれぞれが違った特長を持って試合にもたらしてくれるものがある。
なので今治戦で何が求められるかというところを考えた上で、誰がスタートで、誰が途中から出てくるのかというのを考えて決めたいと思っています。ただまだ答えは出ていないので、今週しっかりとトレーニングを見て、誰が準備できているのかというところを見極めながら決めたいと思います。
-勝ち点が近い今治戦について。
一つ目はまず勝つこと。しっかりと勝ち切らないといけないんですが、その中でもどう勝つかというプロセスも大事になってくるので、何を意識するかというと、まずは今治は本当に2人の強力なフォワードがいるので、そこを止めれるかどうかというところと、切り替えの局面とペナ内での守備というところはすごく大事になってくると思っています。
ただ相手がウチのことをもっともっと対策してくればいいなと思っていて。だからこそ今日の練習でボール保持に取り組んだんですが、そこはすごく大事になってくると思っています。ホームでの試合ですし、いかに相手が自分たちを意識して試合をしてくれるかというところ。そのためにはボール保持をもっともっと高めていきたいと思います。