JR東日本・JR西日本、在来線の車両部品や装置の「共通化」検討開始
JR東日本とJR西日本は5日、在来線車両における装置・部品の共通化を目指すと発表した。
旅客輸送量や労働生産人口の減少が見込まれるなか、今後も鉄道輸送事業を維持発展させ安定輸送を行うのが目的。両社で使用する車両の装置・部品を共通化することで、調達の容易化や生産性の向上を図る。
まずは主電動機(モーター)、オイルダンパー、行き先表示器、パンタグラフなどの装置・部品から共通化の検討に着手する。ドア位置や枚数、車体幅や長さ、前頭部形状といった各社独自仕様となるものは今後検討していくという。
今後は両社で設計プロセスの効率化、設計技術の向上を目指した交流などを通じて、車両設計分野において会社の垣根を超えて連携を深める。
北陸新幹線は共同設計
JR東日本・JR西日本は、共同運行する北陸新幹線用の車両「E7系・W7系」で共同設計を行っている。2023年4月には覚書も締結済みで、E7系・W7系をベースとした新幹線の自動運転に向けた技術検討も協力して進める。
新幹線では前例があるが、今回のような在来線における技術的な連携は初めて。