【全部108円】ダイソーで「スッパイマン」商品が大量発生中! 全部食べてみた結果、ひとつだけ許せないモノがあった
ダイソーのお菓子売り場はカラフルだ。赤・緑・黄色・ピンクなどなど 様々な色に溢れ、ゴチャゴチャしている様子がにぎやかで面白い。ところが先日、その一角が明らかにまっ黄色に染まっていた。
何かと思えば、あの『スッパイマン』のコラボ商品で棚が一面覆い尽くされていたのだ!
そんなの梅好きとしては無視できないぜ! ってなワケで、全部買って試食してみたところ……ひとつだけどうしても許せないモノが混ざっていた。
・ダイソー『スッパイマン』コラボ
今回購入したのは、全部で14種類のスッパイマンコラボ商品。価格はすべて税込108円だった。
14種類でも十分多過ぎると思うのだが、どうやらすでに売り切れて手に入らなかった商品もあるらしい。ダイソーとスッパイマン、ただならぬ関係を感じるな。
見ているだけで口の中が唾液でいっぱいになりそうな黄色いコラボ商品の数々。全部一気にレビューしていくので、みんな ついて来てくれよな!
それじゃあ行ってみよう~っ!!
・スッパイマン梅キャンディー&スッパイマン梅一番
スッパイマンといえば、コレ! という看板商品が、『スッパイマン梅キャンディー』と『スッパイマン梅一番』だ。
梅キャンディーが、種あり干し梅をべっこう飴に埋め込んだお菓子。そして梅一番が種抜き干し梅だ。
まずはすべての商品の基本となる、梅一番から食べてみよう。
口の中に入れた瞬間、甘~い!
そうそう、懐かしい。スッパイマンってやつは普通の梅とは違って、酸っぱいよりも先に「甘み」が感じられる梅干しなのだ。それも、人工甘味料的なドカンと強い甘みだ。
酸味控えめで種も抜いてあるので、梅が苦手な人でもおやつに食べやすい。口の中に入れておくと少しずつ梅の味が染み出してきて、長い時間幸せが続くんだよね。
続いては梅キャンディー。
子供の頃から好きだったやつ。初めて見た時は「梅とべっこう飴なんて合うワケないやろ」って思ったんだけど、なぜかめちゃくちゃ合うんだよね。
べっこう飴の味が甘すぎず優しくて、ちょっと香ばしくって癖になる。んで、なめているうちに ちょっとずつ梅の酸っぱさが染み出してくる。個人的にはスッパイマンシリーズで一番の大発明だと思っている。
最後は種をガリガリと齧ってプッと吐き出す。種の先がとがっているから、口の中を怪我しないように要注意!
・スッパイマン梅コロ&スッパイマン梅コロキャンディー
初めて見た『梅コロ』というお菓子。そして、それを(またしても!)べっこう飴で包んだという『梅コロキャンディー』。
「梅コロってなんだ?」と思ったら、梅味のタブレット(ラムネみたいなお菓子)のことらしい。
まずはベースとなる梅コロから食べてみる。
まさにタブレット型のスッパイマン。本物の梅一番から連続で食べているからこそわかる。コレはすごい再現度だ。
梅の食感がないだけでとほぼスッパイマンと言っても過言ではない。チャックもついてるし、手が汚れないし、外出先で食べるのによさそうだね。
続いては梅コロキャンディーを食べてみる。
うぅぅぅ~ん。ぶっちゃけ……合わない。かもしれない。
いくら梅コロの味が梅一番の完全再現だからといって、こっちまでべっこう飴で包む意味はあるんだろうか? 謎が浮かんでは消える。
本物の梅と比べるとタブレットの方が溶けやすいこともあってか、梅キャンディーよりも梅の味が濃く感じた。こんなに一気に溶けられちゃうと、趣(おもむき)が感じられないなぁ……。
・スッパイマン塩トマト&超スッパイマン塩トマト
甘納豆のように旨みが詰まった、スッパイマン味のトマトのドライフルーツ。
『超スッパイマン塩トマト』には、『スッパイマン塩トマト』の2倍の酸味が付けられているらしい。食べるのが怖いなぁ……!
まずは通常の塩トマトから食べてみる。
甘いドライトマトの砂糖漬けに、わずかに酸味がつけられているような感じ。梅の味はほとんどしないけど、ドライトマトとしては普通に美味しいじゃん。
……そう思って原材料を見たところ、えっ、ちょっと待って。
梅が一切使われていない!
おい、どういうことだよスッパイマン!!
梅干しらしいエッセンスとしては、赤しそパウダーと酸味料のみ。「スッパイマン味」じゃなくて「スッパイマンに似た味付けをしたトマト」ってことなの!?
続いては超スッパイマン塩トマト。
これも原材料に「梅」の文字はなく、さっきの塩トマトと似たような味だろうな。
そう思って口に入れたところ、
すっっっぺぇ!!!!!!
齧った瞬間、口がキュ〜〜ッ! とすぼまって、ヨダレがダラダラと出て止まらない。さすが、酸っぱさ2倍は伊達じゃない。
でも、トマト自体は甘い味付けで美味しい。塩トマト、気に入りました!
・スッパイマンつまめる梅肉&ストロングスッパイマン つまめる梅肉
酸っぱさ増量という意味で塩トマトと似ているのが、『つまめる梅肉』という商品。
先ほどと同じように『ストロングスッパイマン つまめる梅肉』には、通常の『つまめる梅肉』の2倍のクエン酸が使われているらしい。
考えるだけで口がキュ~ッとするが、まずは通常のつまめる梅肉から食べてみよう。
見た目から よくあるねり梅のようなものだと思ったら、全然違った。
噛んだ瞬間に皮がポチっと弾け、中はまるで梅肉のようにやわらかい。ねり梅でもソフトキャンディでもない、これは新感覚!
梅干しそのものを食べているみたいなのに、商品名の通り 手でつまんで気軽にお菓子として食べられる。梅菓子好きにとっては革命かもしれない。
ちなみに、味は梅一番よりも甘さ控えめで塩味を強く感じるかな。
さて、恐ろしいのはここからだ。ストロングスッパイマン つまめる梅肉に挑戦しよう。
潰れてしまったけど、見た目的には通常版とソックリ。
ドキドキしなから口へ運ぶと……
やっぱりすっっっぺぇぇ~~~っ!!!!!!
コレは完全に梅だ。しかも昔ながらの梅干しに近いやつ!
通常版と同じく梅肉完全再現な食感と味で、梅菓子界の革命児であることは間違いない。でも、でもさ、酸っぱ過ぎないっていうスッパイマンのコンセプト、どこへ行った!?
・スッパイマン梅そうめん
いかそうめん的なルックスの『梅そうめん』。
見た感じでは、梅シートを細長くカットした商品のようだ。
噛むと「はむ、はむ」という独特な柔らかさがあり、いかそうめんと言うよりもチータラの “タラ” に似た食感だ。
独特な風味は元祖である梅一番に似ているけど、ちょっと甘味料系の甘みが弱いのかな? 梅そのもの の味が前面に出ている気がする。
適度な柔らかさと細さから、すぐに1本ペロリ。んで、気づけば次に手が伸びる。エンドレスに食べたくなる美味しさだし、表面がサラサラで手が汚れないのも嬉しいね。
・スッパイマン ねりうめえ棒
先ほどの梅そうめんに方向性は似ているけど、さらに太くなったのが『ねりうめえ棒』だ。
はじめは梅そうめんの太さ違いかと思っていたのだが、実際にはまったく違うお菓子だった。
口に入れた時の甘さこそは似ているけど、スッパイマンというよりは棒状のねり梅。すっぱさと塩味が強い。だがそれでいて、食感はこれまでにないもので面白い。
ねり梅のようでありながらどこか人工的で、乾いた粘土を齧っているよう(だけど不快ではない)。歯に挟まりやすい欠点はあるけど、この食感は癖になっちゃいそうだ。
ちなみに、梅そうめんと比較するとこんな感じ。
色も質感も異なり、まったく別のお菓子だということが伝わるだろうか。
・スッパイマン スッパイ大作戦
『スッパイ大作戦』といえば、スッパイをテーマに展開されているグミのシリーズ。そのスッパイマンコラボということだ。
筆者としては、今回のスッパイマンコラボ商品の中で唯一許せなかったのがコレだ。
というのも、口に入れた瞬間こそはクエン酸の酸っぱさがあったのに、そのあとはスッパイマンどころか梅の味すらほとんど……いや まったくしないのだ。
それもそのはず。原材料を見ると……
ホラ! 梅が一切使われていない!!
おまけに、塩トマトの時のようにスッパイマンっぽい味付けすらされていない。どういうことだよスッパイマン!?
美味しいのは美味しいんだけど、正直 謎を感じるコラボレーションであった。
・スッパイマンふわっと&スッパイマン三日月ポテト
スナック菓子でのコラボが、お米のスナック『ふわっと』とポテトスナック『三日月ポテト』だ。
食べる前からわかる、これは美味しい。なぜなら同じく梅味のスナック菓子『すっぱムーチョ』や『夏ポテト』は いつでも安定して美味しいんだもの!
まずはふわっとから食べてみよう。
オイリーさを一切感じさせない軽い食感。スナック菓子とおせんべいのイイとこどりって感じだ。
梅の酸味、そして甘みと旨味がいい感じに乗っていて手が止まらない。スッパイマンっぽさは少ないけど、コレが108円は正直安いと思う。買うべし!
続いては三日月ポテト。
三日月って何のことかと思ったら、厚切りにしたポテトの形を指していたみたい。
スッパイマンがどうってよりも、食感ザクザクで芋の味が濃くてそもそもスナック菓子としてめちゃめちゃ美味しいぞ!
ほどよい塩味と甘みと、それから梅の味。こちらもスッパイマンっていうより普通の梅味だけど、うぅ~ん……最高です!!
・スッパイマンサイダー
最後は唯一のドリンク『スッパイマンサイダー』を飲んでみよう。
透き通る赤色がキレイなサイダーは、炭酸弱め。梅サワーによくある感じのテイストで、条件反射で唐揚げとか手羽先とかが恋しくなる。
やはりというべきか、スッパイマンっぽさは全然ないけどベタな梅味が美味しい! ノンアルコール飲料として、油っこい食事に合わせたくなる味だ。
・スッパイマン or スッパイマンじゃない
さて、全部食べたところで総評をすると……スッパイマンコラボって言いながら、あの独特な味を無視した“普通の梅味” の商品が多くない!? ってこと。
今回食べた商品の中でスッパイマンっぽさが感じられたのが、こちらの5点。
ガツンと甘く、酸味控えめ。目をつぶってもわかるような あのスッパイマンっぽさって、実は再現が難しいのかもしれない。
逆にスッパイマンっぽさが感じられなかったのが、こちらの9点。
ほとんどは「塩×梅」って感じの味。スッパイマン完全再現を期待して食べると「あれっ?」と拍子抜けしてしまうかもしれない。
──ただ、梅味が好きな筆者としては それでもアリ。唯一スッパイ大作戦だけは「梅味」を名乗ることが許せなかったけど、それが些細に感じられるほどには全部美味しかった。
梅味が人気な日本国内とはいえ、こんなにバリエーション豊かな梅のお菓子が並ぶなんてなかなかお目にかかれない。
おまけに全部108円という驚きの安さなんだから、買わない手はないよね。全国の梅好きたちよ、ダイソーへ走れ!
執筆:高木はるか
Photo:RocketNews24.