鶴見総合高校 布端切れを素敵にリメイク 区内の服飾専門学校が協力
県立鶴見総合高校が9月20日、横浜ファッションデザイン専門学校(YFD)=鶴見中央=の講師を招き、布の端切れや糸を使って耳飾りや巾着を一緒に製作した。
家庭科の授業で出る布の端切れや糸の余り。同校ではこれまで、「捨てるのは勿体ない」と保管し、くるみボタンを製作して文化祭で販売するなどしていたが、消費しきれない状況があった。
また、県内で工業用ミシン糸などを製造する会社から「余った糸を学校の家庭科の授業などで使えませんか」と相談があり、大量の糸を預かっていた。同校ではそれらの再利用方法を模索する中で、ちょうどYFDと高専連携協定の話があり、一緒に活用方法を考えてほしいと持ち掛けた。
耳飾りや巾着に
こうして実現した今回の活動。当日は、同校の学校家庭クラブ委員会から生徒約20人が参加し、YFDからはファッションクリエイティブ科のケネス・オーさんが講師として来校した。
大量の布の端切れや糸を見て、ケネスさんは耳飾りと巾着の製作を提案。作り方を伝え、生徒たちがミシンを使って一つひとつ丁寧に作っていった。また、生徒の中には高校生が独創的なファッションセンスと技術を競う「県高校ファッションフェスティバル」に出場する生徒もいて、「耳飾りとして作ったものをショーの服の装飾に使えないだろうか」と積極的に活用法を話し合う様子などが見られた。
参加生徒の1人、都築蒼依さん(2年)は「自分たちだけではワンパターンな再利用しか思いつかなかった。新しいアイデアを貰えたので、余った糸などをどんどん再利用していきたい」と笑顔で語った。