【祇園祭2024】土砂降りの雨に見舞われた舞踊奉納「花笠巡行 舞踊奉納」
7月1日より1か月続く祇園祭は、7月31日の「疫神社夏越祭」で終了です。今年の祇園祭は前祭山鉾巡行で珍しい事があり、後祭の山鉾巡行でも、ゲリラ豪雨に見舞われたりと希少な祇園祭でした。花笠巡行後の舞踊奉納中も、一時土砂降りでしたが、毅然とした舞妓さんの華やかな舞が観れました。舞踊奉納の様子を紹介します。
雨の舞踊奉納
花笠巡行 舞踊奉納は、花笠巡行で、京都の街を練り歩いた後、八坂神社の舞殿で舞踊を奉納されます。
今年は二花街(祇園甲部・宮川町)の舞妓さんが参加され、途中悪天の中、変わらぬ美しい舞が楽しめました。※舞踊奉納順に紹介。
獅子舞
八坂神社青年会による獅子舞の奉納。清めの意味の舞で、軽快な笛の音と共に、舞踊奉納が始まりました。(待機していた場所が悪く、舞殿での獅子舞が、ほとんど撮影出来ませんでした)
京都六斎
京都六斎として、久世六斎保存会による六斎念仏が披露されました。六斎念仏とは、六斎日(8・14・15・23・29・30)に念仏をした事が起源で、笛や太鼓を使用し、現在の形となりました。今回は祇園囃子、四つ太鼓を奉納されました。
土蜘蛛も披露され、軽快な鐘と笛と共に、迫力の演技と蜘蛛の糸に圧倒されました。
すずめ踊り
祇園甲部お茶屋組合の舞妓さんにより、すずめ踊りが披露されました。途中から雷が鳴り始め、雨が降りはじめました。
すずめ踊りは、舌切り雀を題材にされています。笹とすずめの柄の着物が印象的です。編笠からのぞくお顔が、美しく艶やかでした。舞踊中、雨が強くなり土砂降りになりましたが、舞妓さん達は動じることなく、凛とされていて、最後まで踊り切りました。
舞踊が終了して、舞妓さん達が戻られる時の様子です。傘をさして行かれる姿も美しいです。
コンチキ踊り
雨が少し小雨になり、宮川町お茶屋組合の舞妓さんにより、コンチキ踊りが披露されました。
コンコンチキチン、コンチキチン♪
軽快な節と舞、桔梗をあしらった白い着物が涼しげです。うちわをトントンするしぐさや、くるりと回ったり、舞妓さんのお顔が見える度に、美しさに癒されます。
鷺踊り
祇園万灯会による鷺踊りです。鷺踊りは一旦途絶えてましたが、八坂神社鷺踊をルーツとしている、島根県津和野の、弥栄神社鷺舞を参考にし復活、再び祇園祭でも奉納されるようになりました。
羽が開いた時の美しさ、あどけなさがありながらも、舞妓さんの様なお顔が綺麗で、美しい鷺踊りでした。
万灯をどり
祇園万灯会により、万灯をどりが披露されました。
懸命に練習された様子がうかがえ、微笑ましかったです。あどけなさを感じつつも、扇子の使い方や、動きにも、大人びた所もあり、凛とされていて、立派でした。
今回は、祇園祭 後祭 花笠巡行 舞踊奉納を紹介しました。今年からは、通常の二花街が交代で参加する形式に戻りました。雨に見舞われましたが、少しは涼しく鑑賞出来ました。機会があれば、涼し気で艶やかな舞に癒されてはいかがでしょうか?
イベント情報
名称:祇園祭 後祭 花笠巡行 舞踊奉納 はながさじゅんこう ぶようほうのう
開催日:毎年7月24日
関連ページ:http://www.yasaka-jinja.or.jp/