横浜デジタルアーツ TICAD9のロゴに選定 外務省から作者に感謝状
学校法人岩崎学園横浜デジタルアーツ専門学校(新横浜)の渡部菜都美さんの作品が、「第9回アフリカ開発会議(TICAD9)」のロゴマークに選定された。12月9日には外務省アフリカ部長の堀内俊彦さんから感謝状が贈呈された。作品はTICAD9のPRなどに活用される。
TICADはアフリカの開発をテーマとする国際会議。直面している課題やビジネスを増やす方法、気候変動、科学技術の使用法などについても話し合う。第9回は2025年8月20日から22日まで横浜で開催される。
ロゴは、認知拡大を目的に初の一般公募で募集。国際連合開発計画などの共催者も審査を行い、3段階審査を経て選ばれた。
こだわりの碧色
渡部さんは締切の1週間前に応募。その期間に制作し、採用予定の連絡を受けてから、2週間かけて修正を重ねた。作品は、碧色のアフリカ大陸の中に”9”がデザインされている。採用理由は、「わかりやすくて、色味や数字の配置などが斬新なところ」と話す堀内さん。
渡部さん自身、形と色にこだわって制作。第7回の時のロゴから着想が浮かび、「シンプルで使いやすいものを」と、フォントとのバランスを調整しながら曲線と角のメリハリをつけた。色は横浜の海の「青」とアフリカの国の多くが国旗に使用している「緑」をイメージ。「アフリカの国旗を調べて、(アフリカは)派手な色が好きだと思ったので、明るい色にした」
渡部さんは、市が募集するロゴマークには応募したことがあったが、国レベルは初の挑戦。採用を聞き、「とにかく驚いた。アフリカについて知ってもらえる機会になれば嬉しい」と表情を緩めた。堀内さんは、「素敵なロゴをありがとうございます。大事に使わせていただく」とした。