【吉野家の本気】あれ、ここ日本だよね? 魯珈監修「牛魯肉飯」が台湾かと錯覚するほどすごい!!
もしかしたらこれは、吉野家史上最も踏み込んだメニューかもしれない。何の話かというと、2025年9月から吉野家の期間限定メニューとして登場している『魯珈監修 牛魯肉飯』のことだ。
魯肉飯(ルーローハン)とは、もちろん台湾の名物メシとして知られるあの魯肉飯のこと。「でも吉野家でしょ~?」と思うなかれ。『魯珈監修 牛魯肉飯』は、台湾の風が吹き荒れている魯肉飯なのである。
・2度目のタッグ
スパイスカレーの人気店「魯珈」が吉野家とタッグを組むのは今回が2度目。今年1月にはスパイスをギンギンに効かせた「牛魯珈カレー」を発売している。
牛魯珈カレーは「ちょっとスパイシー」とか「雰囲気スパイス」ではなく、少なくとも「牛丼屋のカレーの枠をはみ出した味わい」と言っていい。個性的のさらに1歩先を行く、エッジの効きまくった味わいであった。
・今回は魯肉飯
その「魯珈」の2大名物が「カレー」と「魯肉飯」の2つで、今回は「魯肉飯」に白羽の矢が立ったというワケ。牛丼と合い盛りスタイルの『牛魯肉飯』は877円で『肉だく牛魯肉飯』が987円となっている。
前回の「牛魯珈カレー」が突き抜けていただけに「魯肉飯」も期待できるハズ。日本において「魯肉飯」がカレーほど一般的でないことは百も承知だが、それでも期待は高まりばかりだ。
というわけで今回は『肉だく牛魯肉飯』をオーダー。また「牛魯珈カレー(729円)」も復活しており、ルーのみも350円で販売していたので注文してみることにした。
・見た目はやや詐欺……だが
で、やってきた『肉だく牛魯肉飯』は、まあまあ商品画像と見た目が違う。詐欺とまでは言わないが明らかに美味しそうなのは画像の方で、実物はやや拍子抜けする感は否めない。
ところがどっこい、食べてみてビックリ仰天! 私の心に真っ先に浮かんだのは、
「ある!」である。
・ある!
私は過去に何度か台湾で魯肉飯を食べたことがあるが、マジでこういう魯肉飯ある! 台湾にある!! 八角やシナモン、クローブなどをブレンドした「五香粉(ウーシャンフェン)」が効きまくっているではないか。
台湾の魯肉飯は味のバラエティが豊富なので、むしろ吉野家の『牛魯肉飯』よりも大人しい味わいの魯肉飯も少なくない。最強レベルとまでは言わないが、本場・台湾でもスパイスが効いている部類に入る魯肉飯であろう。
台湾料理専門店ならばいざ知らず、まさか吉野家でここまでパンチが利いた魯肉飯が食べられるとは……! 真面目に台湾の風が吹きまくっているため、苦手だという方も少なからずいらっしゃるのではないだろうか?
なお、魯肉飯と牛丼の相性は良好だが「ルーのみ」は魯肉飯のスパイスですらかき消すほど味が強いため、個人的にはオススメしない。魯肉飯は魯肉飯、カレーはカレーで召し上がるといいだろう。
とにもかくにも、現在吉野家で発売中の『牛魯肉飯』は、牛丼チェーン店の枠を飛び越えた本格的な味わいの魯肉飯である。食べる人を選ぶ個性的な味わいなので、お好きな方はヘビロテも視野にぜひ1度お試しあれ。
参考リンク:吉野家
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.