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英語の映画に触れてみよう~#3 NHK「基礎英語」シリーズ講師のゲーリー先生がおすすめ作品を紹介!【基礎英語 in English】

NHK出版デジタルマガジン

英語の映画に触れてみよう~#3 NHK「基礎英語」シリーズ講師のゲーリー先生がおすすめ作品を紹介!【基礎英語 in English】

英語の勉強に役立つ、名作映画を紹介!

英語の勉強を「洋画(英語の映画)を字幕なしで観たい」というモチベーションではじめる方は多いといいます。

また、英語の勉強方法として「洋画」を取り入れている方も身近にいらっしゃるのではないでしょうか。

NHKテキスト『中高生の基礎英語 in English』の連載「GARY’S THEATER」では、映画好きの講師、ゲーリー・スコット・ファイン先生が、自身が中高生だった1974年~1980年の間に公開された英語の映画の中から、特に思い入れのある作品を紹介していきます。

今回はその連載第3回です。NHK「基礎英語」テキストシリーズの8月号は前期の総復習ができ、夏休みからの英語学習スタートにも最適です。勉強の合間に、一人でも、家族の方とでも、映画を楽しんでみてくださいね。

ゲーリー先生より

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映画は言語習得への入り口です。新しい語彙を身につけたり、シャドーイングでリスニング力やスピーキング力を磨いたり、読むスピードや読解力を高めるために字幕を使ってみることもできます。

映画を楽しむうち、気づかない間に英語をものにしている自分にはっとするかもしれません。

このコラムでは、言語、文化、そしてエンターテインメントを楽しく学んでもらえるよう厳選した英語映画の名作を取り上げていきます。

ここで取り上げる映画が、皆さんの好奇心を刺激し、皆さんを別世界へと誘い、そして「英語を習得したい」という原動力になれば幸いです!

#03 『がんばれ!ベアーズ』

THE BAD NEWS BEARS

 弱小チームを応援したくなるのがファン心理・・・とは言え、コーチを務めるのはいつも不機嫌な酒浸りの元プロ野球選手、野球センスはゼロで問題児だらけの少年野球チーム「ベアーズ」以上にお粗末なチームは思いつきません(ちなみに、原題で使われている「bad news」という表現は、トラブルメーカーというニュアンス)。

 「がんばれ!ベアーズ」は、一進一退の予測不能なシーズンを通して、選手もコーチも自分たちを認めてもらおうと奮闘する中で、互いから学び合うベアーズの姿を描いたコメディ映画。私が中学校卒業を間近に控えた1976年4月に封切られた本作は大ヒットを記録し、その後の3年間で2本の続編と、テレビドラマまで作られました。

 当時はおもしろいと思われていた、人種やアルコールを揶揄する表現が含まれていますが、今観ると、逆にこの50年で私たちの感覚がどれだけ洗練されたのかを知らしめてくれます。そして、選手同士のやりとりの多くには、時代を経ても変わらない真実が含まれていることを気づかせてくれるのです。

◆翻訳:鈴木紀子

講師

ゲーリー・スコット・ファイン
東海大学政治経済学部・語学教育センター教授。
アメリカ、オレゴン州出身。主な研究テーマは、エンターテインメントメディアを通じた第二言語習得。「ニュースで英会話」出演、「リトルチャロ2」「プレキソ英語」(すべてNHK Eテレ)監修。
著書は『ついつい出ちゃう!日本人のかんちがい英語』(高橋書店)ほか。全国高等学校英語スピーチコンテスト審査員などを務める。趣味は、映画やテレビの小道具収集。

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