蓬春が愛した葉山と自然 春季特別展6月1日まで
山口蓬春記念館で春季特別展「モダニスト・山口蓬春が愛した葉山と自然―VivaHayama!」が開催されている。同展では蓬春が愛した葉山と自然を、蓬春の作品を通して紹介する。
蓬春は「今、住んでいる所が、湘南の海村なので此頃の画材の多くは殆ど現在の環境からとっています」と語り、葉山に住むようになってから、海を題材にした作品を多く描いた。「もっと明るく、もっと複雑な、もっと強い、もっとリズミカルな色感や、色調」を求め、新たな表現を追求。単純化された形体と陽光溢れる葉山の自然から着想を得て、西洋の近代絵画の技法を取り入れた「蓬春モダニズム」を生み出した。
葉山は、蓬春にとって戦後の画業の出発点であり、終の住処となったかけがえのない場所。1950年の日本芸術院会員就任、65年の文化勲章受章など、画壇での華々しい活躍を支えた。
同展は普段見ることができない作品を堪能できるとともに、蓬春旧蔵の貝を使った作品の再現展示も行われる。
会期は6月1日(日)まで。開館時間は午前10時から午後4時30分まで(入館は午後4時まで)。休館日は毎週月曜日(5月5日を除く)と5月7日(水)。入館料は一般600円(高校生以下は無料)。
問い合わせは同館【電話】046・875・6094。