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「中深海五目&泳がせで大物狙い!」八丈島遠征釣行で良型オナガダイや17kgヒラマサを手中【東京】

TSURINEWS

八丈島への遠征釣行(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

毎年の恒例行事となっている伊豆諸島・八丈島への遠征釣行。今年も9月7日(日)~9日(火)まで三日間、アサギクを利用し、八丈島の海を堪能してきた。

八丈島へ遠征釣行

参加したのは、私が所属する「味釣会(みつるかい)」のメンバー5人とゲスト1名の6人。

7時半発の初便で羽田空港を立つ。8時20分に八丈島到着。迎えの車に乗り込み、9時すぎには宿に到着。

八丈島周辺略図(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

初日はオナガダイ狙い

身支度を整え、3人ずつに分かれ、私は神港漁港の宇乃丸に乗船、10時前に出港する。

この日はオナガダイをメインターゲットとした五目狙い。ハリス16号、ヒラマサバリ16号の3本仕掛けでセッティングしていったが、船長推奨は「10kg以上のオナガもいるから」と、ムツバリの18号以上、ハリスは20号とのこと。次回の釣行は、そのセッティングで準備していきたい。

エサはイカの切り身を用意、コマセカゴにオキアミを詰めて投入。オモリ300号のビシ仕掛けでスタートする。

「潮が流れていないから、最初は食いが立たないけど、徐々によくなっていくよ」と、船長は話してくれていたが、その通りにポイントを変えながらの正午過ぎ。一気に模様が上向いていく。

水深220mのポイントで、ビシ着底後にコマセを振りながら、底から7mのタナにセットすると、すぐに竿先がバタバタと暴れだす。

大型オナガダイ連発

右舷ミヨシには、今回初参加の栗林伸一さん(柏市)。大型オナガダイを連発。笑顔とともに、驚きを隠せない表情を見せていた。

栗林さんのオナガダイ(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

右舷トモには、毎年一緒に参加している北原直和さん(東村山市)。こちらも流れをつかむとアタリを出し続け、大型を連発させていた。

釣れ上がるサイズは3kgクラスが平均で、最大は5kg近い個体も交じり、大型クーラー2つが満杯。定時の15時に帰港。もう1隻は、八重根港の勢寿丸に乗船。1時間の延長で、こちらも満杯での帰港となった。

北原さんの良型オナガダイ(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

2日目は泳がせ大物狙い

翌日は船が2隻準備できないとのことで、全員が勢寿丸に乗船。この日は泳がせで大物を狙った。

5時に港を離れ、まずはエサのムロアジ釣りから。1時間ほどで50尾近くを確保、いざ泳がせのポイントに。

水深50mほどの浅場からスタートするが、潮が川のような激流。船がポイントからすぐに離れることに加え、オマツリが多発。なかなか思うように釣りを組み立てられない。

それでも、海底付近には反応が出ているようで、船長は同じエリアを流し変えていくが、大型魚からのアタリはなし。実績のあるポイントを転々と探ってくれるものの、今度は反応がなくなってしまったようで、クルージングの時間が長くなってしまう。

気がつけば島の南から北上し、八丈小島に到着。海底起伏の激しいポイントをランガンで攻めていくが、なかなか結果につながらない。定時の5時間を過ぎて船中ノーヒット。3時間の延長を依頼し、じっくりと攻め込んでいく。

延長戦で5kgカンパチキャッチ

11時半を少し過ぎたころ、速かった潮が少し緩むと、状況にも変化が生まれる。右舷胴の間の桑幡和樹さんがアタリをとらえ、危なげないやりとりで5kg級カンパチをキャッチ。

間髪を入れず、右舷トモの松野孝雄さんも同級をゲットする。これまでの静寂モードからの一変に船中のモチベーションは一気に上がってくる。

底の取り直しで、付けエサを動かすことが誘いにつながるため、私は間隔を置かずに、この誘いをていねいに繰り返していく。

すると、着底直後にタナを取る最中で竿先がバタバタと暴れた。そのままゆっくりと誘い上げていくと竿先が絞り込まれ、泳がせ用の剛竿が根元から曲がり込む。竿尻を下腹部にあて、両手で竿を支えて魚の引きに耐えるが、それほどのトルクは感じられない。強い引きを味わいながら、すんなりと魚は上がり私も5kg級をキャッチすることができた。

筆者の5kg級カンパチ(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

その後も期待値は高まったがアタリなし。12時半に沖上がり、13時に帰港となった。

8日の釣果を手に(提供:釣宿アサギク)

最終日は泳がせ1本勝負

最終日の三日目も同じく勢寿丸に乗船。定時の10時帰港まで泳がせ1本勝負。朝イチにサクッとムロアジを確保できたので、6時には泳がせをスタート。

前日ほどの潮流はなく、海は落ち着いている。左舷トモの福西隆敏さんがさっそくアタリをとらえ4kg級をキャッチ。

「今日は好調なスタートか」と思ったが、その後は松野さんと栗林さんが掛けたが、どちらもバラしてしまう。

釣れ上がっているアベレージサイズから40号を使っていたようだが、やはりここは八丈島。つねに大型を想定し、60号ハリスを使用するよう、船長からもアドバイスされていた。

今釣行最大17kgヒラマサ浮上

最終日のクライマックスは9時ごろ。桑幡さんにこの釣行でもっとも強い引きが到来。ガッチリと締めたドラグでもスプールからミチイトが引き出され、一進一退の攻防が続く。

魚の顔の向きを意識したロッドコントロールで、無事にリフトアップさせたのは、後検で17kgのヒラマサ。八丈島らしい大型魚の登場に船上は歓声で包まれた。

17kgヒラマサをゲットした桑幡さん(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

その直後には、60号ハリスにチェンジした松野さんが、無事に後検量で8.8kgカンパチをキャッチし、沖上がりとなった。

8.8kgカンパチをキャッチした松野さん(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

八丈島はロマンを味わえる釣りのフィールド

五目釣りでオナガダイやアオダイなどの土産確保を狙うもよし、泳がせ釣りでロマンを追い求めるのもよし。そのどちらの要求にも応えてくれるフィールドが、この八丈島というステージ。

9日のカンパチとヒラマサ(提供:釣宿アサギク)

五目釣りも泳がせ釣りも、万全の準備を整えて、夢の釣りを体験しに出かけてみてはいかがだろう。

お世話になったアサギク(提供:週刊つりニュース関東版APC・田中義博)

<週刊つりニュース関東版APC・田中義博/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2025年9月26日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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