Yahoo! JAPAN

ヤンツーさんが浜名高に戻ってきた!元ジュビロ磐田監督の柳下正明氏が今季から母校を指導「やっぱり楽しいですよ」

アットエス


「ヤンツーさん」の愛称で知られ、ジュビロ磐田やコンサドーレ札幌、アルビレックス新潟などで監督を務めた柳下正明氏(65)が今季から、母校の浜名高サッカー部を指導しています。

柳下氏の現役時代のポジションはディフェンダー。浜名高から東京農大に進み、ジュビロ磐田の前身となるヤマハ発動機で活躍しました。ジュビロ磐田の監督時代は、天皇杯やナビスコカップでチームを優勝に導いています。

後輩を指導することになった経緯や指導方針について、充実感をのぞかせながら語ってくれました。

一問一答「今の自分があるのは浜名のおかげ」

ーどんな経緯で後輩たちを指導することになったのですか。
自分がJリーグの監督をやることができたのも、浜名高でサッカーをやってきたからこそ。浜名のおかげで今の自分があると思っています。今は時間があるので少しでも手伝うことがあればと思いました。9年ほど前にも1年間手伝ったことがあるんですが、今も内藤先生が監督をやっているのでちょっと話をしてみて、ぜひということになって。

ーどのくらい指導しているんですか。
平日のトレーニングは週2回。週末のゲームに行ける時には行くという形で今年はやっています。

ー浜名の試合はずっとチェックしていたんですか?
いや、全然見てなかったです(笑)

ー最近の浜名は安定して県大会の上位に入るようになりました。ショートパスを繋いで綺麗なサッカーをする印象です。
(4強入りした)新人戦の2、3試合のほかに、時之栖で行われた全国レベルのチームとのトレーニングマッチを見ました。

選手間の距離を近くしてショートパスをつなぐサッカーをやっていましたが、ある程度力のあるチームには通用していなかった。「選手間の距離が近すぎる=相手も守備がしやすい」ということです。もう少し距離を取ってサッカーをした方がいいんじゃないかと。今、少しずつ変えています。

近い距離でのサッカーになると、どうしてもヘッドダウンして周りが見れなくなる。狭い局面でバチバチと奪ったり奪い返されたりするサッカーでも県の新人戦はベスト4までは行けましたが、それ以上の強いチームとやるとおそらく通用しない。磐田東には完敗でした。

そこで「距離を変えていこう、もっと周りを見れるサポートの距離にした方がいいんじゃないか」っていうことで、今取り組んでいます。

ー県リーグ開幕戦の聖隷クリストファー戦(3月15日)では、長いボールも目立ちました。
今日の試合を楽しみにしていたんですが、ちょっとグラウンドの状況もありました。本当はショートパスもロングボールも使いながらということをしたいんですが、なかなか難しかったですね。ただ、新人戦の頃のサッカーとは変わってきていると思います。少し周りを見れるようにはなってきてるかな。

相手は特徴のあるチームだったので、相手がどういうプレーをするのか、どういう選手がいるのかを、選手たちがピッチの中で早く見極められるようになればいいですね。10分、15分ぐらいで。そこもトレーニングの中で変えていければいいですね。

何人かの選手はできるんだけど、11人全員ができるようになると、もっとサッカー自体も変わってくるかな。

時之栖では雪が積もる中で試合をやったけれど、ショートパスをつなごうとする。「無理でしょ」って。状況、環境によって変えていかないといけないよねと伝えました。

ーこれまでプロでいろんな経験をしてきて、母校にもう1回戻ってきた。どんなことを大事にして高校生を指導しようと考えていますか。
基本的なことをしっかりやれるようにしないと。まだまだできてない子がたくさんいますよ。Jリーグでも同じですけど、基本的なことが分かってない。

止める蹴るの技術が身についていることは当たり前です。正しい守備のポジションを取るとか、ボールを奪うためには何が必要かとか。ボールを持った時にどういう動きをしたらいいか。いつ動いたらいいか。ボールの持ち方であったり。直すところはたくさんありますよ(笑)

ドリブルからスタートする選手も多いですね。パスか、ドリブルか、シュートか、選べるようにしようと。ドリブルだとどうしてもヘッドダウンして周りが見れなくなってしまう。

ー映像を見せながら?それとも紅白戦でプレーを止めたりしながら?
トレーニング中、修正が必要な時には僕はプレーを止めてやってます。試合の映像は先生が
作って生徒に見せています。

ー大学やプロなど次のステージで活躍できる選手を育てようとしているのか、それとも母校を勝たせたいという思いが強いのか。どちらでしょう?
イコールになると思います。サッカーの原則ができてない選手はプロに行ってもおそらく通用しないし、途中で駄目になる。まず原則をしっかり理解してプレーできるようになること。

ー高校生の指導は楽しいですか?
子どもたちには変化が見られるので、やっぱり楽しいですよ(笑)

ー浜名には復活の兆しが見えています。ヤンツーさんが浜名にどんなスパイスを加えるか、楽しみです。
できるだけ早く修正して勝つことができるようにしたいけれど、もう少し時間が掛かるかもしれない。静岡の上位チームは県外出身の選手が結構多くなっていて、その子たちはやっぱりスピードがあったり、強かったり。ちょっと個人での差はある。そこをチームでどう崩していけるか。頑張ります(笑)

【関連記事】

おすすめの記事

新着記事

  1. 【京都ラーメン】無性に食べたくなる老舗の味!屋台から始まり愛されてきた味「新福菜館」

    キョウトピ
  2. FRUITS ZIPPER、『映画おしりたんてい』主題歌「KawaiiってMagic」配信スタート! 3rdシングルCD詳細解禁

    Pop’n’Roll
  3. 【動画】八鳥都子役・小林綾子が映画『鉛筆と消しごむ』への思いを語る!

    WWSチャンネル
  4. エネルギーから災害時協力まで、東邦ガス、東邦ガスネットワークと四日市市が包括連携協定

    YOUよっかいち
  5. ディズニーの原点『白雪姫』がミュージカル映画として実写化。優しさと愛が生んだ奇跡の物語

    SASARU
  6. 近鉄「新田辺駅」近くにある隠れ家的なお店「cafeくくる」でランチしてきた!【京田辺市】

    ALCO宇治・城陽
  7. グラングリーン大阪にパティスリー五感の新店舗「ゴカン パーラー」オープン

    PrettyOnline
  8. 着るだけで印象が全然違うかも!【H&M】でみつけた「華やかトップス」5選

    4yuuu
  9. 八伏紗世、「高校サッカーの楽しさや見どころをたくさん知ることができました!」『未来の日本代表がココに!超高校サッカーNAVI 2025』出演

    Pop’n’Roll
  10. 「熟年離婚」のその後…親子関係が壊れないためには?経験者たちに聞いた #2「引け目もやっぱりあるから…」

    ウレぴあ総研